診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

抜け毛のワケ

2016年07月30日 | 診療
髪の毛 の 続き

昨日、先日の「髪の毛が抜けるんです」と
来院した女性の検査結果が戻ってきました。

その結果をみて、
「これかもしれない。」と医学書を開きました。
残念ながら、本には、
臨床症状として書いてありません。

でも、どこかで聞いたことがあるような、
頭の片隅にぼんやり記憶が残っている、
そんな気がしていたので、
ネットで検索したら、


一発でした。

「貧血と脱毛」

健康そうにみえたその女性、
普通 12gぐらいはあるヘモグロビンが
7.6gしかなかったのです。

これで来週彼女が来たら、
少しは、お役に立てそうで
よかったなあと思っている次第です。



抜けるんです

2016年07月29日 | 診療
いくつになっても、わからないことはいろいろあるもので、
勉強がたりないと痛切に感じることがあります。

そんなときは手元にある医学書を開いたり、
薬の本を引っ張り出したりするのですが、
期待した答えは見つからず、
結局、どうしたものかと、天を仰ぐしかありません。

とりあえず、どんな患者さんでもまず話を伺って、
僕がみられない領域なら、
その領域の専門のドクターに、
紹介をする、

僕がみていても、よくならない患者さんは、ほかのドクターに
みてもらう。
どんな患者さんにもドアは開けておく。
そんな考えで、毎日過ごしているのですが・・・。


でも実は、

ただ単に、

患者さんが少ないので、
どんな患者さんでもみて、
すこしでも収入を増やそうというのが、
本音なのかも知れませんが。

先日
30代の女性の方がはじめてお見えになり、
「ここ1ヶ月ぐらい、髪の毛がよく抜けるんです。」
と 訴えてきました。

とりあえず、お話を伺ったのですが、
それらしい原因は見つからず、
血液検査だけして、その日は帰っていただきました。

その後、いまだその方はお見えになりませんが、
正直、
本を読んでもわからないし、
どうしたもんか、
困っています。





カメラをなくして。

2016年07月26日 | 日常
日曜日 SNSのメンバーで 街中で行われたクラフトビア フェスタに行ってきました。

久しぶりの快晴。
暑くなりそうで、ビール飲みには絶好のお天気です。

メンバーは12時からの集合でしたが、
11時からのオープンです。

11時前に着いて、差し入れを買う予定でしたが、
最初に会場を覗いたら、ポツポツ席が埋まりはじめています。

これはイカンと言うことで、急遽席の確保を最優先に。

12時前になると、もうあらかた席は埋まってしまいました。

席を確保していて正解です。

その後はひたすらビールを飲み続け、おしゃべりすること5時間。
あっという間に終了です。

後は現実に戻るだけ、
浦島太郎の心境です。

そして、ふと気がついたら、
右のポケットに入れておいたはずのカメラがありません。

広場の管理事務所に尋ねたら、届いていないとのこと。

残念です。
何年か分のSDカード、と使い慣れたカメラ。

自分で妙に落ちついているのは、
写っている写真に、
変なものは写っていないという
妙な自信があるからでしょうか。

介護する息子

2016年07月23日 | 日常
関東地方は梅雨が明けません。

曇り空や雨が降ったりやんだりです。

先日、
男性の苦悩の原因は、仕事、妻、子供、実母である
と書いてある本を読みました。

まあ、男性ばかりが苦悩しているわけではないのですが、
確かに、今の40歳代の男性は、いろいろ苦労があるようです。

介護が必要になった母の面倒を
介護に慣れない息子が、家で看るというのは、
生半可なことではできません。

いろいろな理由で実母の介護から離れられない男性がいる。
その結果、仕事を辞めたり、離婚したり、など。
と本には書いてありました。

先日、外来にみえた親子もまさにそんな関係のようにみえました。

いくつかの大きな手術を受け、膀胱にカテーテルが入っていて、
腰椎の骨折のため長いこと車いす生活、
認知症もあり、大きな声で絶え間なく言葉を発し続けている母を
施設入所させるため、健康診断を受けに来た息子と母親。

母の既往歴や病状、内服薬をびっしりと書いてあるノートを出して、
僕の問いかけに懸命に答える息子さん。

そんな息子さんをみていると、
息子さんのこれからが、気になります。





藪ガラシ だよ

2016年07月18日 | 日常
今朝は朝から暑いです。

庭に出てみたら、今年はじめて蝉の鳴き声を聞きました。
夏ですね。

午前中、駐車場の植え込みが、
「藪ガラシ」だらけで みっともないので、
やっつけてやろうと、
張り切って挑戦したのはいいのですが、
1時間もしないうちに
身体がしんどくなって、やめました。
汗が噴き出てくるんです。
このままでは熱中症になってしまうと思って、
水分たくさん取って、シャワーに入ることにしましたが、

汗はシャワーに入っても、しばらくは止まりません。

柔な身体になったもんです。

時間をおいてまた作業、
とりあえず納得できるまでは
きれいにすることができました。

もうヘロヘロ。

その後のビールが最高でした。

シンクロ でしょうか

2016年07月16日 | 診療
昨日は南関東で、土砂降りだったようで、
そんなニュースがテレビから流れていました。

フランスでは、トラックテロでたくさんの命が失われたようで、
心が痛みます。


ところで
今までにも、何回か書いたことがあると思うのですが、
世の中には、すごいタイミングがあるなぁとおもうことがあります。

僕のところは職住一緒で、
休日夜間も診療所の電話は自宅でも受けられるのですが、

先日、
家族で久しぶりに食事でも ということになり、
準備をして家のドアにカギをかけて、さあ これからというとき、

僕が携帯電話を忘れたことを思い出し、
「ゴメン、携帯忘れたから、カギ開けて。」
とカミさんに頼んで開けてもらったら

まさにそのとき、
診療所の電話が鳴り

「すいません、今ハチに刺されたので、
みてもらえませんか?」という電話。

このタイミングにびっくりです。

まるで僕が忘れたのは、
この電話が来ることを
どこかで知っていたから なのでしょうか?

