ジャックハマー

開店休業

ドカベン8 ばかァ

2011年03月02日 | ドカベン



講道館では柔道の大学選手権が行われていた。





そこに現れたのは黒帯をもらいに来た男・岩鬼。
当然ていよくあしらわれた岩鬼は「それなら実力を見せてやる」と暴れまわった。





講道館の伊賀谷師範が激怒しかけたそのとき、山田が駆けつけ――





ぶん投げたーーッ!!!

百キロは超えていそうな岩鬼を「ばかァ」となぜかおネエ口調で、軽々と投げ飛ばした山田の怪力に、伊賀谷師範は驚く。





高岡中に戻った岩鬼の話を聞いた一同は、やはり出場停止だと嘆くが……。





なんと伊賀谷師範が自ら顔を出し、出場停止はないことを告げる。
山田の怪力を実際の試合でも見たいと思ったがゆえの配慮であった。





気を取り直した岩鬼は、影丸のバックドロップの対策を練る。
飛び上がって首から落ちるという岩鬼じゃなかったら再起不能になりそうな特訓である。

真面目に特訓する岩鬼のために、サチ子は特製のサンマ弁当を差し入れするが、





顔に似合わずおぼっちゃま育ちの岩鬼は、タイ以外の魚を食べたことがなかった。
「サンマなんて貧乏者の食べ物」だとこき下ろすが、





サチ子がいなくなると大喜びでたいらげるのだった。
マリベルよりも早すぎたツンデレがここに。





そして決戦当日、会場に岩鬼の姿はなかった。
岩鬼は兄たちに試合を止められていたのだ。





なんと岩鬼が対戦する影丸の姉が、岩鬼の長兄と婚約しているというのだ。





柔道無敗が自慢の影丸に、万が一岩鬼が勝ったら、婚約が流れてしまうかもしれない。
板挟みとなった岩鬼の決断はいかに?

次回、いよいよ決戦!

ドカベン7 激アツ演出

2011年02月15日 | ドカベン



打倒・花園中のヒントをつかんだ山田は、四天王は秘策でなんとかするから、主将の影丸は岩鬼が倒してしてくれと頼み込む。

一方そのころ、野球部の主将・長島はいつものように部員をしごいていた。








たしかに大リーグでこんな反則かましたら一発退場です。
長島のスライディングを見た山田は秘策への自信を深め、部員たちに説明した。





本人のいないところでやけに悪い顔で岩鬼の悪口を言い、





山田は秘策をフロ屋で見つけたと自信満々に言い放つも、なぜか部員たちは納得する。

しかしそこに急報が。岩鬼が影丸に敗れたことを言いふらしていた、山田の妹・サチ子を、岩鬼が襲っているというのだ。





山田たちはあわてて駆けつけるが、事もあろうに兄の山田が一同を制した。





するとサチ子は体格差を活かして岩鬼を翻弄し、足元をすくって倒してしまった。





岩鬼が「わいは白帯なのに……」とショックを受けていると、そこに生徒会長が追い打ちの一言。





「白帯なんて幼稚園児でも取れる」と聞いた岩鬼は、黒帯をもらおうとして……





なんと講道館に殴りこんでしまった。
講道館は今度の大会の主催者。主催者を怒らせてはもはや出場すらかなわないと、主将のわびすけは絶望した……。





誰もがあきらめた、その時。





…………………………カッ!





山田カットインからの…………





復活演出だーーーッ!!!

期待度99%の激アツ演出は、絶体絶命の窮地を救えるのか!?

