とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

イワシの梅肉としそ・明太子焼き

2019-07-11 11:04:40 | 日記
うつくしや 鰯の肌の 濃さ淡さ=政二郎=

もっとも普通の魚といえばイワシ。暖流にのって群れをなして沿岸を回遊します。漁獲量が多いので値段も安く、昔から庶民の惣菜魚として身近な魚です。

イワシはこれからが旬。千葉・九十九里浜のイワシの地引網漁が地元の風物詩として有名です。
濃藍色の背に純白の腹。体側に7つ星と呼ばれる黒点があります。
イワシの語源について諸説ありますが、陸揚げするとすぐに弱ってしまうので[よわし]から変化したという説が有力。
読み方も魚編に弱という字をあてて[鰯]に。

イワシは、栄養価の高い魚であることはご存知の通りです。
タンパク質が豊富でDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)をはじめ、オメガ3(nー3系脂肪酸)を大量に含んでおります。
これらの脂肪酸には、血管を拡張させ血流を良くする働きがあり、血圧を下げてくれる効果が確認されているそうです。

近所の魚屋さんから千葉・銚子港に揚がったばかりの新鮮なマイワシを仕入れてまいりました。
身を脂がのり丸みを帯びてふっくらしています。刺身にしても焼き物しても脂がのっていて美味しく食べられます。が今は梅雨時。念のため今夜は焼いたのを召し上がっていただきます。

富士子風のイワシ料理のレシピは、イワシの身は柔らかいので、頭を外して腹を開くときは手の指先を使い、ハラワタを抜きます。
その後、骨に沿って爪先を滑らせながら身を外します。こうすることで、身に小骨も残らず綺麗に食べることができます。お客さまのお好みで、明太子か梅肉としそを入れて焼き上げます。
富士子風のポイントは焼く前にお酢をかけること。こうすると、イワシの皮が破れにくくなり、上手に綺麗に焼きあがります。

GINZA と ん ぼ
富士子

ブームの兆し クラフトGIN

2019-07-08 15:49:06 | 日記
アルコール飲料に、ちょっとした異変の兆しがあります? それも若い女性を中心にジワジワとブームが広がっているようです。
その飲み物は[GIN=ジン]です。
ジンといえばジンフィズなどカクテルを連想しBARで飲むというイメージ。その概念が覆って、料理と一緒に食べて飲むスタイルが流行なのです。

お客さまにも薦められ、この春サントリーから新発売された国産のクラフトジン[ジン六]=GIN ROKU=を購入してまいりました。
ジンは、穀物が原料のスピリッツに、ハーブや果物の皮、スパイスなどを加え、発酵し蒸留してから杜松の実などを浸し、更に蒸留して作ったお酒のこと。
杜松の実を使うという条件があるものの、ハッキリした定義はありません。

本当に美味しいジンを作るには、技術と経験が決め手になります。
サントリーの[ジン六]は、桜の花、桜の葉、煎茶、玉露、山椒、柚子など日本の四季を感じさせる植物を6種類を使用していて、香りも味わいも独特のものです。

国産のクラフトジンですので、料理、特に和食との相性は抜群です。
和食、家庭料理を主体に、季節の新鮮な食材で料理を誂えているとんぼの料理を、更に美味しく堪能できるものと確信しております。

この[ジン六]の美味しい飲み方は、ロックでも水割りでもいいですが、お薦めは、ソーダを1:5で割ったソーダ割り。因みにウィスキーのソーダ割りは、ウィスキー1に対してソーダ3~4が基本ですが、ジン六はアルコール度数47°あり、1:5の割り合いが美味しく飲めます。
また、梅雨入り前に作った富士子手作りの[梅ジュース]で割っていただくのもお薦め。
特にこれから旬に入る脂ののったカツオの刺身、タタキなどと一緒に召し上がると、後味がサッパリします。

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富士子

ドイツの家庭料理アイスバイン

2019-07-04 13:24:52 | 日記
梅雨の雨が猛威をふるっています。シトシト降る梅雨の雨のイメージを覆す振り方。
降雨量の多かった南九州にお住まいの方々の、雨にも負けずに無事をお祈りするばかりです。

雨ニモ負ケズ ー といえば宮沢賢治。
岩手県花巻出身の偉大な詩人であり童話作家です。
彼の代表作が[銀河鉄道の夜]。
その銀河鉄道に因んだ会社にお勤めの方が、とんぼのお客さまにおいでです。
会社の名前は銀河フーズ。本社は花巻市にあり、岩手県産の牛や豚などを原料に、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの食肉製品を製造販売しております

その銀河フーズから発売されているのが[アイスバイン]です。
アイスバインは、ドイツの代表的な家庭料理で、豚のスネ肉を塩漬けしたもので、通常は柔らかく茹でて、マスタードをつけて食べるもの。
ハーブやジャガイモと一緒に煮込む料理。
ベルリンでは名物の伝統料理だそうです。

このスネ肉は比較的脂身が少なく、脂っぽい料理の多いドイツ料理の中でも日本人好みの食べやすい料理です。
しっかり茹でてあり、ハーブや適度な塩分で、爽やかな味とともに、コラーゲンのプルプル感も楽しめます。
もちろん生ビールとの相性も抜群です。

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富士子

半夏生にタコの刺身を

2019-07-01 16:05:13 | 日記
いつまでも 明るき野山 半夏生=時彦=

今日7月1日で、今年も半年過ぎて折り返し点。そして明日は半夏生です。
半夏生は七十二候の一つで、半夏という薬草が生える頃。昔から農家では、田植えの終わりの目安にしていたそうです。
豊凶を占ったり、野菜を食べず、竹林に入らないなどの物忌みしたり、麦の収穫を祝ったり節目の日でもありました。

土用の丑の日には[ウナギ]といった行事食があるように、半夏生の日にも日本の各地に、タコの足のように大地にしっかり根付くように、豊作を祈りタコを食べる風習が伝わっております。
[とんぼ]では、この半夏生にタコを食べる良き習慣に因んでタコの刺身とタコのマリネを誂えてお酒の肴とさせていただきます。

生タコをそのまま刺身で食べる他、富士子風マリネはいたって簡単。オリーブオイルに、お酢、塩、コショウに、七味唐辛子でピリ辛をつけていただきます。

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