イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

へび脱皮

2007-11-28 | 張り替え
またやってきました、deSede社のスネークソファの張替依頼。
またというのは、2年ほど前に一度やったことがあって、
とっても大変な思いをしたから。

こんな椅子→

このソファ、どこが特殊かというと、
張ることが特別難しいわけではなく、
素材自体が珍しいものでもない。
ただ、とってもめんどくさいのです。
まずは解体。今回は25個が連結されているので
金具とファスナーをはずしてばらばらに。
そして、一つ一つに、パーツが沢山あって、
つないだり、ファスナーをつけたり、しわを寄せたり、、、と
裁断、縫製にとても手間がかかります。



中身のクッションはまた使うので、ファスナーをあけてとりだしているところ。
前も思いましたが、なんだか幼虫みたいです。

新しい生地を縫製してまた中にこのクッションをいれ、
「クッション入りのカバー」みたいな状態になったものを
本体枠にかぶせて張っていきます。

当分ミシンを踏む日が続きそうです。

村上椅子のHP

オープンしました。

2007-11-23 | 雑記
村上椅子の店、今日無事にオープンしました。
一階は新作の冬物こものがならんで、ちょっと落ち着いた感じ。
二階には白い部屋に明るい色の椅子たちが並んでいます。

そして、今日は外にも椅子が。
ご来店くださった皆さんには、オオヤコーヒさんの屋台で
美味しいコーヒーを楽しんでいただきました。
ちょっと肌寒い中でしたが、なかなか良い風景でした。
たくさんのご来店ありがとうございました。

残念ながら明日からは村上椅子カフェはありませんが、
少しながら今回のために焙煎してもらった、「お祝いコーヒー豆」
をご用意してお待ちしております。


村上椅子のHP


着々と

2007-11-18 | 椅子生地こもの
更新が随分滞ってしまいました。
オープンまで1週間をきり、製作に励んでいるこの頃です。

そんな中、お願いしていた商品を並べるための棚が届きました。
ブラックウォルナットの木目が美しい、きれいな棚です。
家具製作の田中智章さんの作品。いつも、センスの良い仕事に感心させられます。

これで、室内はぐっとお店らしくなってきました。
オープン時には、この1階の小さなスペースに椅子生地や革を使ったこものが並ぶ予定です。そして階段を上がって2階の大きな窓のあるショールームには、ソファや小椅子を展示します。

『なぜ椅子やさんがわざわざ小物をつくるのか』と聞かれることがあります。
一時は色々考え過ぎて、何を作って良いのか分からなくなる時もありました。
ただ椅子生地で作るだけではしょうがないし、村上椅子っぽいものってなんだろうか、と考えて、椅子につかう技術を盛り込もうかとか、椅子っぽいカバンだとか、奇抜なものを作ろうかとか・・・。

でも、ここにきて原点に帰りつきました。
身近に椅子の材料のハギレ、端材がある。捨てるのは勿体無いし、それでこんなものを作ったらかわいいだろうなと、その材料に似合ったかたちや用途を考える。ただ欲しいものかたちにする、というそんなことでいいのでは、と思えるようになったのです。
そして、それを手にとってもらうことで、「椅子張り」というちょっと珍しい仕事について興味をもってもらえればと思います。

というわけで、村上椅子店にはふたりの気の赴くままに作った小物が並ぶ予定です。その時々で作れるものはちがうし、一点だけのものなど、数も充分に揃っていないかもしれませんが、そこはぼちぼちと。
こんな調子で、よろしくお願い致します。


村上椅子のHPはこちら

肌ざわり

2007-11-08 | 雑記
玄関ドアの持ち手を付け替えました。
もともと、アルミの丸棒がついていたのですが、
木が良いなあと、設計士さんにわがまま言っていたら、
同じアトリエ内の木工作家ポチテックさんがプレゼントして下さったのです!
可愛らしくニ本(中と外)セットでリボンででくくって持ってきてくださって、
大喜び。今日やっと取り付け完了しました。

マコレと言う木だそうです。初めて聞きました。
前のアルミのにくらべて、すらっと綺麗なかたち、とても気に入っています。
そして、なにより持った時の感触が良いのです。
すべっとして温かみのある木のはだざわりと、丁度よい太さ(細さ?)。
素敵なお店の入り口が完成しました。
ありがとうございます!

皆さんも来られたときにはちょっと気にしてみて下さいね。

村上イスのHP