イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

蓮の花

2006-07-28 | おでかけ
滋賀での打ち合わせに行く途中、草津・烏丸半島に立寄りました。
この季節の名物は琵琶湖岸に広がる一面のハス畑。
あんなにたくさんのハスを初めて見ました。
見事な花が、もうしばらく楽しめるようです。

面白かったのは聞こえてきたやや年配のご夫婦の会話。
おくさん:『すごいな数やな~、これ買ったら高いんやで。』
だんなさん:『レンコンようけ(=たくさん)とれるなあ』
美しい自然を目の前に、現実的なお話でした。

そばには水生植物公園や琵琶湖博物館もあり、
の~んびりいろいろ楽しめそうなお薦めスポットです。

ハリネズミ

2006-07-27 | 雑記
何度も「髪切ったげよか?」という私の誘いを断わってきたイスオさん
(えらいことになるのを恐れて)。
ついに暑さにたえかねてか、切ることになりました。
美容師さんも手こずるほどの頭に挑戦です。

何がタイヘンかって、その量と丈夫な髪質(剛毛ともいう)。
耳から上のすべての髪が、頭皮から垂直に生えてるのです。
いつも短くしたいのに、途中で取り返しが付かなくなるのが
こわくなってきてやめてしまいます。
今回はだいぶ頑張ってみたけど、まだまだ切り足りない感じ。
見事にツンツンになりました。

…耳も切ってごめんなさい。

新色できました

2006-07-23 | オリジナル椅子
ヘアイスの新色が揃いました。
布張りのシリーズで、定番の渋い赤、黄色、ブルー、に加え、
茶、紅ショウガのようなピンク、ベージュ、薄い黄緑。
今までのと同様、原色ではなくちょっとニュアンスのある色みになっています。
個人的にはピンクがなかなかいいなと思っています。

このヘアイスたち、9月に東京・恵比寿三越での
イベントに出展するため用意しています。
1週間の期間限定ショップに備え、張り替え仕事の合間を縫っての製作です。

イベントについての詳細は、またお知らせします。


むらかみいすのHP

椅子生地グッズ

2006-07-18 | 椅子生地こもの
125センチ×15センチのこの布、一体何のためのものでしょう?
答えは、ピアノの鍵盤カバー。
ピアノの生徒さんへの記念品として、依頼されました。
村上椅子では本業の椅子張りの他に、椅子生地を使ったバッグなどの小物も製作しているのですが、ピアノのカバーはもちろん初めての試み。
表はカラフルな椅子生地、裏は今年ふうに小さな青いイカリの柄の木綿の布を使い、
表側に裏布の柄が少しまわって見えるように作ってみました。
ピアノの鍵盤カバーというと、赤いフェルトのようなものが掛かっていますよね。
でも、蓋を開けてこんな明るい色のがあれば、楽しい気分でレッスンができるかも、と思います。

ちなみに、うちの実家のピアノの鍵盤カバーはずいぶん前から行方不明で、
この間帰ってみたら、代わりにそっくりな色のマフラーがかけてありました…。

村上椅子のページ

あまやどり

2006-07-15 | 雑記
京都に夏を告げる祇園祭、いよいよ宵山と山鉾巡行がせまってきました。

何年ぶりかにその雰囲気を味わおうと友人との待ち合わせへの道の途中、
バケツをひっくりかえしたような夕立ちにあいました。
傘も役にたたないような降り方。
人通りもあまりない路地の、よその軒下をお借りして雨やどりしていると、
買い物帰りらしい風呂敷をさげたおばあさんが、同じようにはいってこられました。

少し間をおいて、どちらからともなく顔を見合わせ、『すごい雨ですねえ…』。
そのあと、ふたりで降りしきる雨を眺めることしばし。
小降りになってきたところでまた顔を見合わせ、
それじゃ、というかんじで、右と左へ別れました。

たったそれだけ、何も会話はなかったけれども、
それまで急いで歩いてきた街の中で時間が止まったような、
ほっこりした気持ちになれるような不思議なひとときでした。
雨もなかなかいいものです。

四条に向かうにつれて、ゆかた姿のひとや出店がちらほら見え始めます。
そんなお祭りの賑やかな雰囲気に向かって歩いていきながら、
気になっていたのは、おばあさんの持っていたひとつだけのお弁当。
祭りの賑やかさの届かないところで、ひとり夕食をとられるのでしょうか。

お祭りの盛り上がりと雨やどりの静かな時間とがとても対照的で、
提灯の柔らかいあかりの、どこか切ない感じと重なって
なんだか心に残ったできごととなりました。