2年ぶりドカベン6 地獄の特訓

2010年12月25日 | ドカベン
強豪・花園中に勝つための秘策を思いついた山田は、野球部のグラウンドを借りると、そこに野球のダイヤモンドを描き始めた。そしてやけに悪い顔で柔道部の仲間たちにささやく。





山田の秘密特訓とは、野球部のエース・長島の変化球を山田が捕球したら、内野に散らばった仲間たちにボールを投げつけるという過酷なものだった。





え? 意味がわからない?
安心しろ。僕にもわからん。

最初は長島の変化球に手こずった山田だが、コンスタントに捕球できるようになると、それをすかさず仲間に向かって投げる! 投げる! 投げる!
過酷だけど柔道には一切関係なさそうな特訓に、見守る人々たちは戦慄する。





ごもっとも。





などと理屈はこねているが、単に山田がストレス解消してるだけの気もするぞ。





やけにアメリカンな仕草で挑発する山田の特訓には、さすがの岩鬼も耐えられず、全員がダウンしてしまう。





山田だけが元気なのはタフだからじゃなくて、山田が一番楽だったからだと思う。

ストレス解消、もとい地獄特訓でかいた汗を流すため、山田一家は銭湯に向かう。
道すがら、良識を持つ山田の祖父は、特訓の不備を見抜き、山田に忠告する。





「逃げているだけでは勝てない」という祖父の的確な助言に山田は迷う。
と、そこに石鹸で足を滑らせた妹のサチ子がスライディングを仕掛けた。





来いよ!! アグネスっ!!!

しかし山田はそのスライディングを受け、やけにアメリカンな仕草part2で、何かをひらめくのだった……。



ドカベン 5 山田の秘策

2008年11月10日 | ドカベン



岩鬼に主将の影丸が野試合を挑まれた花園中学柔道部の四天王は、報復のために岩鬼たちの通う鷹丘中学へ乗り込んできた。





出しゃばる生徒会長をあしらい、四天王は山田に目をつけた。





山田は自分が岩鬼だと名乗り、四天王にツラを貸す。
しかし山田はまったくの無抵抗。四天王の技を次々と喰らう。





だがそこに影丸が駆けつけ、人違いだと告げる。





影丸は無抵抗の山田に幻滅していた。
裏でこっそり見ていた長島も同じだった。





見てたなら助けろよ。
長島はなぜ戦わなかったと山田を責めるが、山田にはべつの思惑があった。





弱小柔道部のために、四天王の技を自ら受け、手の内を探っていたのだ。
だが彼我の戦力差は大きく、山田は悩む。
と、そこへ岩鬼が野球部を相手に暴れているという知らせが。





岩鬼は珍しく、正々堂々と野球勝負を挑むことに。
天才・岩鬼は豪速球で野球部をきりきり舞いさせる。





「絶対に誰にもわいの球は打てない」と勝ち誇る岩鬼に対し、野球部の主将・長島がついに立ち上がるが――。





今日の岩鬼は一味違う。長島を敬遠し、けむに巻いて見せた。





それを見た山田はひらめいた。
弱小柔道部を勝利に導くその秘策とははたして…………?

ドカベン 4 影丸

2008年08月04日 | ドカベン
山田は妹のサチ子と買い物に来ていた。



そこへ交通事故を起こした車が!
しかし横から飛び出した男がサチ子を抱え、ふわりと電話ボックスの上に着地する。



男飛びすぎ。



デコの広い男のおかげでサチ子は無傷で済み、元気に飛び降りる。



若林君ワンハンドキャッチだーーッ!!

若林(山田)はデコ男のジャンプ力に驚くが、デコ男も山田の腕力に驚く。
二人の超人が出会った瞬間であった。

っていうかデコのほうがすごいだろどう見ても。




家では兄に頭の上がらない、実はお坊ちゃまの岩鬼だが、柔道部ではあくまでも男の中の男。過激なスローガンを掲げる。



そこに岩鬼に重傷を負わされたミスター半殺し・丹下が現れた。丹下は試合には出られないが、花園学院に影丸という強敵がいると伝える。



そんなうわさを聞いては黙っていられない。
岩鬼は影丸を呼びつけ、野試合を挑む。
影丸の正体はやはりあのデコ男であった。



しかし影丸はまったくの無抵抗。
岩鬼は一方的に投げる! 投げる! 投げる!



だが影丸は超人的なジャンプ力を活かし(?)まったくのノーダメージ。



そして岩鬼に「柔道とはこうするんだ」とついに伝家の宝刀を抜いた!!



バックドロップ投げ!!!



どう見てもジャーマンです。本当にありがとうございました。
節子、それ柔道やない! プロレスや!


