イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

姉妹いす

2011-07-29 | 張り替え


張り替えご依頼の子供椅子(左)。
あれれ、うちのと色違い!
白いのもあるんですね~。

おそらく30年ほど前のものと思われます。
子供のころお使いのものを大事にとってあったそう。
うちのは、私の従姉が使っていたものを
さらに私の妹が使い、その後ずっと実家においてあったのを
娘が生まれた時にもらってきました。
張り替えはまだいいかと、はげていた塗装を
いちど落として、また茶色に塗り直して使っています。

ふたつ、並べてみると、微妙に違う。
どうもうちのは脚を切ってあったようです。
どうりで子供椅子のわりに低いなと、、、。
そして脚置きははずされていたのを父が直し、
肘掛けも根元からカットされて、ない状態だったので
新たにありあわせの材料で作って付けてくれていたのでした。
オリジナルはこんなんやったんや、とわかってなんだか嬉しい。

そんなわけで似ているけれどちょっとちがうふたり。
並んで記念撮影です。。



同じようなオレンジ色の合皮で張り替え、
新しい鋲にかえて、すっきりしました。
うちのは、もう少し汚したおしてから、張り替え予定です。
色も塗り替えようかなあと思ったり。

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納品デー

2011-07-23 | 張り替え
朝から2件の配達をすませてきました。
どうしても2人でしか持てないもの、
そしてお客様のお休みやご都合にあわせると、
結構土曜日の午前中の納品が多くなります。
今日は11時のオープンをちょっと過ぎてしまいました、、。

そして午後からはイスオさん1人でもう一件。



2人掛けソファの座面のみの張り替え依頼です。
似たような生地を探すのは難しいため、がらっと色を変えました。
途中肘掛け部分もしようか、、と迷われましたが
肘と座が同じ色で背もたれだけ違うのはなんだか気持ち悪いなあ
ということで、今回は座のみですませ、
お子さまがもう少し大きくなってから
次に全体を好きな色で張り替えるという楽しみを
残しておくことにされました。

ご相談にこられているうちに
あ、あれもしようか、、という椅子がぱらぱらと
出てきて。



「座面がはずれてしまったいす」と
「籐がゆるんできてしまっている椅子」。




座面のはずれた方は元々張られていたのと同じ、
お嬢ちゃんお気に入りの緑色で張り替え。
ウレタンを入れ替えふっくらさせています。

籐椅子のほうは、ご実家でずっと使われていたので
是非直して使いたいとのことで
丸い板とウレタンをのせ、カバー式で下でぎゅっと締めるように
作ってみました。

どうぞご愛用くださいね。

。。。

そして思わぬところでお客様と同じ趣味が発覚したイスオさん、
おともだちができてなんだか嬉しそう。
これからもよろしくお願いしますね~。


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変身

2011-07-21 | 張り替え



古イス市に出ていたこの椅子、覚えてはるでしょうか?
座り心地もよく、かなりお値打ちの値段だったけれど、
売れ残ってしまっていました。
パッと見て、かわいい!というかんじではないから
なかなかね。

それが、こんなにオシャレに生まれ変わるとは!!



黒い革張りから、色とりどりのモケット生地へ。
ターコイズブルー、パープル、オレンジ。

生地選び&色選びのセンスがあれば、
こんなにも椅子を素敵にみせてくれるんです。
しかも三色ばらばらで選んでいい感じにまとまるのは難易度が高い。
的確な生地選びは、さすが美に関わるおしごとされているお客様。
(美容師さんです。)

ご自宅で使われるそう。
モダンでおしゃれなダイニングになることでしょうね。
お待たせしました~。

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「つなぐーとめる」ボタンづくり

2011-07-19 | おでかけ
ちょっと伊賀まで遠出して、
ボタンズファクトリーさんのボタン作りに参加してきました。

このプロジェクト、震災から一年たつ来年の3月11日をはさんで
開催されるボタンの展覧会に向けて
亡くなった方の数だけ土のボタンを焼き、
その売上を支援金として募金するというもの。
300キロの粘土から、ひとつひとつ丸い型で抜いて、模様を刻み
ボタンホールを開けて、ボタンを作っていきます。

(カメラを忘れて、携帯でとったので写真が小さいです)

こういう、自分の手を使ってもくもくとする作業、はまる!!
ただの型押しと思っても、粘土の固さの具合とちょっとした力加減で
型からうまく剥がれなかったり、コツがいります。

水玉、しましま、ときにはシンプルに、そのままで。
細かい模様をつけて行くのがまた楽しい。


お昼には青々とした田んぼを見渡せるダイニングで
ボタンをイメージしたお手製の美味しいピザをいただき
ほっこり休憩ののちまた作業。

いつもの人見知りで、ずっと調子のでなかったおちびさんも
ついにはおそるおそる粘土を触り始め、自分で型を抜いたり
コロコロ転がして模様を型押ししたりして最後にはすっかり夢中に。
もっとやりたいのにー、というところで作業は終了となりました。


子供の相手しながらなので、なかなか思うようにはいきませんでしたが
90個ぐらいは作れたでしょうか、、、。
沢山つくりためてから焼成されるそうです。

毎週日曜日に開催されるそう、興味のある方はこちらを。

そとごはん

2011-07-13 | 雑記


我が家の最近のはやりは、、
外で夕飯をたべること。

外といってもお店ではありません。
三階のベランダに、テーブルを運び出しては
夕ご飯を楽しんでおります。
(もちろん蚊取り線香を忘れずに)。

特別な準備はしません。その日あるもので適当に。
この日のメニューは塩豚とキャベツの煮込みと
ナスのトマトソーススパゲッティー。
またある時はベランダで取れたゴーヤの
ゴーヤチャンプルーとおにぎり、冷やしトマトにキュウリという
シンプルなもので。

この「そとごはん」。
もともと仕事を終えてリビングに戻ると40℃!!ということが
よくあり、外は涼しくなってきているのに
エアコンをつけるのが悔しいので、それなら外で食べよう、、
ということになって始まったのですが、
これがただ涼しいだけではありません。
ベランダはちょうど西側に広くとってあり、
さいわい周りに高い建物がないので、西の空を独り占め。
毎日違う夕焼けは本当に美しいのです。

年々進化しているベランダの緑化も、心地よさに一役買っています。
今年で四度目の夏。暑さ、寒さ、風、ベランダの過酷な条件に
強い植物だけが生き残って、青々としげってきています。
日よけになるだけでなく、視界に緑がたくさんあるということだけで
本当に気持ちよいものですね。

移りゆく空を眺めながら、涼しい風に吹かれて
ゆっくりと食事をいただくと、
何ともいえない贅沢な、幸せだなあ、、、という気持ちになり
部屋が暑い、という最初のきっかけなど忘れてしまいます。

食事を終える頃にはすっかり辺りは暗く、
蚊帳をつってこのままここで過ごしたい、と最後はいつも
寝てしまいそうになっているいすおさん。
「そとごはん」は当分続きそうです。


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