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イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

着々と

2007-11-18 | 椅子生地こもの
更新が随分滞ってしまいました。
オープンまで1週間をきり、製作に励んでいるこの頃です。

そんな中、お願いしていた商品を並べるための棚が届きました。
ブラックウォルナットの木目が美しい、きれいな棚です。
家具製作の田中智章さんの作品。いつも、センスの良い仕事に感心させられます。

これで、室内はぐっとお店らしくなってきました。
オープン時には、この1階の小さなスペースに椅子生地や革を使ったこものが並ぶ予定です。そして階段を上がって2階の大きな窓のあるショールームには、ソファや小椅子を展示します。

『なぜ椅子やさんがわざわざ小物をつくるのか』と聞かれることがあります。
一時は色々考え過ぎて、何を作って良いのか分からなくなる時もありました。
ただ椅子生地で作るだけではしょうがないし、村上椅子っぽいものってなんだろうか、と考えて、椅子につかう技術を盛り込もうかとか、椅子っぽいカバンだとか、奇抜なものを作ろうかとか・・・。

でも、ここにきて原点に帰りつきました。
身近に椅子の材料のハギレ、端材がある。捨てるのは勿体無いし、それでこんなものを作ったらかわいいだろうなと、その材料に似合ったかたちや用途を考える。ただ欲しいものかたちにする、というそんなことでいいのでは、と思えるようになったのです。
そして、それを手にとってもらうことで、「椅子張り」というちょっと珍しい仕事について興味をもってもらえればと思います。

というわけで、村上椅子店にはふたりの気の赴くままに作った小物が並ぶ予定です。その時々で作れるものはちがうし、一点だけのものなど、数も充分に揃っていないかもしれませんが、そこはぼちぼちと。
こんな調子で、よろしくお願い致します。


村上椅子のHPはこちら

かもめバッグ

2006-09-25 | 椅子生地こもの
4ヶ月ほど前にこの日記に書いた、イスオさん作の「かもめバッグ」。
試作を私が使ってみて様子をみていたのですが、
今回「京都展」で初めて商品として並びました。

生地はアクリルとウールの混紡の椅子生地。
写真では色が分かりにくいですが、朱色に近い赤、
渋めのブルーと、濃いめの黄緑を用意しました。
波間にかもめが浮かぶイメージの底部分はヌメ革を使用。
初めは白っぽいですが、どんどん色が深くなっていき、いい味がでてきます。

サイズは写真にある、小さめのお出かけサイズと、縦長のトートの2種類です。



村上椅子のHP

椅子生地グッズ

2006-07-18 | 椅子生地こもの
125センチ×15センチのこの布、一体何のためのものでしょう?
答えは、ピアノの鍵盤カバー。
ピアノの生徒さんへの記念品として、依頼されました。
村上椅子では本業の椅子張りの他に、椅子生地を使ったバッグなどの小物も製作しているのですが、ピアノのカバーはもちろん初めての試み。
表はカラフルな椅子生地、裏は今年ふうに小さな青いイカリの柄の木綿の布を使い、
表側に裏布の柄が少しまわって見えるように作ってみました。
ピアノの鍵盤カバーというと、赤いフェルトのようなものが掛かっていますよね。
でも、蓋を開けてこんな明るい色のがあれば、楽しい気分でレッスンができるかも、と思います。

ちなみに、うちの実家のピアノの鍵盤カバーはずいぶん前から行方不明で、
この間帰ってみたら、代わりにそっくりな色のマフラーがかけてありました…。

村上椅子のページ