診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

完全脱毛

2013年03月12日 | 日常
あまり鏡は見ないほうです。

髪の毛の乱れを直したりするくらいで、
一日一回ぐらいしか、
見ないこともあります。

ところが今日、
何気なく鏡をみると、
鼻毛が出ていました。

「アリャマ」ということで、
手鏡を取り出して、
伸びた鼻毛を切ろうとしたら、

鼻毛の中に白髪を発見。
伸びた鼻毛を切ったのですが、
白髪は、当然残っています。
かえって白く目立ってしまいました。
まあ、外からは見えないと思うのですが・・・

なにぶん老眼もあるので、
近いところが悔しいかな
よく見えません。

そこで、老眼鏡をかけてあらためて見ると、
鼻の穴の周りの、
口に近いほう、口ひげの上の部分、
ここに、白い産毛がみっちりと生えていました。

うまく説明できないのですが、
唇があって、その上にひげの生えている部分があって、
そこから毛のない部分がちょっとあって、鼻の穴になります。
そこの鼻に入ったすぐのところ、

ひげ、毛のない皮膚が1,5ミリ、その先、
ここに白い鼻毛の草むらがありました。

本当の白い鼻毛は、もっと中のほう、
鼻の高くなっているところから太く生えてます。

「なんじゃこりゃ。」

こうなるともういけません。
普段、全く役に立たない美意識が、
俺の出番だとばかり、
憤然とわき起こって来てしまいました。

で、なにするかと言えば、
毛抜きを取り出して、
この産毛を引っこ抜くことです。

ところがこれが痛いんです。
抜いては涙が反射的に出てきます。
鼻水も出てきます。

一本抜いては、「イテッ!」、涙、鼻水、ティッシュ。
この繰り返し。
段々やっていると鼻の周りが赤くなって、鼻水でずるずる。

それから、鼻水で、鼻毛が濡れると、
白く光ってきて、
ちょっと奥の鼻毛が、
白髪に見えてきます。

で、白髪だと思った毛が、黒いと
ちょっと悔しかったりします。

そんなことをやりながら、
段々奥の方に目が向いていきます。
それで、今度はペンライトの登場です。
これがまた、難しい。

右手で、毛抜きを持って、
左手で手鏡とペンライトを持って鼻の穴を照らす。
角度が悪いと、見えません。

奥の方に、一本の白髪が見えて、
よし今度はあれを抜くぞ、と思っても、
光の具合や、
周りを黒い鼻毛に囲まれていると
思ったように抜けません。

そこであきらめる手もありましたが、
暇なもんで、
じゃあ黒毛も抜いちゃえと、
鼻毛、完全除去の方針に作戦変更です。

鼻をふくらませたり、顔の向きを変えたり、
鼻の下を伸ばしたり、鼻にしわを寄せたりと、

ありとあらゆる恰好をして、
鼻毛を抜くまくりです。

そこでわかったことは、
鼻毛は奥の方に行くに従って、
抜くとき、頭に響くと言うことでした。
目の奥にくるんです。

さて、痛いながらも、順調に作戦は進んで行きましたが、
ここで、思いがけない難関に遭遇です。

使っている毛抜きが大きくて、
抜こうとしている毛が見えないのです。

武器がないと戦えません。
しばし休戦となりました。

お昼休みに、薬局で、細い毛抜きを購入、
一番高いものを買ってきました。

頼むで、毛抜きくん。

しかし、これは優秀な武器で、
細い毛も逃さず抜けてくれました。

とうとう一番奥の一本残っていた白髪を、
20分ぐらいかけてやっと抜いたときには、
目の奥から出た涙が、
喜びのなみだに変わりました。

抜き終わって、あらためて鏡を見ると、
なんだか自分の顔が、
北島三郎に似てきたような気がしました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。