万年青。
何と読むかわかりますか?
私は知りませんでした。おもと、と読みます。
昔から縁起の良いとされてきた、ユリ科の植物だそうです。
そんな名前の串揚げ屋さんが、大宮鞍馬口に7月19日、開店します。
そもそものはじまりは、村上椅子を気に入ってくださり、
ちょくちょく店を覗きいらしていたお客様が
ご主人が独立開業するあかつきには、
村上椅子さんに椅子をお願いしたいなあ、とお話くださったこと。
もう二年以上前になるでしょうか(記憶が定かではありませんが)。
そして、ようやく機が熟し、本格的に相談にこられたのが、この春でした。
カウンターメインのお店ということで、
最初は既製品に好みの生地を張って
オリジナルな椅子にしようかという話だったのですが、
カウンターテーブルを樹輪舎さんが作られるとのことだったので
椅子もつくってもらう方向になりました。
そこから、お店の間口が限られているため、ゆったり座れつつ
後ろの通路も無理なく通れるという条件にかなうよう
カウンターテーブルの高さ、奥行、椅子の高さなど、
いろいろ検討して、すこしだけ背もたれのある、
すっきりかつ窮屈でない、絶妙なサイズの椅子が出来上がりました。
張り地は、やはり油が気になるので、合皮で。
落ち着いたオリーブグリーンは、お店のテーマカラーです。
長いカウンターの奥には、落ち着けるテーブル席もあります。
オープンより一足お先にいただいてきました。
20年、串揚げのお店で修行をされたというご主人。
ストップするまでどんどん出てくる、おまかせコースで
それぞれのお客さんにどの具材を出しているか、すべて把握して
手際よく次々揚げていかれるのは、さすがです。
その様子をたのしみながら、ゆっくりと堪能しました。
これは塩がいいですよ、とか、ソースが合います、
など声をかけてくださるのも、またカウンターの良さですね。
気軽に楽しめる定食コースというのもあり、気分によって楽しめそうです。
ビールも、お酒も、ほんとに美味しいと思うものを揃えられたそうで
珍しく美味しいものばかりでした。
また、セレクトされたうつわも素敵で、目でも楽しめます。
こんな、とっておきのお店ですが、お子様連れでも是非とのこと。
今日はちょっと美味しいもの食べにいきたいな、というときに
気軽に行ける、地元の人に愛されるお店として根付いてくださったら、
嬉しいなと思います。
*万年青(おもと)
京都市上京区筋違橋町554-2
鞍馬口大宮を少し南へ下がったところの、東側。
当面は無休。
村上椅子のHPはこちら