ジャックハマー

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ゲーム感想―『スーパーダンガンロンパ2』

2012年09月12日 | ゲーム
~概要~
超高校級の才能を持つ希望ヶ峰学園の新入生たちが、常夏の島での修学旅行に飛ばされた?
いやおうなく始まった安全第一の平和なサバイバル生活にアイツが乱入し、事態は急展開。
超高校級の才能がぶつかり合うコロシアイ修学旅行がその幕を開く。

~ゲーム説明~
孤島から脱出する術はただひとつ。「誰かを殺し犯行がバレないこと」
(非)日常がコロシアイで終わりを告げると、捜査を経て学級裁判へと突入する。
仲間の中に潜むクロ(犯人)は誰なのか?
裁判で交わされる議論の矛盾を、捜査で得たコトダマで撃ち抜きロンパしろ!

~感想~
スーパーの名は伊達ではない続編。
前作はトリックの難易度が控えめで、捜査どころか事件が発生した時点で犯人もトリックもバレバレなケースがほとんどだったが、今作は難易度を上げてきてくれた。
その難易度が絶妙で、捜査を終えた段階では、まだトリックや犯人に見当も付かないことも多く、犯人指摘の段にいたっても半信半疑のまま指摘せざるを得ないこともある。真相が学級裁判での議論を経て徐々に明かされるのは、いたって正しい姿だろう。
またトリックの内容も秀逸で、単なる殺人事件に留まらず、本格魂に満ちた館トリックや、この設定、この作品内でしか成立しないオリジナリティにあふれたものも見受けられ、全体的に大幅な向上を果たしている。というか今年のこのミスへの投票権があれば、ぜひ本作に投票したいくらいで、私的このミスランキングでは現時点で堂々の一位である。
誰が生き残り誰が死ぬのかの予想は今回も覆され続けること請け合いで、常に意表を突かれることだろう。

難点を挙げるとすればチャプター6前後の展開で、ゲーム業界においては某大作の続編でやらかしてしまって以来、タブー視されていたアレが堂々と用いられ、途中で悪い予感はしていたものの、いざ実際にアレだと示されてみると、やっぱりうんざりしてしまうのは否めない。

一方、裁判パートでほぼフルボイスを披露する豪華声優陣は今回も健在で、主人公にコナン君を配したのを筆頭に、怪演を見せるギアス勢、今が旬のシュタゲ勢、続投のシンジ君、カヲル君に加えてミサトさんも登場。杉田はついにある意味ガンダムに乗ったよ!
その中でも特筆すべきはもはや無双の働きを見せる緒方恵美(シンジ君)で、圧倒的な演技力と強烈なキャラにものすごいインパクトを受ける。
また大山のぶ代御大は明らかに前作よりもモノクマのキャラを物にしていて、増した演技力によってゲスいセリフもさらにパワーアップ。さすがはレジェンドである。
こうなってくると次回作では誰が参戦するのか期待せざるをえない。コナン君が来たなら次の主人公は金田一君か? ドラえもん、タラちゃんと来たら次のマスコット役はピカチュウか? ミッキーマウスか? レイやゲンドウやリツコさんらさらなるエヴァ勢の参戦はあるのか?

いちおうサイドストーリーとなる簡易なアクションゲーム、アトリエ風味のサバイバルモード、前作の裏側を描くノベルなどおまけも盛りだくさん。
前作ファンは迷うことなく、今作に興味を持った方は前作のネタバレが多数あるため、必ず前作から順にどうぞ。

ゲーム感想―『トリックロジック シーズン1』

2011年06月30日 | ゲーム
~概要~
何者かの手により、ビルから突き落とされた天才検事・芳川樹。
肉体を現世に残し、意識だけが冥界へと送られた彼は、閻魔大王ヤマ・ラージャにの依頼で、地上の全ての出来事が書かれた「アカシャ」を読み未解決事件を解き明かすことに。

原作者はいずれ劣らぬ本格ミステリ作家7人――綾辻行人(もちろん共作のみ)、有栖川有栖(綾辻との共作のみ)、我孫子武丸(どっちが本業だ)、大山誠一郎、(もっと働け)竹本健治、黒田研二、そしてまさかの麻耶雄嵩。


