診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

孫の力

2016年05月31日 | 診療
ゴールデンウィークのあと
暑い日もあれば、寒い日もありました。

でも今はいい季節で、通りのあちこちでサツキの花が咲いています。
診療所の植え込みにもサツキがあるのですが、
こちらはどうやら今年はハズレ年のようです。

先日、斉藤さんが家で採れたトマトをスタッフの皆さんにもと
たくさん自転車に積んで届けてくれました。
みんな「こんなにたくさんどうやったら自転車に積めるの?」とびっくりでした。
ありがとう 斉藤さん。おいしいトマトでしたよ。


夕方、高血圧で通院中の鶴田さんが右足を痛めたとやってきました。。
どうやら朝、庭でつまずいて、膝をぶつけたようです。

「なんで、早くにこなかったの?」と僕。
「いやー、今日は孫と大洗に行く約束をしていて、今帰ったところなんです。」
もうほとんど、足がつけない状態です。

「この足でよく行ったねえ、痛かったでしょう。」
「孫との約束で。  向こうでは車いすに乗っていたんです。」

レントゲンを撮ると、膝蓋骨が割れていました。

これじゃ相当痛かったと思います。
恐るべし、孫の力。




一枚の写真

2016年05月10日 | 日常
大型連休も終わり またいつもの日常が戻ってきました。

田んぼには水がはられ、田植えもだいぶ進んでいるようです。
さまざまな花も、たくさん咲いていています。

そんななか、
親しくしていた友人が亡くなったとの報が飛び込んできました。。
僕の写真の先生です。

1年半ぐらい前に肺がんが見つかり、化学療法を続けてきたのですが、
ホスピスに入院した翌日にこの世を去りました。

その2ヶ月ほど前、まだ身体も動いて写真も撮っていたようで、
僕に「今度の地元の写真大賞に応募しようと思っているんだ。」
といって 写真を見せてくれました。

それは一人の女性モデルの写真で、
いい感じで夕方の光があたっているすてきな作品でした。

「このモデルさん、治療を受けている病院の看護婦さんなんだ。
生まれて初めて女性に声をかけて、モデルをお願いしたら、
お母さん同伴でならと、OKがでて、撮らせてもらったんだ。」

それを聞いたとき、正直僕は、
こんなたいへんなときに、写真なんか撮っている場合かよと
思ったことを覚えています。
でも今は、彼がそれほどまでに写真が大好きで、
自分の撮りたいものを撮ろうとしていたことを
少し理解できるような気がします。


それから1ヶ月。
その写真大賞の結果が新聞に出ていました。
彼の作品は 見事入賞。

お祝いの電話をかけたら、
もう彼は自宅で起きられないようで伏せっていました。
かすれた声で、「ありがとう」といって、
仕事の心配をしていました。

そして入賞作品の写真大賞展が開かれる前に
とうとう彼は逝ってしまいました。

先日、その写真展に行ってきました。
係の人の許可をいただいて、彼の写真が展示してあるところを
持っていったカメラで撮ってきたのですが、
後から見ると、ガラスに証明が映っていて、ひどい出来です。
彼に「そんな写真撮っているから、ダメなんだよ。」と言われてしまいそうです。

写真展、終わるまでにもうちょっとましな写真撮って、出展目録と一緒に
ご仏前に供えてもらうようにしようと思っています。

盛岡へ

2016年05月06日 | 診療
一昨年の5月6日に盛岡の従兄弟の奥さんが亡くなり、
去年は一周忌のつもりで、盛岡の従兄弟を訪ね、
今年は3回忌の心づもりでいたら、
「盛岡で、ゴルフをやらないか」とのお誘いがあり行くことにしました。

5月2日 仕事が終わってぎりぎりの新幹線に乗るつもりでいたら、
最後に駆け込んで来た患者さんが、
子供の外傷。

暴れていたので、つい大きな声を出してしまい、
ごめんなさい。

なんとか処置をして、新幹線に間に合うことができました。

翌日、快晴の朝、ゴルフに出発。
市内では桜は終わっていたのですが、
すこし山のほうではまだ咲いています。
岩手山も機嫌良く 姿を現してくれました。