最近読んだ本、二か所も鉛筆で訂正されていた。最初から思っていた、登場人物の名前が平凡過ぎる、その上に交錯している、石川に石田、上木に上田、、、。
しかし名前が間違っていたら流れがおかしくなる。校正者は何していた、こんな単純な間違いを見逃すかぁ、と読んでいた私が思ったように誰かが鉛筆で訂正したものと思う。
私の大好きな森博嗣の登場人物はみんな個性的な名前だ、しかも読み易すく識別し易い。犀川、西ノ園、真賀田、小鳥遊等々。
読みがたい苗字も困る、字面で読める名前も有難い、読むだけではなく頭の中で反芻するときは音も大事だもの。
そんな切り口で小説を読むとまた別の面白さがある。
以前から作家は登場人物の名前をどんなふうに決めるのか興味があったが、大抵の作家は見ても音読しても一目でわかる名前にしている、と思われる。
そりゃそうよねぇ、やっぱ編集者、ひいては出版社が悪いのか、やっぱ担当者の力量が問われるってとこか。