毎朝、6時半過ぎに、診療所の玄関を開けます。
日が長くなった5月の中旬ぐらいからは、
めっきり空が明るくなり、
玄関のドアを開けると、さわやかな風がサーッと入ってくるので、
朝の新鮮な空気を思いっきり吸って、
深呼吸をします。
ここは田舎で、
まだ、車も通らない時間なので、
静かな朝の空気の中、
いろいろな鳥の声が聞こえてきます。
まだパートナーの見つからないウグイスが、
「ホーホケキョ」と鳴いていますし、
ドバトが低い声で「グッグー、グッグー」と鳴いていたり、
シジュウカラの声も聞こえます。
でも、ほとんどの鳥の声は、
僕には区別がつきません。
そこで、以前買った野鳥観察図鑑についていた、
小鳥の鳴き声の入ったCDを探したのですが
どこにいったのかあちこち探しても
まったく見つかりません。
「捜し物は、探せば探すほど見つからないものですよ。」
井上陽水の歌が、頭の中を流れます。
踊りには行けませんが、本屋さんには行けるので、
先日、鳥の鳴き声付の本を買い求めてきました。
早速、聞いてみましたが、
皆 どの鳥の声も同じように聞こえてきて、
「耳に慣れるまで聞いてみよう」と
一日中CDを流していました。
しかし、これが結構いいのです。
目をつぶると、山のリゾートホテルか、キャンプ場にいるような
そんな 雰囲気にひたれます。
リラックスにはとってもよいCDです。
ところで、
CDには入っていないけれど
今 気になる鳥がます。
この鳥がどうやら近くにいて
僕を困らせています。
毎年やってくるんですが、
できればやってきてほしくない鳥なんです。
その鳥の名前は 閑古鳥。
こいつがいると、患者さんがやってこないんです。ホント。
この鳥の鳴き声、
頭に浮かんできましたよ。
きっと
品のない声で、
「ガラ。ガラ。ガラ」って鳴くんでしょう。