ジャックハマー

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マンガ感想-『Q.E.D 証明終了 11』加藤元浩

2010年03月21日 | マンガ
「寄る辺の海」★★☆ 5
~あらすじ~
一人の少年が溺死した40年前の事件。その真相を告発する手紙により一堂に会した当事者たちと少年の父親。そして起こる事件。40年前の真相は?

~感想~
トリックとしては小粒で、証言の矛盾を突き合わせる解決も物足りないが、ストーリー展開だけで読ませる。
結末の一言も冴え、ロジックだけではないマンガとしての面白さのある佳作。

「冬の動物園」★★ 4
~あらすじ~
冬の動物園で起きた殺人事件。その事件には推理作家志望の青年が、成仏できないほどの思いが託されていた。

~感想~
こちらも小粒なトリック。話の面白さだけで引っ張った印象。
実は次巻の労作の前に書かれていたのだが、刊行時期と作中の季節を合わせるために、こちらが先に収録されたため、この11巻は小さめの事件が集まってしまったという裏事情がある。

マンガ感想-『Q.E.D 証明終了 10』加藤元浩

2010年03月20日 | マンガ
「魔女の手の中に」★★★★☆ 9
~あらすじ~
優が持ってきた1枚の葉書から語られる、想の悲しき過去の事件。始まりは想と女検事・アニー、そして魔女裁判と呼ばれた公判との出会いだった。

~感想~
初の二話ぶち抜き構成となっただけはある、分量に見合った大作。
法廷劇としての面白さと本格ミステリのキレを兼ね備え、もちろん最後には意外な真相を見せてくれる。
おまけにシリーズとしても重要な一編であり、ファンは見逃せない一冊である。

敗戦の弁

2010年03月12日 | お笑い
健介&中嶋 vs 森嶋&斎藤が時間切れ引き分けになるなんて日本プロレスはどこに向かいたいんだ。
そんなわけでむーちー負けました。敗戦の弁として自分のボケを振り返ってみたいと思います。

お題1
チームリーダーやってみて、どうでした?

今大会屈指の糞お題でしたが、予想通りに苦戦しました。結果的に出したのは、

19位 40 - 3/4/8  [一言]  ミニ・ゴールドバーグさんの作品
チームに見えます? これ残像ですよ

20位 39 - 0/5/12  [一言]  ミニ・ゴールドバーグさんの作品
変身性の違いで戦隊は解散します

で、「ごらんの有様だよ!」としか言えないのですが、残像のほうは僕は特に出したくなかったんですよ。
でもPさんとかQちゃんとかが猛プッシュして、それに押される形で出してしまいました。
特にQちゃんなんて、僕は「残像ってフレーズは死に体だと思うけどなあ」と言ったんですが「俺はまだ生きてると思います(キリッ」と妙に男前な感じで断言してました。
だっておwwwwwwww
同じ残像だったらせめてこっちを出したかったんですけどねえ。

・残像なのに本体をさしおいてリーダーやってすみません

こっちなら15位争いはできたはずだ!
その他のボツボケから、好評気味だったものをご紹介するとこんなところ。

・後ろを向いて股から顔を出すギニューのポーズが出来るなんて夢みたいです
・胴上げで地平線が見られるなんて思いませんでした
・リーダーがレッドなのは返り血のせいなんですね
・え? この手錠ってキャプテンマークみたいなものなんですか?
・お前はヒーローインタビュアーやってみてどうなんだよ
・ポップコーン正二「あ、正一ならそっちでダンカンさんに怒られてる方ですよ」
・ごめん……俺、大喜利のお題で泣いたことないんだけど……


お題2
「さすがデバガメ王子!」なんでそう思ったの?

今大会屈指の(ry でしたが、結果はこのとおり。

1位 188 - 11/20/42  [一言]  ミニ・ゴールドバーグさんの作品
公園の茂みの中で父から王位を譲られた

9位 102 - 3/14/24  [一言]  ミニ・ゴールドバーグさんの作品
「親父やってる?」とカメラの先でのれんをまくる

と、見事に一位に輝きました。これは久々に会心の当たりで、ひらめいた瞬間に「これはよくね?これはよくね?」とテンションが上がりましたね。
チームリーダーのお題で1位に輝いた満月さんのボケを猛プッシュしたのも僕でして、この四回戦に限っては非常に冴えていました。
ちなみにボツボケから世に出せるレベルのものは次のとおり。

・カメラを構えた瞬間にスカウターが壊れた
・デパートに入って「その列からその列までの商品撮って」
・自叙伝が袋とじ

真心さんには「ギニュー」「スカウター」ともに好評で、真心さんから高得点をもらうにはドラゴンボールネタを出せばいいと学べました。これはいつかどこかで使える……。

マンガ感想-『Q.E.D 証明終了 9』加藤元浩

2010年03月07日 | マンガ
「ゲームの規則」★★★☆ 7
~あらすじ~
さる大富豪が企画したゲーム。勝者には莫大な財産が、敗者には永遠の沈黙が与えられる。
可奈に強引に参加させられた燈馬は、誰も勝利したことの無いゲームに挑む。

~感想~
単純なゲームに心理パズルを沿え、オチには意外な結末を用意した一編。
凡百の作家ならばゲームの必勝法だけで終えるところに、この作者は様々な趣向を凝らすのである。

「凍てつく鉄槌」★★★★★ 10
~あらすじ~
30年前に閉じられたきりの勝鬨橋の中からミイラが発見された。
しかしミイラがしていた腕時計は25年前に作られた物で……。

~感想~
大傑作。このマンガに少しでも興味があるならば、まずこの一編だけでも読んで欲しい。
魅力的な謎から挑発的な犯人の登場、過去の因縁が絡み合い、冒頭のミイラの謎が解け、全てに決着がついたと思った瞬間。
とんでもない仕掛けが死角から忽然と現れる。ミステリマンガというくくりだけではなく、本格ミステリとして年間ベスト級の短編である。

マンガ感想-『Q.E.D 証明終了 8』加藤元浩

2010年03月06日 | マンガ
「フォーリング・ダウン」★★ 4
~あらすじ~
吊り橋の下で墜落死体で発見された消防士。しかし動機のある青年は高所恐怖症で現場に近づくことすらできなかった。

~感想~
マンガでやってこそのトリック。登場人物を絞りすぎて意外性は薄く、展開もベッタベタですこし物足りないか。

「学園祭狂想曲」★★☆ 5
~あらすじ~
学園祭の前日、各部の展示場が荒らされた。しかし嫌がらせをする動機を持つ部は残らずアリバイを持っていた。

~感想~
ドラマで先に観てしまい、燈馬くんのあまりのオーラの無さにあてられて呆然としたまま終わってしまい、ほとんど印象に残っていない。
改めて見直すと、細かいトリックを随所に凝らした、実に『Q.E.D』らしい短編である。