イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

tweed

2012-10-29 | 作業風景


この生地を使って、オリジナルの新商品を製作中です。

スコットランドからのウール100%のツイード生地。
ざっくりと厚みのある生地は、まるでセーターのよう。
はさみを入れるのがためらわれるほどです。
なんと言ったらよいのでしょうか、、
広げてほれぼれ、嬉しくなるような、『本物』の感じのする布
なのです。

発色のよさがウールの特長ということで、悩みに悩んで
どれもこれも綺麗な36色の中から、この3色を定番に選びました。

橙色のは、縦糸は一見赤に見えたのですが、解いてみると濃いピンク色。
横糸が黄緑のネップの混じった山吹色です。
その二通りの糸が織られて合わさる事で、こんな深みのある橙色になるのです。

隣のあかるい黄緑色も、ベーシックなベージュも、
同様に、じっくりと作られていることが感じられます。

完成間近ですので、お楽しみに!



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土手

2012-10-27 | 張り替え


アンティーク調の椅子の張り替えご依頼。
ダイニングチェアとしてお使いで、かなりくたびれた様子です。

めくると、こんな「土手」が現れました。



「土手」というのは、椅子のふちが崩れて来ないように
ぐるっと回してある、芯のような部分。
この椅子のモデルとなっている、
フランス、ロココ調のアンティーク椅子では、
獣毛をヘッシャンクロス(荒い麻の布)でくるんで
太い糸で縫い留めていく「ソク土手」という技法が使われてきました。
ちょうどよい画像がないため、日本式の、藁をヘッシャンクロスでくるんだ
土手の画像をのせておきます。



この技法はたいへん手間暇がかかり、技術もいるため、
量産向けに日本のこのメーカーは、上のようなゴムで成型した「土手」を
使っていたようです。
これならタッカーでパンパン、、ととめたら済むので
とても効率がよいのです。

でも、やっぱり耐久性ではかなわないようですね、
こんな有様に、、。



このかわりに新たに土手を巻くのは難しいため、
固いチップウレタンで土手をつくりなおす方法をとりました。




フランスからきた、モケット織の花のようなモチーフの並ぶ、
上品でかわいらしい生地がよく似合います。


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おひるごはん

2012-10-18 | 雑記


毎日のことだから、昼ご飯の献立のさっぱり決まらない日も
時にはある。
またある時は、食べるつもりでいた冷凍ご飯が、全くなかったり。
そんな時、とっても頼りになるのが
ご近所の植木屋さん+カフェ「樹々丸」さん。

いつも頑張ってるし、、とかいろいろ言い訳をしながら
ご飯を作らなくて良い昼休みを、満喫しにいくのであります。

丁寧に作られた、優しい味付けのごはんセットは
いつ食べても、しみじみ、おいしいなあ。。と
味も量も大満足です。

週変わりのごはんセット、ある日の献立はこちら。

もやしと海老の春巻き(エスニックダレ添え)
おあげのお味噌汁
小芋のたいたの
ご飯
大根のお漬け物

・・・

待っている間に販売されている植木たちやお庭を眺めるのも
また楽し。
村上椅子から南へ徒歩2分くらいです。
ぜひ来られる際には合わせて行ってみてください!


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2012/10/11

2012-10-11 | 作業風景


いつもシャッター内に停めている車が、車検中でいないので
ひろびろ~
と思ったのもつかの間。
気がつけば、すでにたくさんの椅子が占拠しているのでした。

ゴージャスな模様のソファ(張り替え済み)。
チープなビニール張りの喫茶店の小椅子。
イタリア料理店で使われていた椅子たち。
これは、これから張り替えです。
なんだか赤い椅子ばっかり。


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もようがえ

2012-10-05 | 雑記


秋になると、家のことにいろいろ目が向くのでしょうか。
いつもこの時期、一般家庭の椅子の張り替えのご相談が
増えて来るような気がします。

私たちの店でも、ここを変えたいな、、などずっと思っていた事を
少しですが進めています。

そのひとつが、階段下の活用。
一階の展示スペースが狭く、すれ違うのも難しい状態だったので
ゆっくり座って頂きにくいのが、気になっていました。
そこで、階段を塞いでいた棚を動かし、そこにも椅子を配置して
屋根裏部屋のような雰囲気にしてみました。
実はまだ、未完成ですが、お店のオープンの曜日なので
取り合えず、この状態で。

棚は、二階のショウルームで活用しています。
気分が変わって、なんだか楽しい。
模様替え、おすすめです!


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