「フクシマ50」をご存知だろうか。25日のウオールストリートジャーナルでとりあげられた福島原発で放射線に被ばくする危険を冒して、停電する原発の現場で懐中電灯を頼りに決死の作業を続けている作業員のことだ。海外メディアから無名の英雄として敬意を込めてそう呼ばれている。
実際は50人どころか、東京電力から子会社・下請け会社の従業員まで総勢約580人が交替で夜を徹して作業を続けているという。
彼らは義務感や金のために仕事に当たっているのではない。多くの者が事態の収拾のため、自ら任務を選択した。ある若者は他人のために自らの命を犠牲にした第二次大戦中の神風特攻隊を思い出して、要請を受けたという。違う職種だが同じ現場に従事していた人間として彼の気持ちはしっかりと受け止められる。
外では、暖かい環境?でマスコミや野次馬連中が東京電力や政府を声高に批判している。彼らは作業に当たっている人間の決死の覚悟を理解しているのだろうか。もうすでに彼らの仲間5人が犠牲になっているのだ。
14日まで現場にいた原発所員の女性がネットで、フクシマ50の情報を流している。彼女は一人でも多くの人が彼らの決死の活動に理解をしていただきたいと紹介している。
このブログを書いている間も、彼らの活動は続いている。