ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

Being Julia

2007-08-29 | 映画
アネット・ベニングはまり役でした。
女優としての強烈な個性はないけれど、
そこが彼女の魅力。
いやみがないというか、クセがないというか、
物足りないというひともいるでしょうが、
私はこういう女優さん、好きだなぁ。
見ていて気持ちいい。

映画ですが、
45歳更年期になった大女優の心の揺れ、惑い・・・
もう疲れちゃった!
な~んにもしたくない!
その気持ち、女優じゃなくてもよく解ります。はい。

そこに登場するのが年下の若い男。
たとえ自分の息子と同年代でも、
たいして魅力的でなくても、
「僕の憧れでした!」なんて言われて、
ころっとまいっちゃうところが愚かというかかわいいというか、
目もキラキラしちゃってまるで漫画の世界。

しかしそんなものが長く続くわけもなく、
若さだけがとりえの女優に、愛人も、
はたまた同志関係でけっこううまくいっていた夫まで盗られ、
身も心もぼろぼろです。

しかし!転んでもただでは起きないのが大女優。
結末やいかに!?
あるていど年のいった女には、
この結末かなり胸がすかっとするのでは。
少なくとも私は大笑いでした。

アネット・ベニングの付き人で、
私のだーーーいすきな映画「Truly Madly Deeply」(ミンゲラ監督)の
ジュリエット・スティーヴンソンが出ていたのが嬉しかった。