イスコ日記

「村上椅子」の、椅子のこと日々のことあれこれ

連結鋲

2011-11-18 | 作業風景


ずらっと並んだこのかざり鋲。
打っていくのはさぞ大変だろうとお思いでしょうが、、

実はとめてあるのは四つおき。



この、5つにひとつ、穴の空いているところだけ
鋲を打てば良いという、便利な「連結鋲」があるのです。

さらに大きな工場になると、エアーで鋲を打っていける
鋲打ち機なんてのも存在するのですが、
ここは地道に金槌で。

これ、ただ楽をしようとこうなっているのではありません。
ひとつづつ鋲を打つより、木枠への負担が随分少なくなるのです。


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THE NATURAL SHOE STORE

2011-11-12 | 納品事例 店舗


11月11日に京都、麩屋町三条にオープンされた
「THE NATURAL SHOE STORE 京都店」さん。
私たちも一足お先に、おじゃましてきました。

町家を改装されたこのお店は靴の専門店。
自然素材や製法にこだわりを持ちながら、
足指を本来の姿に保つためのカタチや履きやすさを追求した
「心地いい」靴だけをヨーロッパを中心に、世界中から集めたお店です。

その靴を試してもらうために座る椅子の一つに、
村上椅子の定番椅子マメスツールをお使いいただきました。



実はこのマメスツールは特別仕様で脚がいつもより10センチほど短くなっています。
このおかげで、安心感をもって靴を履く事ができます。
小さいながらも、座ってみたい!という魅力と存在感を感じさせる椅子だと
オーナーさんからもお褒めいただきました。



ちょっと頭が大きくて、こどものよう。



後ろ姿。

このほか、「Re:椅子」の中から、低めのゆったりとした1人掛けのものを
置かせていただいています。

店内には、設計を担当された一級建築士事務所エキスポさんの
ネットワークで集められた、京都の木工作家たちのいろんな椅子が点在していて、
さながら椅子の展覧会のよう。
空間に楽しさを生み出しています。

色んな椅子に座って、どんどん試着してみたくなります。
ぴったりの一足がみつかりますように。

・・・

お店の場所や取扱商品など詳細はショップのサイトでどうぞ→


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鹿ヶ谷にて

2011-11-11 | おしらせ


今月後半に行われる、展覧会の案内を届けて頂きました。
五人の作家のセルフプロデュースによる合同展です。

岸野寛(陶)
佃眞吾(木工)
新宮州三(木工)
村田森(陶)
大宅稔(コーヒー焙煎家)    (以上敬称略)


以上の錚々たる顔ぶれの作家さんたちが会期中常時在廊とのこと。
力の入ったかっこいい(と書いてしまうと薄っぺらいですが)
ポスターも、見物です。
工芸のトップライターの方がそれぞれの作家ごとに紹介文を書かれた、
五種類のポスターが用意されています。
村上椅子の店にも数部おいていますので、ぜひお持ち帰りください。

会場となるのは、京都の東部、大文字山麓にある鹿ヶ谷山荘。
案内から引用すると、、、

『鹿ヶ谷山荘とは
エスニック料理店や民族雑貨の店を古都・京都に仕掛けた
稀代の洒落男であるグランピエ商会の岡田幹司さんが、
古い山荘の贅沢な建物とロケーションを存分に生かして
プロデュースした京料理店。大文字山の麓にあり、
山荘の広いテラスからは京都の町を一望できる。昨年秋に
惜しまれつつクローズ。一年ぶりに五人展の会場として
一般公開される。折しも庭や周辺の紅葉が見ごろを迎える。』

、、だそうです。
絶好の眺め、紅葉と、雰囲気のある山荘の建物に
ハイレベルな作品たち。
そしてこのたび「一作家」として参加されるオオヤさんは
「異色ではあるけれど、素材にこだわり、生かし方に苦心するありようは、
優れた工芸家の姿と重なるものがある」と
評されています。宝石のようなコーヒー豆をたずさえて挑まれるそう。

なんとも贅沢な展覧会、
ぜひこの機会をお見逃しのないように。。


***

鹿ヶ谷にて
五人展

2011年11月23日(水・祝)~27日(日)
鹿ヶ谷山荘 京都市左京区鹿ヶ谷徳善谷町4-16

お問い合わせは KAFE工船 075-211-5398(火曜定休)まで。

マメスツール 

2011-11-09 | オリジナル椅子


定番商品、マメスツールの脚の塗装です。
木枠はいつもお願いしている滋賀県の田中サンの担当ですが
出来る範囲の事は自分たちでしようと。

ドイツのシュトックマー社というところの
蜜蝋ワックスを使っています。
ブナのナチュラルなスベスベ感を生かそうと
濡れたような色にならない塗料を選びました。
蜜蝋と柑橘油など自然の成分が原料。
一見何も塗っていないようにも見えますが、
ちゃんと木が呼吸出来るように保護して
自然なツヤを与え、ほこりなども付きにくくしてくれるのです。

・・・



そして、あまり見えない所ですが
裏側(底)はきらきらとした小さな真鍮の鋲を
ずらりと打って仕上げます。

たいていの普通の椅子はというと、
何かそばにあれば覗いてみて下さい。
黒い裏用の布をタッカーでパンパンパン、、ととめてあるだけです。

ちょっとひと手間(10手間ぐらい?)ですが、
ひそかに気に入っている部分。

こういう小さなことの積み重ねで
私たちの椅子になっていくのです。


mizutama

2011-11-05 | 椅子生地こもの
また、しとしと雨の週末。
みずたまもようのバッグを作ってみました。



底マチの広いトートバッグ。
幅45センチ×本体高さ25センチ、マチの奥行き15センチ。
持ち手と縁どりはマットな風合いのかなり厚手の布です。



こちらは大きめのバッグ
ぎりぎり肩からかけられる持ち手の長さ。
幅45センチ×高さ30センチ、マチの奥行き10センチ。
持ち手と縁どりは柔らかい黒革です。

同じサイズの布を2つ用意し、
合わせる素材を変えて
それぞれ違う雰囲気に作ってみました。

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