イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

ベランダごはん

2012-08-24 | 雑記


三階のベランダのヘチマが、今年はやっと茂ってくれました。
立派に実もなっています。勝手に生えて来たゴーヤと、
暑さに強いとすすめられて植えた琉球アサガオ(ハート型の葉っぱ)。
いろんなかたちの葉っぱがまざる緑のカーテン、目にも涼しいです。

冷房に頼らず、快適に暮らそうと、今年もかなりの頻度でベランダで夕飯。
キッチンからすぐなので、気軽に外で食べられるのが良いです。



暑さをしのぐため始めた、このベランダごはんですが
それだけでなく、よいところがたくさん。
町中にいて自然を感じられるのがお気に入りです。





日々違う表情を見せてくれる夕焼け、雲、
深い青から紺色へと変化していく空。
そして、あ、風が出て来たな、とか
今日の月はあんなところにある、とか。
閉め切った部屋の中にいては感じられないような
いろんな発見があり、感覚を刺激してくれます。

暗くなってくると、イスオさん作のカラー電球を灯して
ひっそり三人でお祭り気分。



ああ、あとは蚊さえいなければ最高なんだけど。。




まるい回転椅子

2012-08-21 | 張り替え

古い小ぶりな回転椅子の張替えご依頼です。



すり切れ、色あせて、模様が見えないほど。
めくれてくるので、縁を他の布で貼付けてありました。

表面の布と古い綿を取り除いてみると
籐が現れました。



本来はこういう椅子だったのですね。
軽やかで素敵なのですが、強度的にもう限界です。

薄い板をこの形にあわせてカットし、
椅子の形のバランスにあった薄いめのクッション材をのせて
生地を張り、椅子本体に取付ける方法をとりました。



落ち着いた緑色に、植物文様がすてきです。



足の補強で入っている、丸いわっかが可愛らしく
優しい雰囲気の椅子でした。

そんな雰囲気にぴったりのご依頼主さま。
お近くとのことで、出来上がった椅子をだいじそうに
抱えて帰られました。
ありがとうございました。


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2012/08/17

2012-08-17 | Re:椅子


これも、椅子といってよいのでしょうか。

木馬のような、ちいさなスツール。

ちゃんとクッションをいれ、布張りにしました。

素朴な、赤色でプリントされた顔もいい。

めずらしくて目を引くことうけあい、

こども部屋やリビングのアクセントにいかがでしょう。




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杠葉尾にて

2012-08-10 | 作家さんの椅子


かまぼこのようなのが2つ繋がったかたちのクッション。
真ん中で折ると、、、



細長いクッションに。

木工家の田中智章さんのソファのオプションです。

肘のところに置いて、まくらにしたり、


折り畳んで腰のところに、


また、広げて背もたれに置いたり、、、。


座る人に合わせて色々使えて、とっても便利なのです。

・・・

張り上がったソファを納品がてら、田中さんちに
避暑にいってきました。

東近江の永源寺をさらに奥へ奥へ。
山間の集落にある古民家を改修したおうちは、
まるで田舎のおばあちゃんの家にきたよう。
日差しはさすがに暑いけれど、家の中を風が通り抜け、
庭には大きな木が影を作ってくれて、本当に気持ちよく、
久々にぼーっと何もせず過ごさせてもらいました。
コンクリートとアスファルトで固められ
家々がひしめく都会、そら暑いわなあと。
(実際のところこの数ヶ月以外は寒く、雪やら湿気やら、
自然と向き合って暮らすのはそれはそれで大変なようですが、、)。

イワナやアマゴを炭で焼いたり


川遊びをしたり



便利さ、快適さ。
マチにあって、イナカにはないもの。
イナカにあって、マチにはないもの。
ふと立ち止まって、暮らし方というものを考えた
夏の日でした。


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脚力勝負

2012-08-07 | 作業風景


ソファの別置きクッション。
通常、ファスナーで出し入れ出来るようにカバーを作ります。
でも出し入れ出来ることに気が付いていないかたも
結構おられるようです。

そもそも大きいものになると、そうそう出し入れして
カバーを洗濯するということもないようで、
場合に応じて、ファスナーを止める位置を変えています。

しょっちゅう洗いたいという場合は
後ろ側一辺だけだと出し入れが大変なので
側面両サイドに伸ばして、コの字型に。

設置したときに側面が見えるデザインで
あまり出し入れは重視されないときは
見た目優先でうしろ一辺だけファスナーに。
(上の写真)

この場合、特に座面のクッションでウレタンがしっかり固めのもの
そして、厚みが15cmとか、分厚い場合だと
中身を入れるのにそうとうコツ(と脚力)が要ります。
具体的には、両太ももでクッションを二つ折りにするように挟み込み
少しずつカバーを被せていくのですが
ある程度の手早さとリズム感(?)が大切。
もたもたしていると、だんだん体力が消耗してゆき
下手をするとファスナーの端に負担がかかって、
スライダーがとんでってしまったりこわれたりということに。

この作業をしているときの姿だけは、
ちょっとひとさまにはお見せできません。。。


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