二大ツッコミの競演を喰らい、首からまともに落ちた岩鬼は……。



こっちもノーダメージ。
なにこの超人ども。


超人対決は引き分け(?)に終わったが、影丸は岩鬼たち鷹丘中学の前に大きな壁となって立ちはだかるのであった……。


おまけ

「柔道を教えてください」と頼んだが「頼み方が違う」と岩鬼に言われた山田。



それにしてもこの男ノリノリである。

ドカベン 3 男の戰い

2008年06月03日 | ドカベン
まさかの更新再開。ヤツはまだ勝負を捨ててはいない……!


そんなわけで山田は柔道部のタタミを家に持ち帰り、自らの手で修繕した。





「男が男に感動するときは、できないことでもやれるもんなんだ」

いい言葉です。冷静に考えるとまだ中学生なんだが人間できすぎてます。

山田の活躍できれいになった柔道部の部室。
しかし他部のゴロツキ(注:中学生)たちは、柔道部室を「用具室」呼ばわりです。





弱小部は引っ込んでろと罵るゴロツキども。
だがそこに現れる一人の男が!





その正体はもちろん山田太郎!





野球部キャプテン長島の助力もあり、ゴロツキどもはすごすごと引き下がる。
その時、山田はふと気がつく。部室に敷かれたタタミの数が多いのだ。
山田は長島が持ち込んでくれたものだと考えるが……。





山田の加入で5人となり、大会に出られることになった柔道部。
練習にも熱が入るその矢先に、部員のメガネが負傷してしまう。





試合のときにはメガネはずすだろうが、そのとき彼はなんと呼ばれるのだろうか。メガネの欠場はネタ的にも残念だ。

さらに悪い時には悪いことが重なるもので、ゴロツキどもが報復にやってきてしまう。
しかしその前に立ちふさがる男の姿が。





もちろんそれは主人公の男・岩鬼!
いいシーンです。間違いなく「僕は……僕は……エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」はこのシーンのパクリです。拳握るところのアップもあるし。

岩鬼とゼルエル(ゴロツキ)の死闘が始まりかけたが、しかし山田は必死に止める。





話してわからない相手を必死の説得。
「君が本当に強いのなら、耐えることも強さのうちだと知っているはずだ」
人間できてます。





だが山田と違いごく一般的な不良中学生たちは収まりがつかない。そこで山田はある提案をした。
「ぼくを好きなだけ殴れ、倒れたらぼくの負け、殴り疲れたらぼくの勝ちだ」





ガンジーを超える非暴力を貫く山田。
しかし山田にはこの戦いに勝算があった。
それこそは山田王家に伝わる奥義――





肉のカーテンだぁーーーッ!!!


山田一族とキン肉王家にしか使えないと言われる奥義は、竹刀の滅多打ちを防ぐ! 防ぐ! 防ぐ!





鉄壁の防御だけではない。ウォーズマン戦の勝機ともなったこの技は、攻撃する側の体力を奪い取る効果もある。





山田、非暴力の勝利。
ゴロツキどもは肉のカーテンのすごさに恐れをなし、逃げ帰っていった。
そこに駆けつけたのは山田の父・キン肉真弓。じゃなくて祖父。
優秀なタタミ職人でもある彼は、山田がつくろった柔道部のタタミを見て驚く。なんとその中には、彼がある豪邸のために作ったタタミが混じっていたのだ!





事の真相を山田の妹サチ子は目撃していた。その豪邸の息子とは岩鬼だったのだ。





男・岩鬼はただの乱暴者にあらず。強さと優しさを兼ね備える、それが男なのだ。さすがは主人公である。

まあ、岩鬼が柔道部に入る理由は↓このとおり↓なんだけど。





合法的に山田を殺すため。不純すぎる。だがそれがいい。
ジャックハマーは男・岩鬼を応援しています。

ドカベン 2 エエッ!?

