激変する未来に向けて、銀色狼の備忘録

遠くない未来、地球も世界も激変すると直感している。愚人は何を考えどう行動していくのか、趣味と生活を含め、その備忘録とする

超深度油層からの原油漏れ対策としてロシアが行った核使用を考える

2010-07-07 08:08:14 | トンデモ科学理論
最近、メキシコ湾で超深度油層からの原油漏れ事件が話題になっています。メキシコ湾の超深度油層にはBPの報告によると約40億バーレルの原油が眠っているそうです。(2009/09/03のロイターの記事で一部抜粋)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11322320090903
 [ロンドン 2日 ロイター] 英国際石油資本(メジャー)BP(BP.L: 株価, 企業情報, レポート)は2日、メキシコ湾深海部で「巨大」油田を発見したと明らかにした。
 油田が見つかったのは、キースリー・キャニオン102鉱区で、アナリストによると、可採埋蔵量は10億バレル以上となる可能性がある。
 ソシエテ・ジェネラルの石油アナリスト、Aymeric De-Villaret氏はリサーチノートで「埋蔵量が40億バレルとし、可採比率を35%とすると、BPの確認埋蔵量は8億6800万バレル増加する見通しで、これはBPの確認埋蔵量181億4000万バレルの4.8%に相当する」と指摘した。(抜粋終了)

この油田からの採掘で最近(2010年4月20日にアメリカ合衆国ルイジアナ州のメキシコ湾沖合80km)の原油漏れ事故を起こしたようです。流出を止めなければ、理論上10-40億バーレルの原油がメキシコ湾に漏れ出す計算になります。地殻下部の超深度油層では圧力が深海1,500メートル海底下(150気圧)より一桁以上(1500気圧以上)も上のために、原油が全部流出して自然に止まるまで待っても、メキシコ湾が油の海になるには十分な量です。メキシコ湾に原油が流出し、原油が混じった海水からこれだけの量の原油を回収して取り出す事が出来るのでしょうか。。。。。私には疑問です。

かつて、ロシアでは超深度の採掘が行われ、止められなくなり、核兵器を使って止めたことがあります。ここのその動画を載せます。(ロシアはこの方法で数回成功しているらしい)
<param name="wmode" value="opaque" /></object>

メキシコ湾の原油漏れで行われる可能性のある核兵器による原油漏れ防止策の図
――――――― 海面 ―――――――――――
    ↑
    |
    |1500m
    |
    |
    ↓  海底      ×BP油井   核投入口
.―――――――――――.∥――――.∥――――
    ↑           ∥      ∥
    |           ∥      ∥ 岩盤層
    |           ∥      ∥
    |           ∥      ∥
    |           ∥  γ ⌒ ⌒ `ヘ
    |          ∥ イ ""  ⌒ ) ヾ ヾ,
    | 4000m     |/ (  ミ ⌒ ,, ヽ )ヽ)
    |          |ヽ (  イ  核,ノ ヾ ) ).
    |           ∥.ゞ(.  ミ  .  ノ. .ノ 
    |           ∥::ゝ、、ゝ....'',,,,,|..., , ノソ:
    |           ∥
    |           ∥
    ↓           ∥  原油層
■■■■■■■■■■■.∥■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

あらゆる手段を講じて、超深度油層からの原油漏れを止める事が出来なければ、実際問題として、核兵器による原油漏れを防ぐのが最終手段として残ると思います。しかし、ロシアが行った陸上での核兵器の使用と比べると海底下の薄い地殻での核兵器の使用は失敗する可能性が高いと思われます。それは、1,500メートルの深海であり、作業が難しい事と、核兵器がそのような圧力下で起爆するように出来ているか疑問な事と、海底での地殻は薄い(陸上の地殻の約10分の1の厚さ)ため十分なウェハウス構造が出来ておらず、また、上部マントル層(数万-数十万気圧)の直上に超深度油層がある(地殻破壊した場合下からの圧力上昇もあり得る)からです。メキシコ湾での採掘も海底面から、4,000メートル採掘したとの報告があります。以下のリンクの12ページの図10にあります。
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=1006_out_k_us_deepwater_horizon.pdf&id=3591

現在のメキシコ湾での原油流出状況のライブカメラのアドレスです。
http://wwitv.com/tv_channels/oil_spill_cameras.htm

「メキシコ湾原油流出事故 ディープウォーター・ホライズン炎上沈没事故」のまとめ
http://www35.atwiki.jp/gomdwhtragedy/pages/1.html

メキシコ湾の海底下の全体の地殻の厚さは正確には分かりませんが、薄い所では全幅の厚さ10,000メートル以下、あるいは6,000メートルのところもあるかもしれません。そこを4,000メートル採掘したわけですから、地殻下部の超深度油層から上部マントル層までの距離は2,000-6,000メートルかもしれません。これが如何に危険な事かも理解した方が良いと思っております。マントル内圧の変化による地殻変動(地殻破壊・火山噴火・地震)もありえるからです。

また、仮に(妄想ですが)メキシコ湾での原油漏れの際に超深度原油層上から海底下で例えば10キロ長さの地殻の亀裂が入っていた場合、深さは4キロx長さ10キロの地殻面をスポット溶接のように圧力と熱で接合する必要があり、その場合、深さ2000m程度のところに海底面の長軸方向の亀裂に沿って数キロおきに亀裂面に交互に核爆弾を全部で数個仕掛けて爆発させる必要があります。パニック映画のような話ですが、地殻に亀裂が入り、それが面となっている場合は理論上そのような事も考える必要があります。こんな離れ業が成功するのは難しいのではないでしょうか?さらに、放射状に超深度油層から海底面に地殻に亀裂が入っていた場合、どうしようもありません。。。。超深度油層から海底にかけて地殻面の亀裂が入った時点で手遅れなのかもしれません。核兵器を使うにしてもタイミングがあるのかもしれません。。。海底下の地殻表面だけに亀裂が入っただけなら望みはまだあるでしょうが。。。

何にせよ、核兵器など使わずにメキシコ湾での原油流出が止まるのを願わずにはいられません。

安全で決定的な対処方法の無いまま超深度油層からの原油採掘を行うと核兵器の使用(しかも成功するとは限らない)も選択肢になるわけです。これが如何に恐ろしい現実なのか。地殻構造や原油や天然ガスなどの資源の生成原理を知らないまま、深海底に天然ガスや原油があるからといって安易に採掘するのは、、、、今更ながらに、、、恐ろしいと背筋が寒くなった方は↓をクリック。
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