都市部の医師会で、ひとり暮らしの高齢者を対象に健康に関する情報を交換する手伝いをしている開業医である著者が、500名近くの患者にいろんな状況での満足度についてアンケート調査した結果をもとに書かれた本で、「ひとり暮らしが最も現実的で理想の姿でありもっとも幸せに近いことがわかった」と結論付けている。
サブタイトルは「自由に気ままに、最後まで。」
二人暮らしが一番満足度が低いらしく、それには納得してしまった。
夫婦か親子の二人暮らしにおいて「自由に気ままに」対等な生活を送るのは難しい。妻は夫の世話を、母親は子供の世話をする。安心感より不満が強くなるのは当たり前のように思う。
そしてアンケート回答の分析が続き最後に、
いろいろな対外的な活動を活発にし、子供がいても決して同居せずひとり暮らしを維持し、できるだけ悩まないようにさまざまな取り組みをしながら、最後までなんでも自分でやり、自分の思いのままに暮らすことが最も理想的な老後の姿である。
ひとりを最高にするものは、心であり、気持ちの持ち様である。心の問題はその人自身が自らの力で切り開いていくしかないが、ひとり暮らしは、ほかの人のことを考えずに済む、淋しいが逆に強みになる。
なるほどなぁ、、、
友達にこの話をすると「そら当たり前やん、ひとり暮らしが一番快適なのは」との返答。
私は一人っ子で親との会話も少なかったので一人遊びが得意だし、一人は孤独と言うより心地良い、と感じられるけど、大家族で育った人でもそう思えるのが不思議だ。
大家族だからこそ親子間、兄弟間での葛藤が多くあったのだろうか。
老人施設よりひとり暮らし、最後の最後までひとりで頑張ろう、がアンケートから得られたベストな選択。
老人施設を考えていた私はちょっと驚いた、なぜその結論になるのか。ようするに「気ままに」生活出来ない、周りに気づかいが必要、摩擦もある、一番大きいのがお金が要る、か。うーん、、、