ピピのシネマな日々:吟遊旅人のつれづれ

歌って踊れる図書館司書の映画三昧の日々を綴ります。たまに読書日記も。2007年3月以前の映画日記はHPに掲載。

プラハ!

2007年11月24日 | 映画レビュー
 ヨーロッパ映画とは思えない明るくサイケデリックなミュージカル・ラブコメ。まさに時代は68年、おまけに音楽はほとんどすべてアメリカンポップスのナツメロばかり。女の子達の服装は超ミニスカートにホット・パンツという、まるで68年のアメリカ映画そのままのような軽さ。だが、ミュージカルの出来はアメリカものに敵わない。歌も踊りも学芸会に毛の生えた程度の安っぽさには苦笑してしまう。その上、わたしはいけ好かない男子学生の顔が気に入らないのでますます不愉快になる。

 バージンを早く失いたくてウズウズしている女子高校生3人と、脱走兵3人の恋のさや当てゲーム。そこに冴えない男子学生3人もからむ。歌ありダンスあり、女子高生の父親のロマンスもあり、社会主義批判のブラックユーモアあり、なんでもありのごった煮。

 最初のうち、これはどうしたものか、もう早送りしてやろうと思ったのだけれど、辛抱してずっと見ているうちに、最後に「あ、やっぱりプラハの春なんだ」と思わずにはいられない切ない結末。ドタバタぶりには疲れたけれど、最後までズルズルと見てしまいました。(レンタルDVD)

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REBELOVE
チェコ、2001年、上映時間 110分
監督・脚本: フィリプ・レンチ、音楽: ヤン・カルーセク
出演: ズザナ・ノリソヴァー、ヤン・レーヴァイ、ヤロミール・ノセク、アンナ・ヴェセラー、ルボシュ・コステルニー、アルジュヴェタ・スタンコヴァー、
マルタン・クバチャーク

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