~感想~
僕のようなうるさいマニアでも納得する人選の本格作家が一堂に会したミステリゲーム。
この手のゲームでは類を見ないほど「ガチ」なシステムで、コマンド総当たりでの解決はまず無理。真相に全く見当がつかなくても推理を進めるごとに、露骨なヒントをもらうことはできるのだが、一度でもヒントを見た時点で、最高評価は得られなくなるドSっぷり。
その難易度と来たらもう「お前が探偵役をやれ」と言わんばかりの無茶さ加減で、おそらく三話目以降をヒント無しで解けるプレイヤーは全体の10%以下だろう。
かく言う僕も二話目のトリックまでは自力で解けたのだが、どの手掛かりを組み合わせれば正解が出てくるのかわからない始末で、結局のところコマンド総当たり状態に。三話目以降は推理の取っ掛かりすら見つからずもはやお手上げとなった。ガチすぎる……。
だがそれは欠点でもなんでもなく、ガチな推理を楽しみたい奇特なマニアにとっては格好の作品であり、収録作は今のところ刊行されていないようなので、本格マニアはぜひぜひ挑んでいただきたい。
難点は「ダンガンロンパ」の後だと一層きつい主人公と女探偵の棒読みっぷりくらいかな……。
各作品の簡単な感想を以下に。


「指さす死体」作者不詳 ☆ 1
これは練習問題。迷うことなく解けるだろう。逆に言うとこれが解けない人は買ってはいけない。


「盗まれたフィギュア」我孫子武丸 ★★☆ 5
そういえば我孫子が正統派のミステリを書いたのってずいぶん久しぶりのことではなかろうか。
さすがはゲームやマンガの原作を多く手掛け、もはやミステリ作家と原作者のどちらが本業かわからないことになっている氏だけはあり(?)冒頭を飾るにふさわしい、ほどほどに難しくほどほどに悩める入門編にしあがっている。


「明かりの消えた部屋で」竹本健治 ★★★☆ 7
一目で竹本健治とわかる文体。(※褒め言葉ではない)なかなかのバカトリックで、どうにか僕でも真相にたどり着くことは可能だった。単純なトリックをうまいこと不可能状況に仕立て上げた好編。


「雪降る女子寮にて」麻耶雄嵩 ★★★★★ 10
これは大傑作ではなかろうか。普通に短編集に載っていたら「よくできてるね」程度で片付けられそうだが、推理ゲームとして隅から隅まで目を通し、さんざっぱら頭を悩ませてから答えを見せられると、一から十まで論理でひも解ける、一分の隙も無駄もない生粋の本格ミステリだと味わえる。
また(超ネタバレ→)名指しされた人物が死んでいる というダイイング・メッセージのひねくれ方が非常に麻耶作品らしく、その一点からすいすいと謎が解けていく様が実にお見事。ゲーム原作として狙って書いたわけではないだろうが、このゲームシステムにぴったりのすばらしい作品である。
これまで密室、叙述トリック、交換殺人などミステリの定番ネタを、ひとつ視点をずらすことで誰も見たことのないネタに変えてみせた麻耶雄嵩による、ダイイング・メッセージの変奏曲として挙げられるだろう。


「切断された五つの首」大山誠一郎 ★★★ 6
参加作家の中で不覚にも僕が唯一、一作も読んでいない作家がこの人。ガッチガチの本格作家というイメージを抱いていたのだが、開けてびっくりバカミステリ。
西澤保彦はバラバラ殺人ばかりのデビュー作「解体諸因」を「こんな理由で死体をバラバラにするヤツがいるか!」と批判されたらしいが、その批判がそっくりそのまま当てはまる。
そのため意表だけはついているのだが、真相に全く納得がいかない。しかも真相を導き出すためのキーワードの組み合わせが、ものすごく理不尽なことになっており、自力で解決できる人がいるとは思えないのだが……。
麻耶雄嵩の完成度の高さと比べるとあまりにも落差が大きすぎる。これを最後に持ってくるのはいかがなものか。バカミスとしては十分アリなのだが推理ゲームとしては無しだろ……。


「亡霊ハムレット」黒田研二
は、シーズン2を買うか絶賛個人情報流出中のPSSからダウンロードしない限り解決編に進めないという親切設計なので未読。
シーズン2はそのうち買う予定。


総合評価:★★★ 6

ゲーム感想―『ダンガンロンパ』

2011年06月25日 | ゲーム
~概要~
推理アドベンチャー×アクション=「ハイスピード推理アクション」ゲーム。
超高校級の生徒達が集う私立希望ヶ峰学園。ある日謎の人物「モノクマ」の登場により学園は、恐怖と絶望のるつぼと化してしまった。
次々に起こる殺人事件の真相を解明すべく、様々な証言・証拠を収集する「捜査パート」。
そして得られた情報をピストルの弾丸のようにトリガーにセットし、誰が犯人なのかを追及する「学級裁判パート」。
会話の中で発生する矛盾点を見つけて、情報の弾丸である「言弾(コトダマ)」を発射し、矛盾を撃ち抜き論破しろ!

