イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

2012年 九州の旅

2012-02-29 | おでかけ
少し前の話になってしまいましたが
私用をちょっぴりお仕事にからめて九州にいってきました。

あまり写真を撮れていないのですが、、

福岡から、太宰府天満宮へ。



梅はまだでした。今年は遅いようです。



桜門の像のおしりの下敷きになっている、虎の敷物がおもしろかった。
鮮やかな色彩が美しいです。

その後二年ぶりの、二月の吉井町へ。
前回の訪問の様子はこちら

僅かな時間でしたが山下カバンさんと木工家の山口和宏さんを訪問。
今後に繋がるお話を少しだけして、次は別府へ。



そこらじゅうから湯気がもくもくと。



美味しいもの好きの山口さんにおしえていただいた、地獄蒸しプリン。
明礬温泉の岡本屋さんにて。
湯の花を作っているという、藁の小屋の並ぶ
珍しい風景を眺めながら頂きました。
カラメルソースがしっかり苦めで、美味しかったです。

・・・

いつものことながら、急ぎ足の旅で
もっとそれぞれの場所をじっくり楽しみたかったなと
プランの甘さを反省。。。
次はゆっくり訪れたいなと思います。
そして、まだまだ先になりますが、福岡で楽しいことができたらと考え中。
実現できるようがんばります!


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時代のながれ

2012-02-18 | 作業風景


レトロな座椅子の張り替え。
麻のベルトが切れてしまっているのを
こんななおし方してあったけど、、、



ガムテープに、新聞。。
新聞貼ってある意味が分かりません。
もちろん、また切れてました。

日付不明の「日刊工業新聞」。
繊維業界、輸出が好調だそう。
新製品コーナーでは電光時計が紹介されている。
いつの話なんだろう。

椅子の中からでてきた置きみやげに
しばしタイムトリップ、
これもまた楽し。

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こころがうごく

2012-02-16 | 作業風景


椅子張りやは、家具の仕事ですが、
布を扱うのが仕事でもあります。

布の包みを開けるときのワクワク感。
今回は特別です。

お客様のご依頼で届いた、
ミナペルホネンの布。

タンバリンというタイトルで、
ウールの生地に丸い刺繍の文様が
ずらりと並んでいます。
色、風合い、重み。
手に取って扱うだけで、心を動かされるような
素敵な布でした。

たくさんの布を扱っている私たちですが、
きっと、高いんだろうけど、
ちゃんとそれだけの値打ちのあるのモノだなと
久しぶりに感じた布だ、とイスオさん。

模様や色決め、デザインから生地の製造まで、手間ひまと
たくさんの思いがこめられて作られていることでしょう。
この布を使って、ソファを張り替えます。
とっても楽しみ。



使うときまで、しわが寄らないように巻いておきます。
なんてきれいな、裏のこの黄色。
ただ巻くという作業まで楽しい、、、。

・・・

そして、この心に生じた動きから、面白い連鎖反応が。
もうずいぶん前から、
もやのかかっていた2人の頭の中に
さっと風が吹いたように、
少しずつ、考えが動き始め、
少しずつ、繋がって、カタチを創りはじめています。

次なる「村上椅子」にむけて。


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自分だけの椅子

2012-02-08 | 張り替え


今日お迎えのあった、古いアームチェアです。

ご依頼主さまは、この日記を楽しみに読んで下さっていかた。
読んでいるうちにだんだん椅子に愛着がわいてきて、とおっしゃいます。
ついにご自身も張り替える機会が訪れて、ご来店されました。

お話ししていると、家具を探されていて
「○印にIK○A、どの家にいっても同じ家具がならんで
同じような部屋をつくっていると思うと、、。
もう疲れました。」とのこと。
そこで、古い椅子を自分だけのいすに
張り替えようと、持ち込まれたのです。

なんだか、嬉しかったです。
このつたない日記でも
量産品にはない古い椅子や手仕事の椅子の良さ、
椅子を張り替えることの楽しみ、
自分だけの椅子を待つ、わくわくした気持ち。
そんな私たちのいろんなメッセージが
届いているんだなと。
(もっと頑張って書かなければとも。)

・・・

さて、そんなこの椅子の張り替え前は
茶色のざっくりとした布。
随分劣化して固くなっていました。




裏側はこんな。



ぽろぽろと埃やくずが落ちてきます。

途中の行程を撮り忘れましたが
古い布やバネをスッキリ取り除き、新しいバネと詰め物を入れ直して
雰囲気を変えずに、茶色のぽこぽこ厚めの生地で張り替え。
お部屋にも馴染みそうです。

この椅子に座って、ゆっくりとご自分だけの時間を
楽しんでくださいね。
ありがとうございました。




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山口さんの展覧会

2012-02-03 | おしらせ


素敵な展覧会の案内がとどきました。

もたもたしている間にもう始まってしまいました。

福岡の木工家、山口和宏さんの
奈良の「秋篠の森 ギャラリー月草」での展覧会です。

以下抜粋。

山口さんが愛読する本『じつは、わたくしこういうものです』
(クラフトエヴィング商會出版)の「冬眠図書館」をイメージした
今展の「冬の図書館」。
その架空の図書館は当番制になっていて、図書当番や、コーヒー当番、
コッペパン当番、シチュー当番まであります、、、
その他にも美味しいものや本、そして音楽がお好きな山口さんのために
さまざまな友人たちが森に集います。


こう聞くだけで、やわらかな明かりのともる暖かい部屋に
シチューやパンのやさしいかおりが漂ってくる
そんなすてきな光景が目に浮かびます。
(図書館はどこへいったんだか、くいしんぼうな私です)

残念ながらコッペパン当番(山口さん自身)と
コーヒー当番(オオヤさん)の日は
終わってしまったのですが
2月5日(日)はシチュー当番(松本 温石 の 須藤剛さん)の日。
ほかの日は 「くるみの木」の冬のシチュー などいろいろとあるようです。
もちろん、山口さんのトレイやカトラリー、椅子などは
ずっと見られますので、ぜひおでかけください!

・・・

山口和宏 木工展 冬の図書館

2012年1月28日(土)~2月12日(日)
10:30~17:30(最終日、月曜は16:00)
火曜日 定休日

秋篠の森 ギャラリー月草

詳しい場所などはくるみの木のHPで→




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