10月20日 (水)
平成17年1月1日より 2,151日目
歩いた歩数 その距離
本日 14,983歩 10,488m
総計 29,813,718歩 20,869,603m
パキスタン・アフガニスタン・イランを経てトルコのイスタンプールに向かう。後438,956m
飯山日中の訪中団は日中友好協会創立60周年記念式典に参加した後、かの有名な【雲崗石窟】【懸空寺】を訪問して帰国した。夢のような大同石窟の話の後、本命の人民大会堂での記念式典が前回の話を聞いていたので期待していったが、尖閣諸島の漁船衝突事件の影響で、国家の要人の挨拶もなく、また日本側も加藤会長が欠席するなどで盛り上がりに欠け、期待外れだったと聞かされた。
この報告を聞き、私は何事もなく記念式典が終了し、石窟や懸空寺を参観して無事帰国できたことでホッとしたと語った。私はこの事件に関わる一連の中国側の対抗措置が気に入らず、式典参加を取りやめたが、真意は私の投じた一石が起爆剤となって”北京での記念式典を取りやめ、東京で開催するよう変更”して欲しいと云う思いがあったのだ。
中国政府からの強い要請で、記念式典を北京で開催するなら日中両国にとってこんな慶びはないが、政府高官の対話中止、相次ぐ訪中団の招待の取り消しなどを発表している中で、こんな時こそ日中友好協会の出番とばかり出かけて行くことは「好意の押し売り」以外の何物でもない筈。
当初2000人の派遣計画が1200人の参加にとどまった。この事は計画の60%だが、日本側の関係者は一応安堵したろうし、中国側には40%の日本の不快感が伝わったと同時に60%の友好関係が保たれたことで満足できた事と思う。
嘗て、福田康夫首相と胡錦濤国家主席は【戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明】で署名した。これが日中両国の将来に亘っての基本姿勢であり、これによってアジアの平和・世界の安定に寄与すると合意した筈。
私は既に理事ではないので動議を出すべき立場では無いが、日本の日中友好協会の60周年記念の式典を雰囲気の良くない中国まで出かけて行ってまでやる必要は無い、東京でやるべきだし、東京でやってこそ意義があると信じていた。
北京行きを取り消し記念式典を東京に変更することを中国側に伝えると同時に、【戦略的互恵関係の共同声明】の精神を守って友好関係を維持発展させる努力をするよう伝える事が最良の策だと今でも思って居る。
日中両国の殆どの人々が「戦略的互恵関係」って何だい?どんなことだい?全くチンプンカンプン。この事の意味、精神を判り易く・正しく知ってもらうことを徹底してやり直さなければ真の友好関係は築けない。