今日はある病院の院長とお話をする機会があった。話題はそれともなく東日本大震災の医療活動についてになった。
今回の震災は阪神大震災のような災害でなく、津波という猛威を受けた災害で、したがって医療活動も従来型?のガレキに閉じ込められた人を救助し、緊急治療を行うという急性期型の活動がほとんどなく、亜急性期というか慢性期医療活動に似たような活動が中心になっているようだ。
具体的には、地域の医師や応援の医師が、各避難所を回りながらお年寄りを中心とする方々の往診をして必要な治療活動をしているということのようだ。
そんな話を聞いていると、これからの日本社会が迎える超高齢化社会の医療体制がそうなっていくのではと思ってしまった。
少なくとも、今のまま長寿化していくとあらゆる疾病の病人が巷にあふれ、病院のベッドが間違いなく不足する。病院に入れない病人は自宅に留まらざるを得なくなる。
したがって、医師は今のように病院で患者を待って治療するというわけにいかない。
基本は往診になっていくのでは・・・・
ふと、お盆の季節にお坊さんがバイクで檀家さん宅をハシゴされている姿を思い出した。あのお坊さんが白衣を着たお医者さんにとって代わる日は近い・・・・