イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

漉いてみました

2011-06-20 | 作業風景


ついに村上椅子にも導入されました。
革漉き機!
レトロな風貌ですが、ちゃんと現役で使えます。

ミシンの台の幅を狭くしたようなのに載っていて
ペダルを踏むとモーターで動きます。

早速出番です。
パイピング用の革を漉いてみました。



これまで、たまに革を漉かなければならないときがあると
地道に人力でしていたのですが
時間はかかるは上手くいかないわで、とってもストレスに。
その今までの苦労は一体なんだったのか、、
というほど簡単に美しく革がすけました。

活用して出来上がった、革張りの車のシート。
パイピング部分はシャープに、
革同士のつなぎ目も分厚くごわごわせずに
スッキリと仕上がりました。



ぐっと仕事の幅が広がりそうです!

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大山崎山荘美術館

2011-06-17 | 展示会、イベント
今日から「かんさいいすなう」展、開催されています。

昨日行われた関係者での開会式に参加し
一足お先に、展示の様子を見てきました。



山荘へ向かう道中の緑。
あいにくの雨でしたが黒く濡れた木の幹とのコントラストも美しく
しっとりと深い緑を楽しみながらの道のりでした。



緑に囲まれた重厚な雰囲気の美術館に到着です。

報道関係者への記者発表もあり、大人数で館内をぞろぞろと移動しながら
各作品の前で作家がコメントしていきます。



私たちのいすは「地中の宝石箱」とよばれる
安藤忠雄さん設計の新館の、中央の小部屋に置かれていました。

イスオさんが喋ってくれるからと、ぼーっとしていたら
私にもマイクが回ってきてしまい、冷や汗かきながら
お話させていただきました。
 


なかなか自分の作品について多くの前で話す機会などないので
良い経験させて頂いたかな、、。
後から、こういえば良かったということが色々と出てきて、
日頃から頭のなかのぼんやりとしたイメージや
なんとなく思っている事、というのを
もっと整理してきちんととらえることが大切だなあ、と
痛感しました。

・・・

本館の、黒田辰秋にゆかりのある漆の作家さんたちのコーナーは
やはりさすがの見ごたえ。
なかなか気軽には座れない存在感です。

そういった重厚ないすやまさに造形作品といえるような
オブジェのようないすもあれば、
日常生活ですっと使えるような、
若手作家の軽やかないす、モダンないすもあり、
そのほぼすべてに座ってみられるのが
この展覧会の面白いところかなと思います。

会期は9月25日まで。
ぜひ皆さんお出かけください。

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むちむちソファ 納品。

2011-06-11 | 納品事例 店舗
無事納まりました。



お店に一歩足を踏み入れると、、

目に飛び込んでくるアール型の黒光りするソファ。

座ってみるとこんな感じ。



頭の上よりまだ高い背もたれでかこまれて
プライベート空間ができあがり。

正面から。



この囲まれたソファ席が、三つ並びます。

張り替えではなく、一から設計してつくるので
作るときの大変さもさながら
現場でうまく納まるか、最後まで気の抜けないお仕事でした。

解放感!!!



・・・

さていろいろとお待ちいただいている皆様、、
どんどん取り掛かっていきますので
もう少しお時間くださいませ。

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むちむちソファ

2011-06-07 | 作業風景

古イス市が終わったかと思えば
一休みする暇もなく待ち構えていたのは
あのおおらかなイスオさんも、胃が痛くなるような大仕事。
(これまでやった中で、二本の指にはいるかも)

ようやく完成のめどがついてきました。

 

先週のあたまからほぼ一週間かかったウレタン加工。
お施主さんのイメージを忠実に再現するため
幾層にも様々な厚みと硬さのウレタンを重ねてアールを生み出し
さいごに表面にはふわふわの樹脂綿をはりました。

その間にイスオさんが型を出し、張り地を裁断。
そして加工が出来上がった私が縫製に進みます。



ワニ柄のビニールレザーです。
うー、肩がこる~。

縫えたものからイスオさんが張っていきます。
これがまたすんなりとは張れない形、、、。

出来上がりはまた後日。


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かんさいいすなう 出展します

2011-06-06 | 展示会、イベント



久々に展覧会に出展することになりました。

アサヒビール大山崎山荘美術館にて
関西で活躍する工芸家30名のつくる約50脚の椅子を、
本館、新館各所に配置し、座ってもらおうという企画です。

はじめお話をいただいたときは、私の好きな場所ということもあり、
すぐにOKの返事をしてしまったのですが
後から聞くと、すごい肩書きの作家さんがたが出展されるとのこと。
少々気後れしますが、木の椅子ばかりの中に、
独特の柔らかさを持った張りぐるみのものもあっていいのではと
思うことにして、、。

村上浩次/有佳として、ヘアソファとへアイスを出展します。
村上椅子のショウルームでもご紹介している坂田卓也さんや
樹輪舎京都の八十原さん、いつも一緒にお仕事させてもらっている
安井悦子さんやポチテックの戸田さんも出展されます。
いろんな作家さんの椅子に一カ所で座ってみられるなんて
中々できないのではないでしょうか。

緑の濃くなるこの季節、美術館へと向かう道や
美術館内のカフェテラスから眺める景色も
とても素敵だろうなと思います。
色んな椅子達をどのようにみせてくださるかも楽しみなところです。
ぜひぜひお出かけ下さいね。



*かんさい いす なう 
人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう

2011年6月17日(金)~9月25日(日)
10:00~17:00 月曜休館
入館料700円

アサヒビール大山崎山荘美術館
京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
(阪急京都線「大山崎駅」、JR京都線「山崎駅」より徒歩約10分)
075-957-3123