5月8日 (木)
平成17年1月1日より 1,224日目
歩いた歩数 その距離
本日 15,293歩 10,705m
総計 17,041,522歩 11,929,065m
北京より西安・蘭州・西寧・酒泉・嘉峪関・玉門鎮を経て莫高窟に向かう。後 158,085m
今日は幻の滝 樽滝の蘇る日だ。嘗ては何時もこの場所には美しい滝が流れ落ちていた。柱状節理の岩肌に流れ落ちる水しぶきと絶壁を飾る緑の木々が織りなす景色は清涼感をかもし出す見事な美しい滝だった。
それが発電所の導水工事が行われ、溢れ出ていた水が完璧に導水管に導かれるようになったために、滝は消えてしまった。この美しい滝を惜しむ愛好家や地元の熱心な人たちの要望に応えて、発電所の粋な計らいで一年に一度5月の王滝不動明王の例祭の日に水を流すことになって、この幻の滝が再現したという訳である。
私がビデオ撮影の技術講習を受けに行った中野の「テレビ北信」の先生が樽滝の放水の瞬間を待ち構えて撮ってこられた映像を見せ付けられて、その素晴らしい映像ばかりか、カメラマンの執念に心撃たれたことを思い出した。
以来それから一度も訪れる機会がありませんでしたが、お話によると滝は今や年一度の放水で甦るとか、普段は水が流れていない空滝なのですね。
私が生まれて初めて滝というものを見たのが「樽滝」です。とうとうと流れる千曲川は日夜目にしてましたが、樽滝の水量と音を聞いて、滝というものはこんなに人を圧倒するものかと、子供心に畏怖を感じました。その後長じて、国内外で樽滝とはスケールのまるで異なる巨大な滝をいくつも目の当たりにしてきましたが、今でも私の中では滝といえば、まず頭に浮かぶのは「樽滝」です。それだけ強烈な印象だったんだと思います。小学4年の時に恩師阿部俊彦先生がガリ版を切って文集を残してくださいました。その中で私が取り上げたテーマは「樽滝遠足」でした。
拝見した幻の滝の写真から、思いは一挙に50年も前に馳せております。ありがとう存じました。汎