還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

オオカミ少年

2011-03-16 20:22:44 | 日記

 

昨日、テレビで津波伝承者のおばあさんが紹介されていた。子供のころに出会った津波の恐ろしさと、その津波でなくなった父がいつもいっていたという「自分のことは自分で守る」を今も心にとどめておられるという。

今回の津波被害の市町村は多くが津波対策をハード・ソフト両面からしっかりとたてられていた。防波堤も整備され、津波訓練も毎年実施されていた。

なのに、これほどの被害が出てしまった。想定をはるかに上回る津波が根本的な要因だろうけれど、もうひとつありそうな気がする。

それは「オオカミ少年」の例えだ。気象庁の各種気象情報の神経質なほどのオーバー情報は際限がない。確かに万が一の状況を考えればオーバー気味になるのは仕方ないが、それが頻繁になると、住民は緊張感を保てなくなる。

国民も国民でやはり自分の事は自分で守る姿勢を持たないと。何かあれば役所を批判するという姿勢を改めないと、役所のオーバーアクションを止められなくなる。それを誘導するマスコミも共犯のように思う。

10年ほど前に有珠山噴火災害で現地に行った。しばらくして現地の何人もの方から「もう噴火しないから、早く家に戻らせてくれ」と懇願された。しかし、火山予知会で安全宣言がない限り、立ち入りは許されない。開放までどの位を要したのか。現地の方がいうとおり、一切、再噴火はなかった。彼らは3度の噴火を体験しており、その経験から言われていたのだが。

そのあと、三宅島でも噴火があって、いつ再度噴火があるかわからないので、島へ戻るのが制限されていたが、その制限を解除したのは石原都知事だったと思う。火山予知会の意見を無視しての決断だった。しかし、それ以降、三宅島は噴火していない。

三陸海岸沿いは今までに何度も津波注意報・警報、大津波警報などが発令されていたと思う。しかし、いつも気象庁の発表内容のような津波は来なかった。そして、今回も「また、そうかも」があったのでは・・・

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民間ボランティア

2011-03-16 19:17:15 | 日記

 

実際に現地で経験したわけではないけれど、阪神淡路大震災、新潟中越地震などを経て、今回の東日本大震災を見ていると津波の被害が特筆しているが、そのせいでもないと思うのだけれど、行政も被災された住民の皆さんものすごく冷静な対応をされているように感じる。

阪神淡路は行政の組織的支援活動もしかり、市民レベルでも日本のボランティア元年だったように思う。とりあえず皆が現地に入り何かを支援したいと蠢いた。それで混乱も相当あったようだが。

ところが、今回の災害後の様子は実に冷静で、民間ボランティアも現地のアクセスが確保するまで待機されているように思うし、避難民の皆さんも先ずは自助・共助で互いに支え合って生活されている。

今回は犠牲者の数も半端ではなく、被災された方々も肉親との出会いが果たされない方も沢山おられると思われるが、それでも冷静に対処されている。

そして、いつもそうだが、今回も盗難事故などがほとんどないというのも素晴らしい。

この冷静な態度が世界の人々を驚嘆させているとニュースで紹介されていたが、日本人として本当に誇らしく思う。

もうしばらくすると、交通アクセスも復旧し、いよいよ民間ボランティアが現地で活動を始めると思うが、是非とも被災された方々の意向を踏まえた冷静な活動を期待したい。

 

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