それとも
電話をかけてきた人が
僕を電話に出るように、
呼び戻したのでしょうか。

それとも、ただの偶然?

とにかくこういうことは、
本当によくあります。

ユングのいう
シンクロニシティーに
近いものでしょうか。


猫のぬいぐるみ

2016年07月14日 | 診療
梅雨の最中、何となくどんよりとした日が続いています。

外来には相変わらず、閑古鳥がいるようです。

午後は特に暇で、診察室にいるより、
自分の部屋にいる時間のほうが長いです。

自分の部屋で、本を読んだり、パソコンをいじったりしているのですが、
玄関が開く音は聞こえます。

そんな午後のある日、
玄関が開く音がして、なにやら子供とお母さんと思われる声が、
受付のほうから聞こえてきます。

「ほうほう、久しぶりの子供の患者さんか」と待っていたのですが、

呼ばれると思って待っていても、
診察室からはいっこうに呼ばれません。
「???」と思ってさらに待っていたら、
やってきたのは事務の飯町さん。

「先生。」

「以前かかったお子さんの患者さんが、

待合室に置いてある、

猫のぬいぐるみが大好きで、

どうしても忘れられないから、

なんとか譲ってもらえないかと

お母さんが見えているのですが・・」

「へっ、そうなの。
いいんじゃない。
差し上げれば。」

ちょっとして事務室に行ってみると、
大事そうにぬいぐるみを抱っこしたお子さんと
お母さんの後ろ姿が見えました。

後からスタッフに聞くと
その猫のぬいぐるみは、
人気があるそうで、
お母さんが、お子さんに
「その猫ちゃんは置いて行かないとダメでしょう」と
言う声を聞くことがよくあるのだそうです。


僕もそんなふうに 患者さんから好かれたいなと、
ぬいぐるみの猫に嫉妬なんかしちゃいました。 

草むしり

2016年07月12日 | 診療
クリニックの中庭が雑草だらけになっていたので、
意を決して、草むしりに挑戦。

もうコオロギの赤ちゃんが生まれていました。

あんまりきれいにすると、昆虫がすめないなと思いながら、
むしってしまいました。

コオロギさん ゴメン。

大丈夫

2016年07月11日 | 診療
少し前に気がついたことがあります。

言うと、そんなの今頃わかったのかよと言われそうで、
恥ずかしいのですが。・・・・・

ある年配のご婦人が、近くのケアハウスに入居されて、
ここの診療所にはじめてやってきたとき。

帰り際にこちらを向いて
「先生、大丈夫ですよね?
本当に大丈夫ですよね?」
って何回も確かめてから、帰って行ったのですが、

それ以来、来院のたびに
「大丈夫ですよね、大丈夫ですよね」って聞くので、
こちらも「大丈夫だから、心配しないでいいよ。」
と繰り返すようになり、そのご婦人のことを
密かに 「大丈夫さん」って名付けていました。


でもあるとき、別の若い男性が、
検査結果を聞きにみえたとき、

一通り、検査の数値や意味を説明して、
異常がないことを伝えた後、
「先生、大丈夫でしょうか?」と聞いてきました。

「だから、今説明したでしょ、異常ががないって」と
思わず口から出そうになったのですが、
「まてよ、大丈夫って言ってほしいんだ。」と
気がつきました。

医者にかかる患者さんのほとんどは、
病気を治してくれるのを期待しているのではなく、
(もちろん、治ることはもちろんですが)
病気だけれど治療に通っていれば、大丈夫なのだという、
安心をもらいたくて 通っているのではないのかと思えてきました。

それ以降
なるべく患者さんに不安を与えぬよう、
ちょっと血圧が高くても、検査で異常がが見つかっても、
「大丈夫、心配ないよ。」と言う言葉を 
よく使うようになりました。










7月8日

2016年07月09日 | 日常
久しぶりに、なにか書こうと開いたら、えらく間が空いていて、
自分でもびっくり。

これではいけないと、朝のこの時間、
なるべく何か書こうと決めました。

いつまでつづくやら。

梅雨空のこのごろ、
相変わらず患者さんは少なくて、
暇をもてあましています。

することもなくパソコンでゲームなどするが、
これがまた、いい結果が出なくて、
イライラする羽目に。

昼前、社労士の方がみえて、
「社会保険料、従業員の方からいただく料金がすくないですよ。」
聞くと3ヶ月で、一人約3万円ほどが徴収不足だそうです。

これも今まで計算をやっていただいた方が、亡くなったので、
新しい人になったからのこと。

税理士さんも変わったし、
お金の問題はこれからいろいろ出てくるだろうと
覚悟は決まっています。