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マンガ感想―『探偵になるための893の方法』坂本あきら・我孫子武丸

2010年10月30日 | マンガ
~あらすじ~
中島守は大学時代の先輩にあたる御厨仁と偶然の再会を果たし、御厨が経営する「なんでも屋」に就職を勧められる。
喜ぶ中島だったが、実は御厨にはとんでもない秘密が……。

~感想~
いまだサウンドノベルの最高峰として名高い『かまいたちの夜』以来、マンガやゲームの原作を多く手がけている我孫子武丸による本格ミステリ……なのだが、一言でいうと「我孫子もっと真面目にやれ」で片付けられてしまう低クオリティの出来。
多少なりとも気合が入っていたのは第一作の「ゴミ屋敷」だけで、その他のトリックは「お前絶対、本業じゃそれ使わないだろ」と苦言を呈したくなるような、脱力もののガッカリトリックばかりで、キャラの掘り下げも浅く、3巻で打ち切りとなるのもむべなるかな、という退屈な作品になってしまっている。
いやーマジで本職のミステリ作家サンなんだから少しは『QED』の加藤元浩を見習って欲しいものだ。


評価:☆ 1