~感想~
えくすとりいむう~~

推理ではなく議論、謎解きではなく論破に重点を置いた、異色のアクション・ミステリ。
あくまでもアクションゲームのため、露骨なヒントが多く謎解き自体は簡単。だが密室や死体移動トリックなど本格ミステリ的な意匠がかなりよくできている。そのまま謎解きゲームの傑作シリーズ「逆転裁判」の事件として転用しても遜色ない出来で、論理性もなかなかのもの。
登場人物は一人残らずキャラが立ち、日常パートも議論パートも軽快なやりとりが繰り広げられるのだが、特筆すべきは声優たちの熱演ぶり。
本作を一躍有名にした、黒幕役の大山のぶ代御大が想定以上にドラえもん丸出しでゲスいセリフをまくし立てるのを筆頭に、気弱な主人公のシンジ君、嫌味なライバル役のカヲル君、暴走族の総長にゾロ、だから起用されたのかと納得のあの人、収録後に「やりすぎた」と述懐したあの人や、まさに八面六臂の怪演をしたあの人など、僕ですら名前を知っているほどの有名声優たちが、学級裁判パートはほぼフルボイスで、ただでさえ個性的なキャラたちを一層際立たせる。ここまで「スーパーロボット大戦」とは別の意味で声優を活かしたゲームは初めてではないだろうか。
また謎解きは見え見えだが、誰が生き残り、誰が犯人になるかの予想はことごとく外れることだろう。難易度的に詰まるところはまずないので、ネタバレを避けるためにも攻略サイトなどは見ずにプレイすることをおすすめする。
ミステリファンはもちろんのこと、声優ファン(どうしてもネタバレになるので伏字にするが、沢城みゆきのファンなら必聴!)、大山のぶ代が人生初の悪役に挑戦というそれ自体がもう「事件」になっている配役に注目した方も、少しでも興味があればぜひ手に取っていただきたい。


評価:★★★★☆ 9

ゲーム感想-『ゴーストトリック』

2011年03月08日 | ゲーム
~概要~
ある夜。街の片隅で、主人公・シセルは一発の銃弾によって命を奪われる。
タマシイとなって目ざめた彼は、命とともに、その記憶を失っていることに気づく。
自分は誰だったのか? 自分はなぜ殺されたのか?
命と記憶を奪われたシセルは死によって得た"死者のチカラ"を使って自分の死の真相を追うことになる。シセルは、さまざまなモノに"トリツク"ことができ、とりついたモノは自由に"アヤツル"こともできる。また、シセルは死者にとりつくことで、その死の4分前に戻ることができる。"トリツク&アヤツル"で、人々の死の運命を変えることで、自分の死に関する謎が明らかとなっていく。
シセルのたった一晩の孤独な追跡劇が始まる!

~感想~
どういうゲームか一言で説明するとピタゴラスイッチである。
その場にあるタイヤやボール、シーソーなどに次々と乗り移り、たとえばボールを転がしてシーソーに乗せ、シーソーでボールを跳ね飛ばし、天井の換気扇に近づけて換気扇に乗り移る……といったピタゴラ装置を作り、目的に向かって進んでいくのだ。
小さな仕掛けを連動させて、殺人事件や大事故を未然に防ぎ、そうして助けた人々の協力を得て最大の謎である「自分はいったい何者なのか」に迫っていく、そのストーリーがまた綿密にできている。
「逆転裁判」シリーズを手掛ける作者だけに、キャラ立ちしまくった登場人物と、軽妙な会話はそれだけで面白く、またミステリバカをもうならせる意外な展開も目白押しで、読み物としてもすばらしい。
特にあるキャラが主役を食わんばかりの活躍を見せ、それだけでもおいしいのに、全てが終わってみれば実は……という意表をつく真相も最高。
悲劇的な未来を書き直す、という手法は大好物の時間SFとも捉えられ、「あの時もしもこの事件が起きなかったらどうなっていたか」という流れは、ピタゴラ装置をあやつるゲーム本編にもつながる。
さらにゲーム史上でも最高峰かも知れないくらいに滑らかなキャラの動きも特筆もので、なんでもモーションキャプチャーで実際に役者の動きを取り込み、それをポリゴンで置き換えた後に、2Dに落とすという何重もの手間を掛けたそうで、実写と見紛うばかりに違和感ない、キレのある動きは必見。「ヌルヌル動く」とはこういうことか。
小ネタとして「逆転裁判」のパロディも多々あり、ストーリーを離れて寄り道しても、豊富なお遊びが隠されておりと、まさに隙のない構成ぶり。
すこしでも興味があればぜひ手にとってほしい。まずは動画サイトでその滑らかすぎる動きだけでもご覧あれ。すっごいヌルヌルするよ!


