神奈川県、抗インフル薬の投与承認を国に要望
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日本経済新聞ニュース2020/2/21 18:58
神奈川県は21日、新型コロナウイルスの感染者を受け入れている県内医療機関で、富士フイルムの抗インフルエンザ薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」の投与を認めるよう政府に要望書を提出した。新型コロナウイルス向けの臨床試験は未実施だが、中国国内では同様の成分を持つ医薬品に同ウイルスに対する効果が認められているという。
重症患者でほかに治療手段がない患者への投与を最優先に求めたほか、治療薬としての早期承認や医療従事者に予防薬として投与することも求めた。神奈川県内では42の医療機関でこれまでに183人の感染者を受け入れている。黒岩祐治知事は同日記者会見し「命を守ることを最優先する」と強調した。(抜粋終了)
抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」に関する特許ライセンス契約(*1)を
中国大手製薬会社 浙江海正薬業股份有限公司と締結
2016年6月22日
富士フイルム株式会社
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠200mg」(以下、「アビガン錠」)の有効成分「ファビピラビル」に関する特許ライセンス契約を、中国大手製薬会社の浙江海正薬業股份有限公司(董事長・CEO:白 驊、以下 海正薬業)と6月21日に締結しました。
富士フイルムは、本契約に基づき、海正薬業が、中国における「ファビピラビル」の関連特許(*2)を用いて抗インフルエンザウイルス薬の開発・製造・販売を中国で行う権利を同社に対して許諾します。また、それに伴い、同社より一時金および販売開始後のロイヤリティを受け取ります。
「アビガン錠」は、富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が創製したもので、2014年3月に日本で製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬です。
インフルエンザウイルスは、感染した細胞内で遺伝子を複製し、増殖・放出することで他の細胞に感染を拡大します。既存薬の多くは、増殖したウイルスの放出を阻害して感染の拡大を防ぐノイラミニダーゼ阻害剤ですが、「アビガン錠」は、既存薬とは作用メカニズムが異なり、細胞内でのウイルスの遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐRNAポリメラーゼ阻害剤です。「アビガン錠」は、この新しい作用メカニズムから、実験動物で各種鳥インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用が確認されています。
今回、特許ライセンス契約を締結する海正薬業は、抗がん剤や抗生物質などの原薬や医薬品の研究開発・生産・販売を行う、中国大手の製薬会社で、世界70以上の国・地域でビジネスを展開しています。昨今では、大手製薬企業とのグローバルな提携も積極的に進めています。
海正薬業は、中国内で懸念されているインフルエンザのパンデミックなどへの対応として、日本で製造販売承認を取得している「アビガン錠」に注目。インフルエンザウイルスと同じ分類に属するエボラウイルスなどの各種一本鎖RNAマイナスウイルスに対する「アビガン錠」の有効性にも期待して、昨年、富士フイルムにその有効成分である「ファビピラビル」に関する特許のライセンス要請を行ってきました。
中国では、通常の季節性インフルエンザ以外にも、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9など)のヒトへの感染が確認されています。さらに今後、鳥インフルエンザウイルスが、ヒトからヒトへ感染する能力を獲得し、新型インフルエンザウイルスへと変異することで、パンデミックに繋がることが懸念されており、新たな治療薬の開発ニーズが高まっています。(抜粋終了)
(私見)
中国は2016年に富士フイルムから特許取得しており、現在、新型コロナウイルスに対してアビガン(ファビピラブル)の増産と臨床治験を行っているようです。日本では加藤勝信厚生労働大臣がアビガン投入の許認可権を持っており、現在新型コロナウイルスに対して臨床使用は認められておりません。日本政府としては水際作戦、感染拡大を抑える段階と判断しているようですが、既に感染爆発直前状態で治療フェーズに入るべきだと私は考えます。アビガンは現在200万人分以上の在庫があるはずで生物製剤ではないのですぐにも大量生産が可能な状態です。構造がシンプルで他の製薬会社でも既存の施設でも生産できます。政府が新型コロナウイルスの流行は起きていないとの判断に固執しているためにアビガンの使用許可が下りないのです。
アビガンの使用にあたってウイルス増殖期に効果のある薬で発熱から2日目程度で投与を始めなければ十分は効果は得られません。先の有識者会議で決まった発熱4日以上で新型コロナウイルスの感染を疑って検査をしても手遅れなのです。ではどうやって使えばよいか?
アビガン使用法についての銀色狼の提案
38.0度を超える発熱があってインフルエンザの様な症状がある場合、
発熱後1日経ったらインフルエンザ簡易検査をしてマイナス(陰性)と判定され場合新型コロナウイルス感染を強く疑う
アビガンを2~3日目から投与開始とすればよいと考えます。
新型コロナウイルス感染ではなかった場合もインフルエンザや他のRNAウイルスには効果があるので、アビガン独自の副作用を除けば問題はないのではないでしょうか?数万人分(すでに在庫がある)や数百万人分程度のアビガンの生産はすぐにも可能ですし、新型コロナウイルスの検査が追い付かない数が発生しても何とかなります。どちらにしても問題は加藤勝信厚生労働大臣が許可するかどうかだけです。新型コロナウイルスに対して此処まで後手後手に回っている状況で、いまだ水際作戦にこだわって治療フェーズに遅れると取り返しのつかない事態になります。日本の命運は加藤勝信厚生労働大臣の判断一つにかかっています。
繰り返しますが、加藤勝信厚生労働大臣殿、新型コロナウイルスに対してアビガン使用の許可を急いでください。