「この国の男性が一日だけ女性として過ごすことになったら、お昼まで持たないでしょうね。反乱に備えなさいね」
どこでこの本の書評を読んだのか、どうして予約したのかも記憶にないが、図書館から用意できたとメールが入り取りに行った。分厚いし全く覚えていないし、で読むのを躊躇った。
ところが最初のページから引き込まれた、デビュー本だと言うのに上手いなぁと読み進んだが。
プロローグは1961年11月、、、
母は5歳の娘のお弁当箱に毎朝メモを添える、今日は「休み時間にスポーツをすること、ただし無条件に男の子に勝たせないこと」「あなたの思い過ごしではない」「たいていの人間は意地悪です」
アメリカだって昔は男性優位で「女性は子供を産むため、男に傅くためにいる」と位置づけられている、とは思っていたが、舞台となった60年代のアメリカのその状況、勿論強調はされているだろうけど、まさにそれが書かれていて、この内容で欧米でベストセラーになってるなんて、と驚いた。
てことはまだまだ女性の地位に不満を抱いている女性が多いってことで、日本と比べてはるかに進んでいるはずの男女平等の国でもこんなものかと思ってしまった。「アメリカはレデイファーストの国」て死語になったのか、と思えるほど最近は聞くことが減っているし。
こんなシーンがある、誰もが認める文化人の男性に偶然隣り合わせた女性が言った、「この国の男性が一日だけ女性として過ごすことになったら、お昼まで持たないでしょうね」「反乱に備えなさいね」