ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

子供たちのめざすもの

2007-08-28 | 美術
約束通り、庭園美術館行ってきました。
ロシアの衣装デザインを堪能してきました。
出来れば娘といっしょに見たかった。
では、印象に残った作品を紹介します。

◆アレクサンドル・ブノワ
 「バレリーナの衣装デザイン」

◆そのコスチューム

この2枚が新聞で紹介されていた。
実物も本当に可愛らしかった。
スカートの下のパンツ、おしゃれでしょ?
◆レオン・バクスト
 男性の衣装(バレエ「シェエラザード」より)

娘の尊敬するバクストです。
バクストのデザイン画たくさんありました。
カタログの絵がバクスト作品です。
流れるような線、ディテールの細かさ、美しい。
デザイン画が絵画になっている。
でもコスチュームになった作品を見て、
何がびっくりしたって、上着の模様(柄)は全て手書きだったこと!
デザイン画と同じ布なんてそうそうないわけで、
じゃあどうするのかといったら布にそのまま描いちゃうんですね。
これは洗えないよねぇ?びっくりでした。
今でもイメージ通りの布がなければ描いちゃうの?

◆エリザヴェート・ヤクーニナ
 ソフィの衣装(オペラ「薔薇の騎士」)

さわやかな青。
上着のデザインが変わっていて、
二重に見える肩の方は真ん中が空いています。
つまり着ると素肌が見える。
針金入りのふんわりスカートのたての部分には、
やすっぽいレースがひらひらついていて、
なんでもありだな・・・と思った(笑)

◆レオン・バクスト
 「フェリチタ」の衣装デザイン

胸、丸見えだし。
なにもオペラでこんなかっこうしなくても。
でも実際の衣装見たかった。

展示されていたのはほとんどデザイン画。
数点のコスチューム。
数点の舞台デザイン画。
ダンサーの陶磁器。
活躍した人々の肖像画などなど。
娘がいたらわおっと喜びそうな展覧会でした。

ところで、
この庭園美術館はかつて皇室関係のかたの邸宅だったのですね。
今日はアール・デコ風装飾やお部屋の間取りやインテリアにも目がいきました。
特に2階のベランダは素敵でした。

ベランダといっても長細いわたり廊下のような空間。
大きなガラス窓から素晴らしい庭園が一望できます。
こんなところでお裁縫をしたり本を読んだり音楽を聴いたりしたいなあと、
夢見つつゆったりと休憩しました。

なおたん、ニジンスキーのDVDゲットしましたよ。
でも彼の実際の映像は残されていないので、
ニジンスキーの真髄に迫る証言や、「牧神の午後」における彼の姿を
ボリショイバレエの二人の大舞踊家に移しかえた記録
などのドキュメンタリー」です。

この写真見たらジョー君思い出しちゃった。

庭園美術館を後にして向かったのは新宿。
親友の息子のり君のピアノを聴きに。
とあるオーディションの合格者披露コンサートです。
のり君はシューマンの幻想曲を弾きました。
わたしはとても感動しました。
涙があふれてとまらなかった。
彼の音楽と向き合う姿勢に。その才能に。
親友の息子だからというのではなく、ほんとうに。

のり君と我が娘なおは同い年です。
同じ幼稚園に通っていました。
そこで20年のつき合いになる親友と出会ったのです。
期せずして今日は、わたしたちふたりの子供たちのめざすものに
想いを馳せる日となりました。

がんばれ、なお。
がんばれ、のり君。