イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

黄色い椅子

2012-11-27 | 納品事例 店舗


先日お納めした、Re:椅子。

二脚お揃い、と見せかけて
背中の裏側はこんな色。



無垢材の床のここちよい、明るい雰囲気のこのお店。
カフェかヘアサロンか、といった感じですが
実は、整体院なのです。

待ち合いの椅子に、仲良く2つ並べても良し、
一番上の写真のように、エントランスの窓から背中の裏側が
ちらりと見えるように置いても良し。
自由に配置していただけます。

この椅子、先月お納めした「サイドロップ」さんのいすと兄弟なんです。
それを見て気に入られたお客さま。
まだ数脚、張り替え前のものが残っていたので
お店の顔となるような、遊び心のあるポップな色合いの布で、と
ご依頼くださいました。

村上椅子のファンとおっしゃって下さるお客さま。
古イス市に脚を運んでは椅子を集めてくださっていたので
そのテイストなどを手がかりに
あまり奇抜すぎず、かつ特別感のある椅子を目指して
ご期待に答えるべく、生地選びには随分悩みました。
最終的には、第一印象でこれ、と思った布を。

サイドロップさんのと比べてみても
色だけでなく合皮か布か、それから張り方やボタンをつけるかなどの
ディティールによって、随分イメージがかわりますよね。

リニューアルオープンにも無事間に合い、
喜んでいただけて、私たちもほっとしたのでした。
ご依頼ありがとうございました。


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掲載されました

2012-11-24 | おしらせ


ぐっと冷え込むようになって
京都の紅葉もこの連休がピークでしょうか。
ぬくぬくしたい季節になってきました。

ちょうどそんなとき、『季刊京都』が届きました。

温もりあふれる京都のクラフト
「あったか小物で冬支度」というコーナーで
モジャライフとストラップをご紹介いただいています。



この、冬号のメインテーマは「京の年迎え」。
京都に生まれ育った、一応京都人の私ですが
そうそう、という事もあれば、全然知らないこともたくさん。

食べ物、おみやげ、観光スポットに季節の行事、、
歴史あるモノ、コトから、新しいお店まで
観光で来られるかただけでなく、京都に住む人にも
役に立つ、今の京都の情報がいろいろです。

書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さいね。

・・・

季刊京都 No.14 2012-13冬
成美堂出版 定価880円
 

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山口さんの椅子 展

2012-11-23 | 展示会、イベント


今日から始まった、木工家・山口和宏さんの展覧会に
早速おじゃましてきました。

古い町家を会場に、趣向をこらしたおもしろい展示。
どんなようすかは実際に体験して頂いた方が良いかと思い
写真は撮っていません。

「山口さんの椅子」という展覧会、
椅子の種類は二種類だけなのですが
張り地の様々な革や布と木の種類の組み合わせ、
そして配置により、色んな椅子に見えてきます。
座ってみて見えるそれぞれの風景を楽しむのもおもしろく、
どれが好みかな、、とつい、あれこれ座ってみてしまいました。

ご自分でおっしゃっているように、
個性や自己主張を前面に出した椅子ではありません。
でも山口さんの人柄のように、柔らかで素朴ながら、
揺るがない芯の強さが感じられるような気がしました。
じっくりと使いこんで育てていきたいな、と思わせてくれる椅子です。

今回のために、文筆家の鈴木るみこさんが書き下ろされた
「山口さんの椅子」という小冊子がいろんなところに置かれていて、
それを椅子に座って読むという趣向だそう。
オオヤさんのコーヒーもいただけます。
もちろん、椅子も本も販売もされていますよ。

五日間、山口さんが在廊されます。
今日は鈴木るみこさんもおられ、本にサインをしてくださいました。
ぱっとしない天気の京都ですが、これから回復するよう。
ぜひおでかけください。


・・・

山口さんの椅子

11月23日(金)から27日(火)
11時から19時 
場所:ボンジュール!現代文明 
   京都市中京区新烏丸通竹屋町上ル東椹木町121

企画:オオヤコーヒ焙煎所
ディレクション:仲宗根幸子(大阪 Saji)


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12/1のショウルーム営業時間変更のおしらせ

2012-11-22 | おしらせ
勝手ながら、都合により
12月1日、ショウルームは12時オープンとさせていただきます。

また、明日23日(金)の勤労感謝の日は
通常通り、13時から18時の営業です。

お間違えのないよう、
よろしくお願いいたします。

・・・

ちなみに明日はショウルームをオープンして5周年の記念日!
ですが、なんのイベントも予定しておりません、、、。

思い返せば、張替の通常業務に追われる中
がらんどうだった店に並べるものをせっせと作り、
さてこれからどうなることかと
たいへん緊張してその日を迎えたものでした。

オオヤさんにコーヒー屋台を出してもらい、
たくさんのかたにオープンを祝っていただいたなあと。

今では、少しは接客にも慣れ(いつもあたふたしておりますが
これでもまだましになったのです、、)なんとか店らしくやっています。
みなさま、ありがとうございました。
あっという間のような、まだそれだけしかたっていないのか、
というような、ふしぎな感覚。
もっと魅力的なお店になっていけるよう、がんばっていきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いします。


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リネンのソファカバー

2012-11-20 | 納品事例 住宅ほか


フレームの曲線の美しい、ソファ。
アイボリーの生地で張られていて、とても素敵なのですが
小さな男の子がいるお宅、こどもはとんでもないことを
やらかすものです。せっかくのソファが台無しになる前にと
カバーの製作をご注文いただきました。

生地はナチュラルな色のリネンをご希望。
ご自身のインテリアに対するしっかりとしたイメージをお持ちのお客さま。
リネンの色ひとつとっても微妙なニュアンスに敏感です。
これがいい、とおっしゃったものがカバーにするには薄かったため
その生地の色み、織りの感じを手がかりに、カバーに出来る厚みのあるものをと
布やさんをいくつもあたって、ようやくこれだというものを見つけました。


サンプルをいろいろ合わせてみてかなり悩む。
自然光のあたるところで見てみたり、離れてみたり、角度を変えたり。



さて直線で構成されたソファだと話は簡単なのですが
このソファの美しさを生かして、カバーをするとなると
なかなか難しいものです。

まずは全体を大きく眺めてみてどのような位置でつなぎ目をいれ、
どういうバランスで仕上げるかをイメージし、デザインを考えます。
肘から背もたれに繋がるラインをきちっと出せるように、
その部分にパイピングを入れることでイメージは固まりました。

まるでオーダーメイドの洋服を作っているように
(どのようにするのか見た事はないですが...)
まず別の布をあててマチ針で仮どめしながら型をとり、
そこからお洗濯したときの多少の縮みを考慮して
少しだけ大きく型を直してそれぞれのパーツをつくり、
その型をもとに裁断、縫い合わせていきました。

ソファ本体はすっぽりと服を着たような感じにし、
別置きの座面のクッションも同じ布でカバーしました。



肘の先は、まどを作ってフレームがちらりと見えるように。
カバーを被せたときに位置の目安にするためと、
固い所があるのをお子さんがわかるようにとのふたつをかねています。



後ろはかわいらしくリボンでとめて。
縮んだりした時に融通がきくようにしました。



リネンは洗うことで風合いの変化も楽しめる素材です。
これで心置きなく、お使いいただけそうです。

・・・

とても喜んでいただけて、ほっと安心した帰り道。
今回初めて通った阪神高速7号北神戸線、
秋空に山々の紅葉が美しく、気持ちよいドライブとなりました。




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