評価:★★★★★ 10

ゲーム感想―『無限航路』

2010年09月26日 | ゲーム
ひさびさにゲームのご紹介。それも合う人にはとことん合うが、合わない人には全く合わない、一風変わったRPGである。
この「無限航路」は、船団を率いて宇宙を駆けめぐり、多様なクルーを集め、ときに様々な勢力間の紛争にかかわり、さらに宇宙の謎を解くSF・RPGなのだ。
船団を構成する船は内装や兵装をカスタマイズでき(メタルマックスに似ていると言って通じる人には話が早い)、クルーを「機関長」や「砲雷長」といった役職に自由に配置し、船団をちまちま強化していくのが実に楽しい。
戦闘はリアルタイムのちょっとしたアクションゲームになっていて、回避や砲撃、戦闘機の発進などを状況に応じて選択して行うのだが、これが実にシビアで、一瞬の油断で即死してしまう。しかもその場でコンティニュー等という甘っちょろい仕様はないので、セーブしたところからやり直しのため、常に緊張感を強いられるのもいい。

と、まずは長所ばかり連ねてみたが、もちろん短所も多々ある。
第一にフラグ立ての面倒さ。RPGらしく星をめぐってストーリーを進めていくのだが、目的地は明確に示されるものの、星が多すぎて地名だけではなかなかピンと来ない。ルーラに類するものはなく、一つ一つ星を経由していくものの、その間にエンカウント戦闘が発生し(しかも絶対に逃げられないケースも多々ある)テンポも悪い。幸いダメージの回復は港のある星に着けば、自動かつ無料で行われるが、なにしろ一発死上等の戦闘バランスなので、気を緩めるとずいぶん前にセーブしたところからやり直すはめになる。
フラグ立てといえばストーリー上、強制加入するクルーが少なく、大半は自分で探さなければならないのだが、これが攻略サイトを参照しなければ見つからないようなものも多く、容易に集まらない。クルーの数が少ないと、港での会話イベントも少なく、今いるメンツによる会話のくり返しになるのも辛いところ。
また、ボス戦では連戦を強いられることも多く(回復は戦闘中にしかできず、しかも回復スキルを持つクルーはごく限られている。またダメージのみならず、移動するだけでも蓄積する疲労度をも考慮に入れねばならない)、その合間には、いちおうスキップもできるがそれでも時間のかかるイベントも挟まれるので、敗北するととにかく時間がかかってしかたがない。
説明不足というのが全体を貫くキーワードで、フラグ立ての難解さはもちろん、船でさえ造ってみなければどの程度、内装をいじれるのかもわからない。普通は設計図に書かれる事項じゃないのかそれは。

などなど短所は多いが、それらを軽減するいい方法がないわけでもない。はじめから攻略サイトと首っ引きでやればいいのだ。強制戦闘もあらかじめわかっていれば対処できるし、クルーもばんばん集まってくれる。僕もその手で行ったが、ゲーム性が失われるどころか「自力でやってたらとっくに投げ出してただろうな」とたびたび思ったものだ。

今なら中古価格も安いし、攻略サイトも充実したものがあるので、興味があればぜひぜひ手に取って欲しい。クリア後にはクルーのレベルや船を引き継いでの二周目や、本編の敵を仲間にできる戦闘メインのエクストラモードがあり、本編にも大きなストーリー分岐があるので、末永く遊べること請け合いです。
あ、ワイヤレスなら対戦もできたはず。


評価:★★★☆ 7

レトロゲームミュージック

2009年10月13日 | ゲーム
今日は手抜きしてmixiでも紹介したレトロゲームの音楽スレをこちらでもご紹介。


レトロゲームミュージックの魅力


いやー迷宮組曲の井戸とメトロクロスは超名曲だわ。
ほとんどやったことないのにソニックの曲をほぼ覚えててびびった。
あとドラえもんの早解き動画がとにかく異常なのでぜひ観て欲しい。小学生の頃によくこんなのクリアできたなあ自分。

