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学校であった怖い話

2004年09月28日 | ゲーム
火曜日のテーマは『ゲーム』です。
いまはやや下火になった・・・というか、「恋愛シミュレーション」などの方向に進化していったゲームジャンルとして「サウンドノベル」というものが、一昔前に流行りました。
選択肢しだいでストーリーが変わっていき、映像と音楽・効果音で盛り上げるゲーム小説、というジャンルです。
チュンソフトが放った「弟切草」や「かまいたちの夜」でブームに火がつき、さまざまなサウンドノベルが生まれました。はては映像がなく、音と朗読だけで語られる異色作まで飛び出し(飯野さんお元気ですか?)地位を確立するかに見えましたが、徐々に「画面上で読むだけ」という方式に飽きられたのか、衰退していきました。
今では「サウンドノベル」と呼べるものは、18禁ゲームの18禁要素を取り払って家庭用に移植されたものばかりとなっています。まったくの暴言ですがエロゲーからエロを取ったら、いったいなにが残るというんでしょうね?

それはともかく今回ご紹介するのは
『学校であった怖い話』機種:SFC・PS メーカー:パンドラボックス
です。
これはタイトルからも解るとおり、学校の七不思議がひたすら語られるという、小説好きでホラー好きの僕とは、出会いが運命づけられていたようなゲームです。
とにかくこの作品はボリュームがすごい。選択肢しだいでストーリーは際限なく分岐していき、多少、話に整合性がなかったりつまらなくても、圧倒的な数の力で「まあハズレでもいいか」と押し切られてしまいます。
やっているうちに段々と「怖い」とか「巧い」とかはどうでもよくなり、単に「全ての選択肢を選んで全ての分岐を見てやる」といったコレクター気分になって、ノートに書いたフローチャートを埋めていく単純作業が楽しくなってきます。
隠しシナリオも豊富にあり、ひまつぶしにはもってこいのゲームでした。まあ明らかに邪道な遊び方ですがw

PS移植版ではシナリオがいくつか追加され、当然ながら絵も音も向上したのですが・・・残念なことに、語り手が何人か変更されてしまいました。特に風間先輩のうさんくさすぎる笑顔が見られないなんて、このゲームの存在意義が50%失われたといっても過言ではありません過言ですとも。
あの名曲「日野先輩のテーマ(勝手に命名)」までカットされ、あれではSFC版をやり尽くした人間には物足りない・・・といいつつPS版もすべての選択肢を見た僕はバカです。

本日もみなさんをだだっ引きさせるマニアトークでした。