護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

「社会保険庁の改革」

2006年12月25日 12時54分06秒 | 為になる記録・おもしろ記録
 護憲+のHPの視聴覚コーナーに時折、テレビ番組をヒントにして、政治マガジンに作ってアップしています。先日「社会保険庁の改革」を挙げましたので、ごまめのブログでも紹介いたします。
 
 タウンミーティング問題や教育基本法など、政治問題は法案が決まりかけるとトーク番組に登場する。社保庁問題も今は国会も休みなのであまり番組に出てこない。
 私はみのもんたファンではないが、この二年間ほど彼は社保庁問題をサタデーズバッドで之を追っているので、その息の長さだけには頭が下がる。
 だから資料だけはばっちり頂いている。12月16日土曜日もこの問題を取り上げていた。

 番組では本当か嘘かは定かでないが、教育基本法も民主党案を自民党の中で自党より良いと法案だと言うことで此れを受け入れかけたが、公明党が頑固に反対したといっていた。
 社保庁の改革も国民には知らないところで決まって気が付いたら終わっていたということになりかねない。

 
 文字にすると複雑になるので番組では此れをテロップに纏めていたのでそれを参考に分かりやすく作り直してみた。
 凡人の私は文章で見るよりイラストの方が要点を押さえて書いているので分かりやすく好きだが、読者の皆さんはどうなのだろう。

 ファイル1(拡大はここをクリック)
は厚労省と社保庁が過去に無駄遣いした金額は6兆円以上。何に使ったかを書いてある。
 これらは特別会計の中に入っていて議員の図り知らぬところで使われているらしく全容が掴みにくいらしい。
         
 ファイル2 (拡大はここをクリック)
は自民党が考えた官僚が無駄遣いしやすい構造を改善し、無駄遣い出来ない案だと言っているのを入れてあり上の二つは無駄遣いしやすい旧法の解釈。下の段二つは現在の自民党野改革案の骨子だそうだが、これでは改革と言われる代物ではない。
         
 分かりにくいと思うが此の二つの映像の説明をすると。
 国民が積み立てているお金を官僚の裁量で使うようになったのは、三つの法案あるかららしい。

(1) 国民年金法
第74条・
政府は、第1号被保険者及び第1号被保険者であつた者の福祉を増進するため、必要な施設をすることができる。
(2)は厚生年金保険法
第四章 福祉施設
第79条 政府は、被保険者、被保険者であつた者及び受給権者の福祉を増進するため、必要な施設をすることができる。
これによって、
1・グリーンピア、年金福祉施設の建設
2・CMや広報費用など

(3)『財政構造改革法』(時限立法)
という法律があり「国の財政上の特例措置」
ここでは、
1・ゴルフボール、カラオケセット
2・職員宿舎、公用車など
等に使い分けているようだ。

 年金などの積立金は此の三つの法案を作ったために無駄遣いができるそうだ。この法律がある以上,官僚が年金の積立金をどのような使い方をしても犯罪にはならないらしい。


 ファイル2の下段の二つは、現在自民党野改革案の骨子だそうだ。
国民年金法と厚生年金保険法は条文を改正して
1、 教育及び広報を行うこと
2、 相談その他の援助
3、 利便の向上に資する情報を提供すること
(3)『財政構造改革法』(時限立法)
19年以降は、(省略)
恒久措置を講ずるものとする

 自民党は此の様に条文を変えて無駄遣いを出来ないようにするといっているが、憲法9条でイージス艦が持てるのだから、
1「教育及び広報」を行うことではそれを施行するため教育及び広報法人
2「相談その他の援助」ではカウンセラーセンター法人など天下り法人を作りそうだ。
3「便利向上に資する情報を提供すること」之などは全く何をいっているか分からない。


財政構造改革法』は
19年以降は、(省略)
恒久措置を講ずるものとする
で、どのような解釈できるような曖昧ものにしたのではないかと疑いたくなる。

参考各法案
○国民年金法
厚生年金保険法
財政構造改革の推進に関する特別措置法