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ゲーム感想―『無限航路』

2010年09月26日 | ゲーム
ひさびさにゲームのご紹介。それも合う人にはとことん合うが、合わない人には全く合わない、一風変わったRPGである。
この「無限航路」は、船団を率いて宇宙を駆けめぐり、多様なクルーを集め、ときに様々な勢力間の紛争にかかわり、さらに宇宙の謎を解くSF・RPGなのだ。
船団を構成する船は内装や兵装をカスタマイズでき(メタルマックスに似ていると言って通じる人には話が早い)、クルーを「機関長」や「砲雷長」といった役職に自由に配置し、船団をちまちま強化していくのが実に楽しい。
戦闘はリアルタイムのちょっとしたアクションゲームになっていて、回避や砲撃、戦闘機の発進などを状況に応じて選択して行うのだが、これが実にシビアで、一瞬の油断で即死してしまう。しかもその場でコンティニュー等という甘っちょろい仕様はないので、セーブしたところからやり直しのため、常に緊張感を強いられるのもいい。

と、まずは長所ばかり連ねてみたが、もちろん短所も多々ある。
第一にフラグ立ての面倒さ。RPGらしく星をめぐってストーリーを進めていくのだが、目的地は明確に示されるものの、星が多すぎて地名だけではなかなかピンと来ない。ルーラに類するものはなく、一つ一つ星を経由していくものの、その間にエンカウント戦闘が発生し(しかも絶対に逃げられないケースも多々ある)テンポも悪い。幸いダメージの回復は港のある星に着けば、自動かつ無料で行われるが、なにしろ一発死上等の戦闘バランスなので、気を緩めるとずいぶん前にセーブしたところからやり直すはめになる。
フラグ立てといえばストーリー上、強制加入するクルーが少なく、大半は自分で探さなければならないのだが、これが攻略サイトを参照しなければ見つからないようなものも多く、容易に集まらない。クルーの数が少ないと、港での会話イベントも少なく、今いるメンツによる会話のくり返しになるのも辛いところ。
また、ボス戦では連戦を強いられることも多く(回復は戦闘中にしかできず、しかも回復スキルを持つクルーはごく限られている。またダメージのみならず、移動するだけでも蓄積する疲労度をも考慮に入れねばならない)、その合間には、いちおうスキップもできるがそれでも時間のかかるイベントも挟まれるので、敗北するととにかく時間がかかってしかたがない。
説明不足というのが全体を貫くキーワードで、フラグ立ての難解さはもちろん、船でさえ造ってみなければどの程度、内装をいじれるのかもわからない。普通は設計図に書かれる事項じゃないのかそれは。

などなど短所は多いが、それらを軽減するいい方法がないわけでもない。はじめから攻略サイトと首っ引きでやればいいのだ。強制戦闘もあらかじめわかっていれば対処できるし、クルーもばんばん集まってくれる。僕もその手で行ったが、ゲーム性が失われるどころか「自力でやってたらとっくに投げ出してただろうな」とたびたび思ったものだ。

今なら中古価格も安いし、攻略サイトも充実したものがあるので、興味があればぜひぜひ手に取って欲しい。クリア後にはクルーのレベルや船を引き継いでの二周目や、本編の敵を仲間にできる戦闘メインのエクストラモードがあり、本編にも大きなストーリー分岐があるので、末永く遊べること請け合いです。
あ、ワイヤレスなら対戦もできたはず。


評価:★★★☆ 7

ブログ更新サボり中

2010年09月21日 | 日常
すっかり更新が滞っていますが、ケガ再発などではなく、本をぜんぜん読めていないので、なかなかきっかけがないだけです。
ここ二~三ヶ月の本格は近年まれに見る豊作なので、新刊を一気に買い集めましたし、DVDはそれなりに観ているので、近々休んでいた分をネタ画像でお茶にごししつつ更新いたします。

~備忘録~
映画感想:第9地区、スペル、ファイナルデッドサーキット、2012、シャッターアイランド、天使と悪魔、ソウ3~6、ウォンテッド、アフタースクール

漫画感想:QED、CMB、探偵になるための893の方法

ゲーム感想:無限航路、地球防衛軍3、ベヨネッタ

買った新刊:スリープ、ドゥルシアーネの休日、六とん4、新世界崩壊、謎解きはディナーのあとで、空想オルガン