ゲーム感想-『逆転裁判4』

2009年06月11日 | ゲーム
~感想~
世間的には「地雷」「駄作」「失敗作」認定されてるようだが、どうしてどうして「4」の名に恥じない傑作じゃないか。
特にロジックの流れのうまさはシリーズ中屈指で、唸らせられる場面もしばしば。これを駄作呼ばわりしてる連中はミステリ読んだことない(ロジックの面白さを知らない)んだろうなきっと。
もちろん欠点だと指摘された「なんで癖を見抜かれると白状するの?」とか「メイスンシステムってなんなの?」とか「メイスンシステムよりもっといい手法あったよね?」とか「なるほど君チート過ぎない?」とか「これって逆転裁判SEED DESTINYじゃね?」とかはいちいちうなずけるが、欠点を補ってあまりある鋭いロジックと、逆裁らしい濃いキャラたちに、上からのお達し(噂)で入れさせられた裁判員制度も、うまいこと物語に取り込んで出来過ぎな結末を付けてみせたのは見事というほかない。
僕のように、評判の悪さに二の足を踏んでいたシリーズファンにはぜひやってもらいたい。


評価:★★★★ 8

幻想水滸伝ティアクライス 感想

2009年01月30日 | ゲーム
「クリア直前でなんか飽きて投げ出す病」が珍しく起きずにクリアしたのでご紹介。
DSで初体験の幻想水滸伝でしたが、まさに王道を往くRPGで満足できました。
なんといっても主人公が「これぞ主人公!」という熱血ぶりで、「やってみなきゃわからない」が口癖の超絶ポジティブぶりが魅力的。
これが敵役の「未来は決まっている」という主張と正面からぶつかり、ストーリー全体のテーマとして一本筋を通してくれ、物語を引き締める効果も抜群。
王道のストーリーと熱血主人公、脇を固める個性の立ちまくったキャラたちがあいまって、プレイしていて実に気持ちのいいRPGでした。
移動速度の遅さと二周目引継ぎが一切ないのは痛いが、86人しか集められなかったので、いずれまた最初からやり直してみようと思います。

どうでもいいがベルフレイドの立ち位置は中盤まではプッチ神父、終盤は碇ゲンドウにかぶりすぎだと思う。

2007年ベストゲーム

2007年12月29日 | ゲーム
今年やったゲームの私的ベストセブンはこちら。


1位 無双OROCHI
概要をはじめに聞いた時は劣化させてむりやりつなぎ合わせた作品だろうと思ったが、多くの新技を加え進化しての登場。
今後の無双シリーズはこのボリュームを越えなくてはならないのだから大変だ。
いまだにプレイする無双シリーズの異色の頂点。

2位 ベルウィックサーガ
いわゆるエムブレム系の魅力は、いくらレベルを上げても雑兵の攻撃が命中したら死ぬシビアさにあると思う。
このベルウィックはそのシビアさがさらに増していて、エムブレム系のような超人的キャラがいないため、常にギリギリの戦いを強いられる。
しかもストーリーは「大軍を率いて敵国を滅ぼす」ような華々しいものではなく「守備隊の退却を助ける」など地味きわまりない。
だがそれがたまらないというMなシミュレーションファンにはぜひおすすめしたい佳作である。

3位 ゴッド・オブ・ウォー
洋ゲーにあるまじき、かゆいところまで手の届く親切さと、洋ゲーらしい萌えの対極に位置するワイルドな主人公と残酷描写を屋台骨に、爽快かつ歯ごたえのある極上のアクションゲーム。
2にも興味津々。

4位 ペルソナ3
ペルソナ+学園シミュレーション+不思議のダンジョンというごたまぜのような作品。
ボス戦で敗れるとイベントを一から見直さなければならない、運次第でしか達成できない依頼がある、などあと一息作りこみが足りなかったのが残念。
キャラはものすごく魅力的なんだけどなあ。

5位 サカつく3
無性にやりたくなって500円で購入。
単純に難易度が上がっただけで末永く遊べるようになっている。

6位 四八(仮)
凶悪なバグやプログラムミスとしか思えない点(千葉シナリオの荒井や東京が緑にならない等)は多々あるがいつも通りの出来であろう。
妙に酷評されているが「学怖」も「晦」もこんくらいの作品だったと思うけどなあ。

7位 ソウルクレイドル
買って後悔した一品。「開始10分でエンディング」という最大(?)の売りがバグで不可能とは。
シミュレーションとしては戦略の練り込みが浅すぎて、やりこみタイプではない人間には向かないようだ。


新しく買ったのは以上7作品。あとは「ドラクエ6」「風来のシレン」「タクティクスオウガ」「トラキア776」「エストポ2」など旧作をエンジョイ。
現在は「ロマサガ3」にはまり中。スーファミ最高! 新ハードなんていらねえや。