診療所だより

開業医gobokuの日記

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尿管結石の石

2017年08月08日 | 診療
今は大型台風のせいか、お天気が悪く、
気温も低めですが、

7月の猛暑の時、

尿管結石の患者さんが3名 お見えになりました。

不思議なもので、
ひとり ある疾患の方がみえると、
その疾患の患者さんが 続くというのは
よくあることで、

この日記にも以前書いたことがありました。

もちろん
インフルエンザや感染性胃腸炎なんかはうつる病気なので
続けて発症するのは 当たり前のことです。

でも、
尿管結石はうつる病気ではありません。
夏の暑さで血液が濃縮される時期に
多いと昔習ったことはあります。

それでも、1週間のうちに3人みえるなんてことは
不思議だなぁと思います。

それで、患者さんには、
「膀胱に入ってしまうと、痛みがなくなりますよ。」
「そのあと、尿道から出るときは、ムズムズしたり、
オシッコとともに、便器にカチンと当たる音がしたりしますよ。」
などと言っておくのですが、

患者さんは、痛みがなくなれば、医者の言ったことなんか
忘れてしまうようで、
その後どうなったのか 僕は報告を受けたことはありません。

ところが
高脂血症で定期的に通院している大森さんは
まじめな性格なのか、
先日、受診したときに、
「センセ、石出ましたよ。」
「そう、よかったねぇ。」と僕

「センセ、これ石。」
そう言って、ビニール袋に入れてある結石を見せてくれました。

なかなか、結石を持ってきて下さる患者さんはいないので、
記念に、写真を撮らせていただきました。

そして、つくづく眺めながら、
「こんな小さな石が、大の男を七転八倒させてしまうんだなぁ。」
と思ったものでした。


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