還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

フクシマ50

2011-03-26 21:27:24 | 日記

「フクシマ50」をご存知だろうか。25日のウオールストリートジャーナルでとりあげられた福島原発で放射線に被ばくする危険を冒して、停電する原発の現場で懐中電灯を頼りに決死の作業を続けている作業員のことだ。海外メディアから無名の英雄として敬意を込めてそう呼ばれている。

実際は50人どころか、東京電力から子会社・下請け会社の従業員まで総勢約580人が交替で夜を徹して作業を続けているという。

彼らは義務感や金のために仕事に当たっているのではない。多くの者が事態の収拾のため、自ら任務を選択した。ある若者は他人のために自らの命を犠牲にした第二次大戦中の神風特攻隊を思い出して、要請を受けたという。違う職種だが同じ現場に従事していた人間として彼の気持ちはしっかりと受け止められる。

外では、暖かい環境?でマスコミや野次馬連中が東京電力や政府を声高に批判している。彼らは作業に当たっている人間の決死の覚悟を理解しているのだろうか。もうすでに彼らの仲間5人が犠牲になっているのだ。

14日まで現場にいた原発所員の女性がネットで、フクシマ50の情報を流している。彼女は一人でも多くの人が彼らの決死の活動に理解をしていただきたいと紹介している。

このブログを書いている間も、彼らの活動は続いている。

にほんブログ村 家族ブログ 面白夫婦へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代以上の生き方へ


ワークシェアリングの散髪屋さん

2011-03-26 15:54:53 | 日記

昨日、アメリカにいる孫から、「雪で学校が休み」というメールが来た。4月になるというのに、学校へ行けない位の雪が降るのかとビックリしたが、何と京都でも、きょうの朝は雪が降った。

ちょうど、ウオーキングに出かけようと思ったら、急に雲行きがあやしくなり、みぞれ混じりの雪が降ってきた。京都でこれだから東北地方は大変だろうと思いながら、雪がおさまるまで1時間ほど家で足止め。

やっと出かけたが、急に散髪を思い出して散髪屋さんへ。最近は若い男性まで美容院に行くようで散髪屋さんは年寄りの社交場のようだ。客も店の人も還暦前後もしくはそれ以上のものばかり。散髪椅子は5つあるが、3つ以上詰まっているのを見たことがない。

ところで、僕は短髪なのでバリカンでもいいのだが、混んでいる時以外は店の主人が「手刈り」?をしてくれる。混んでることはほとんどないからいつも手刈りだ。

店の従業員は4人で、それぞれが散髪工程のパートを受け持っている。

店の主人が「髪の毛の刈り役」・長老のジイサンは昔からの馴染みの「髪の毛の刈り役」(ほとんど見ないけれど)と座席への案内と服などのハンガ―かけ・おばさんがヒゲ剃り・一番若い(それでも50歳は超えている)店員が洗髪とマッサージ。

ものの見事に役割を決めている。誰も他の人のパートをしょうとはしない。今の時代に4人は人件費だけでも大変に思うのだが・・・

いや、これが時代を先取りした「ワークシェアリング」というやつかもしれない。

 

にほんブログ村 家族ブログ 面白夫婦へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代以上の生き方へ


「灯りを3割節減」国民運動

2011-03-26 15:17:31 | 日記

土木学会や都市計画学会などが、今回の大震災で各方面で使われている?「想定外」という表現に苦言を呈しているようだ。

基本的に学者と称する人種を信頼していないが、今回の苦言も「何をか言わんや」だ。

震災後によく登場する地震学者の皆さんも、「同時に3つの震源が・・・過去にはあった」と指摘しているが、それならそれを東北地域の方々に事前に進言していたのかと言いたい。

津波も前にもブログで言ったが、何度も「津波が来る」と言って実際は津波が来なければ、今回もまた・・・と思うのは人情だ。

それにかりに想定された震災であっても、1000年に1度ほどの想定災害の防御に多額の投資をすることに誰が支持をするというのか。国も地方もそんな予算を組んでも大反対に会うだけだろう。

マスコミも学会も学者も、結果論で国や地方を批判していていいのだろうか。

揚げ足取りみたいな発言ばかりせずに、もっと建設的な意見は出てこないのか・・・少なくとも今からどうするのかを議論の中心に置いもらいたい。

電気が足りないのは目に見えているのだから、「灯り3割節減」とか、今こそマスコミが先頭を切って国民運動を起こしてもらいたいものだ。

 

にほんブログ村 家族ブログ 面白夫婦へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代以上の生き方へ


映画「私を離さないで」

2011-03-26 14:33:30 | 映画日記

映画「私を離さないで」を見てきた。題名だけ見ると純愛物語のようだが、中身は社会派のこってり・ずっしりの提言映画だ。原作が確かイギリスに住む日本人というのも驚きだが、何となく余韻をふむ展開は日本人の遺伝子を刺激する。

近未来の物語だ。臓器移植が日常的な行為・作業として定着した時代には、通常人の脳死状態からの移植では需要と供給のバランスがとれず、臓器を提供する事を目的とする「人間」のような生物が必要となり、そんな「人間」のような生き物を培養する時代が到来した。

ある人物のコピーで誕生した彼らは「臓器移植」のための生物であり、移植に耐えうる健全な肉体を維持しながら成長していく。そして、移植に耐えられる体力を保持できた段階で、移植が始まる。提供臓器は肺であったり、腎臓であったり、眼球であったりする。そして大体3回の移植が終わると「終了」する。「終了」とは、最後の心臓提供を意味する。

彼らの心臓停止は「死」ではない。目的の「終了」を意味する。

彼らは「人間」の心を持ってはならない生き物なのだが、しかし、そこに人間の心が芽生えてくる・・・・・心を通わせる彼と彼女は延命の道を探る。しかし、彼らには人間の心を持つことは許されない。延命の道を断たれた二人は嘆き立ちすくむ。

強烈な臓器移植に対する問題提起だ。食物の世界でも大量生産のためニワトリなどがホルモンで異常に早く成長させられたり、最高品質のクローン牛が誕生したりしている。

行きつく先は、この臓器移植の世界かもしれない。どこまで人間は横暴になっていくのか・・・

勝手評価 ☆☆☆☆☆  アカデミー賞は素材からして無理だが、僕の中ではアカデミー賞「作品賞」だ。

からみあう三人の若手俳優陣も今が旬のメンバーだ。

にほんブログ村 家族ブログ 面白夫婦へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代以上の生き方へ