診療所だより

開業医gobokuの日記

こんなこと考えながら、
こんな生活しています。

傘立て

2012年04月28日 | 散歩道
皆さん、連休でお出かけしちゃったのでしょうか。
農家の方は、この連休で田植えのところが多いので、
大忙しで準備に追われています。

そのせいか、外来には静かな時間が流れています。
こんな日は、最近興味を持った歳時記などを手にとってページをめくっています。

この本を読むと、日本人の細やかな感性におどろくとともに、
失われた風習の多さにも、気づかされます。

そしてまた、あまりにも読めない漢字の多さに、
ふがいなさを覚えます。

もっと若いとき、
勉強してれば良かったなぁ。


さて、
うちの診察室の中には、傘立てが置いてあります。
でも、傘を入れるものではないのです。

杖をいれるのです。

いろいろな方が、いろいろな杖をついてやってきます。

長いもの、短いもの。
木でできているもの、金属のもの。などなど。

杖をついてくる方は、
何も言わなくてもだいたいこれに杖を入れてくれます。

それを見ると、
置いといてよかったなと、思います。

でも、
風邪の流行っているときや、花粉症の時期など、
ティッシュ使っている人は、
ときどきゴミ箱と思って、
ティッシュを入れているようです。






滅多にないこと

2012年04月24日 | 散歩道
このところ、天候が不順で、
暖かかったり、冷たい雨が降ったりと
落ち着きません。

こんな気候の時には、
普段滅多に来ないような患者さんが、
やってくることがあります。

この間は、
多発性骨髄腫で、数年前に大学病院に紹介した大関さんが、
ひょっこり顔を覗かせてくれました。
風邪を引いたとかで、見えたのですが、
薬物療法、放射線療法のこと、
輸血のことなど、
大学病院での治療のことを、小一時間話して行きました。

元気になってなによりです、大関さん。

それからまた、
猫に咬まれたとやってきた中年の女性。

(猫に咬まれた患者さんは、開業以来2例ぐらいのものです。)

その二三日後に、
また猫に咬まれたといって、若い男性が。

続くときは続くもんです。



毛穴 

2012年04月16日 | 散歩道

先日、高血圧で通院中の森光さんが見えました。
長いこと大きな病院で看護婦さんをされていた方で、
僕の知らないことも教えてくれたりしています。

前回のカルテを見ると、「白内障手術予定」と書いてあったので、
どうでしたかと聞くと、

「先生、世界が変わりました。こんなに空気が澄んでいたんですね、
私、新聞も読めなかったんですが、今はばっちり。」
とニコニコしながら、話してくれました。

そりゃー良かった。いいことずくめですね。

「それがそうでもないんですの。」
「よく見えるようになって、
自分の顔が、こんなに汚かったのが判って、
がっかりです。
毛穴までばっちり見えるんですから。」

笑ってしまいました。
ごめんなさい森光さん。

でも、僕もすこし白内障なので、
森光さんの毛穴は見えてないから、
安心してください。

平成24年4月16日

暇な一日

2012年04月13日 | 日常


どうやら、インフルエンザの流行も、花粉症も終わりのようで、
外来も落ち着いてきて、
待合室には、閑古鳥がなきはじめたようです。

インフルエンザの患者さんも、
新型インフルエンザだった奥田さんを最後に、
感染した人は出てこなくなってますし、

花粉症の患者さんも、新しい患者さんは見えなくなりました。

こんな日は、暇な時間、
中庭の雑草をむしったりしています。

外は、桜が満開になりました。

平成24年4月12日

空白の4年間

2012年04月10日 | 日常
平成24年4月10日

このブログの存在を、すっかり忘れていました。
今日偶然、gooにログインして、見つけました。

まるで、

かくれんぼして、見つけられなかった子から、
「どうして、もっと早く見つけてくれなかったんだよ。」と
言われているみたいでした。

「かわいそうに、よしよし。これからはもっと遊んであげるからね。」

ちょっと、ほかのところで遊んでいて、
気がついたら、4年も経っていました。

浦島太郎の心境です。