診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

猫にタミフル

2018年04月30日 | 診療
今、いろいろな花が我先にと咲き始めています。
例年より 10日ぐらい咲き始めるのが早いようです。
クマガイソウの花もいつもより早く今年も咲いてくれました。

すこし季節が早周りをしているようです。


さて、その一方で、
この時期になっても、まだインフルエンザは流行っているところもあるようで、
先日、新聞に「インフルエンザで学級閉鎖」という記事を見かけました。
高い熱が出ている患者さんには、
気をつけなければならないな、思った次第です。

なんだか変な季節の中で、
我が家の猫たちも変調をきたしてしまい、

一匹がしゃっくりのような咳のような、症状を出したと思ったら、
つぎつぎと2匹が発症し、
くしゃみはするし、よだれはでるわ、餌は食べなくなるはで、
大騒ぎです。

次の日、
カミさんが、かかりつけの獣医さんに連れて行ったら、
「ウィルス性の感染症」と診断されてしまいました。

家の猫は外に出さないので、
ワクチンを打っていなかったのも、よくなかったようです。

そこで出された薬が、なんと「タミフル」
人のインフルエンザの薬です。

まず僕の頭に浮かんだことは、
「タミフルは猫のウィルスにも効くんかい?」

「それとも、タミフルには 人用と猫用があるのかい?」でした。

あとから、考えると、人用と猫用があるようには思えませんので、
やはり、人用だろうなと推測します。

次の疑問は、「インフルエンザじゃなくても効くのかい?」

人には、インフルエンザの薬と言うことで処方されていますが、
それ以外の病気では保険が通りません。
「インフルエンザじゃなければ保険が」」通らないよ」
と思わず口から出そうになりましたが、
猫には保険がないことを思いだし、声にするのをやめました。

もしかしたら、人でも、インフルエンザ以外のウィルスの病気に
効果があるのかも知れません。

そんなことを考えながら、
すこしずつ猫たちの症状がよくなってきたので、
ホッとしているところです。





ノドの中の白い色

2018年04月17日 | 診療
桜も終わり、草木の花が一斉に咲き出しました。
まるで、
オーケストラの音楽が、桜の開花を待っていたように始まったようです。
あるいは、
花火大会が、最初のスターマインの一発をきっかけに
次から次へ、打ち上げられるように。

そんなこの季節が大好きです。

いろいろな花が咲きますが、
なぜか白い花に惹かれます。

こぶし、ハクモクレン、梨の花(正確には白ではありませんが)、
白いハナミズキ ハナニラ。

雪国育ちなので、あたり一面白い世界はみなれています。
それはそれでよいのですが、

それより、春になって、
新緑の季節、白い雪を頂いた神々しいほどの山の姿に惹かれます。

結局、
白という色は、ほかの色の中で
そこだけポッと白い色があるのが、
印象深く目立つのでしょうか。



先日、患者さんを診察していたとき、
白い色を見つけてしまいました。

残念ながら、この白いものには、
心ときめきませんでしたが。

それはノドの痛みを訴えてきた患者さんの
扁桃腺に見つけた白苔です。
















農林大臣賞

2018年04月01日 | 診療
しばらくぶりの投稿です。
インフルエンザの患者さんがとても多かったこと、
そのあとの、花粉症のの患者さんがすごかったので、
などと、言い訳して、サボっていました。

やっとここに来て、
診療所には、いつもの閑古鳥が戻ってきてくれたようです。

その間にも、書きたいことはたくさんあったのですが、
それは、いずれまた。


さて、今年は桜の開花が早くて、気温も高めなので、
なんだかすぐ散り始めてしまいそうです。

桜の後には、程なくして梨の花が咲きます。
僕はこの梨の花がとてもすきです。

先日みえた、梨農家の安野さん、
「今年は梨の花も早いんじゃないですか?」と尋ねると、
「そうなんだよ、咲いたら受粉で忙しくなるんだわ」
「でしょうね、大変ですね」
「それに今年は、みんな見てっから」

???
「なんですか、その『みんなが見てる』というのは?」
「あれ、センセ見てないの?テレビでも新聞にも出ていたんだが」
「なんですか?」
「あのね、うちの梨、農林水産大臣賞とったんだよ、センセ、ホントに知らないの?新聞取ってないの?」
「ええっ、そうだったんですか」
「それでね、大臣賞取ると、3年間は天皇陛下に献上するんだよ」
「すごいですね、それは。それじゃあみんなから、注目されますね」

いつもそういうことには気をつけているのですが、今回は失敗。
安野さん ご本人の名前だったら、絶対見逃さないのですが、
息子さんの名前だったようで、うっかりスルーしてしまったようです。
大失敗です。

実は昨年秋、安野さんから、梨をたくさん頂いたのです。
あの梨、農林水産大臣賞のじつに有り難い梨だったんですね。