2008年03月13日 | ドカベン
山田太郎の実家はタタミ屋。
貧乏な山田家には傘がなく、外出の際にはこのとおり。





山田は雨の中、柔道部の部長わびすけが、丹下に投げられるところに出くわす。



※クリックで拡大


わびすけを助けた山田は丹下ににらまれるが、そこに止めに入る岩鬼。





すっかりツンデレ(ベジータ)化が進んでいます。


柔道部が大会に出るためには5人の部員が必要で、元部員の丹下の連れ戻しに失敗したわびすけは、山田を柔道部に誘う。





だが山田は入部を渋り、丹下の説得を請け合う。
一方そのころ、野球部の長島は自分の変化球を誰も捕れないことに悩んでいた。






ちょwwwww




無理ですキャプテン。
そのころ、山田が柔道部に入ったらや(殺)りにくくなると思った岩鬼は、丹下に柔道部に戻るよう頼む。





それに対する丹下の返事は、





大変! 丹下は自殺願望にとりつかれてるわ!!
当然、激怒した岩鬼は見開きパンチで丹下をKO。





吹っ飛ぶ丹下。ナイスシュール。
一足遅かった山田は岩鬼を責める。





しかし岩鬼は反省するわけもなく、こんなことをされても辛抱できるのかと、山田の顔面にケンカキック!





後頭部が壁に叩きつけられてて丹下より酷いよ。
しかし山田は平然と、





現代のガンジーがここに。
しかし丹下は複雑骨折しており、大会への出場は絶望的になってしまう。



※クリックで拡大


長島の拷問もとい煩悶はつづいていた。
血へどを吐いて倒れたキャッチャーを残し、諦めきれず山田のもとへ。





長島の投じた魔球を、





あーっとやまだくん、がっちりキャッチだーっ!!
若林君なみのナイスキャッチを見ていた柔道部員たちは、山田をあきらめる。





無人の部室にさすがの山田もマスオさんビックリ。エエッ!?
失敗したことを責めず、むしろ感謝するわびすけたちに感動した山田は、柔道部のためにできることはと、部室を片づけタタミを持ち帰る。





はたして野球と柔道のはざまで揺れる山田の選択は?

ドカベン 1 殺人未遂

2008年02月21日 | ドカベン


高校野球マンガの代名詞『ドカベン』が、初期は柔道マンガだったことは、トリビアネタとして披露されるようにあまり知られていない。
そこで今夜は野球だけではない『ドカベン』の魅力的な世界を紹介しよう。



物語はドカベンの主人公、男・岩鬼が不良にからまれているところから始まる。
え? 山田?
脇役ですよあんなん。

初期はどもっていた岩鬼は「どもりのバケモン」と呼ばれ激怒、大暴れしようとしたところに、転校生の山田太郎(副主人公)が通りかかる。



すごく……怖いです。

動じない山田に振り回され、岩鬼はますます激怒。
しかしそこへ仲裁に現れる人物が。



ステレオタイプ生徒会長キタコレ。

さすがは生徒会長、体格差もものともせず岩鬼に平然と説教します。
度胸だけは超一流のようです。



体格差これだぜ?

始業のベルでケンカはおあずけに。
しかし昼休み、岩鬼は山田の弁当箱を見てさらに怒りを募らせる。



岩鬼は山田を野球部のグラウンドに呼びつけ、決闘することに。
だが野球部のキャプテン長島は、神聖なグラウンドを汚した岩鬼を鉄拳制裁してしまう。



ちなみに彼が長島。
うわあ直球だ。

「自分より弁当がでかいから決闘」という言葉を冗談だと思っていた山田は、岩鬼と長島に詫びを入れるが、殴られた岩鬼は収まりがつかず、愛しの夏子さんの提案で長島と野球対決をし、白黒つけることに。



殴りかかってるのではなく、バッティングフォームです。

野球部キャプテンの力は本物、岩鬼を三球三振に打ち取り、山田との対決へ。
山田に並はずれた野球の素質があることを見抜いていた長島は、渾身の直球を放つ。
山田はあえなく空振り。しかし恐るべきスイングの風圧で、球を真下に落としていた……。



山田すごすぎだろ。


と、ここまでは野球マンガらしい出足だが、どんどん野球から遠ざかっていく次回にこうご期待。




どう見ても殺人未遂です。ありがとうございました。