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日々の出来事 4月10日 青の洞門

2018-04-10 10:31:19 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 4月10日 青の洞門






 今日は、青の洞門が貫通した日です。(1763年4月10日)
青の洞門は、大分県中津市の邪馬渓にあるトンネルです。
 この青の洞門を作った人は江戸時代中期の曹洞宗の僧である禅海で、山国川沿いの断崖絶壁に鎖のみで結ばれた非常に危険な青野渡で、しばしば通行人が命を落とすのを見てトンネルを掘ることを考えます。
そして、托鉢勧進で資金を集め、石工たちを雇ってノミと槌だけで30年かけて掘り抜きました。
 この話をもとに書かれた小説が菊池寛の“恩讐の彼方に”で、“青の洞門”の名前はこの小説の中で命名されたものです。
“恩讐の彼方に”では、主を殺した旗本の市九郎が悪事を重ねた後、改心して出家し了海と名乗ります。
そして、羅漢寺詣での鎖渡しの難所で足を踏み外して命を落とす村人を目撃し、これまでの罪を償おうとトンネルを掘り始めます。
そこに、父の敵討ちにやって来た実之助は、敵の市九郎の真摯な姿に心打たれ、共にトンネルを掘り、貫通した夜、二人は手を取り合って喜びます。
 でも、これは菊池寛の小説の話で、実際は敵討ちなど無く、禅海は普通の坊さんです。
托鉢で資金を集め、自分ひとりで掘ると大変だから石工を雇い、トンネルが完成したら、全国初の有料トンネルとして通行料を徴収していました。
もっとも、30年も掘るのは大変な仕事であったことは確かです。












      青の洞門



















☆今日の壺々話












トンネル








 列車の4人掛けの椅子に、ブッシュさん、クリントンさん、細身のブロンド美女、太ったオバさんが座っていました。
列車はトンネルに入りましたが、同時に車内の灯りも消えて真っ暗になってしまいました。
列車の中で、突然大きな音がしました。

“ ピシャッ!!”

トンネルを出てみると、クリントンさんの頬にひっぱたかれた痕がありました。

美女は思いました。
“ エッチなクリントンがアタシを触ろうとしたのね。
 でも、私と間違ってオバさんを触ってひっぱたかれたんだわ。”

オバさんは思いました。
“ どうせクリントンがあの若い娘を触ろうとしてひっぱたかれたんでしょ。”

ブッシュは思いました。
“ クリントンのヤツ、また、いつもの悪い癖だ。
 少しは反省しろ・・・。
 それにしても、ひっぱたかれるヤツって、ホント、ろくなヤツがいないんだから・・。”

クリントンは思いました。
“ ブッシュのヤツ、美女を触ったな・・・。
 でも彼女は間違って、僕をひっぱたいた訳か・・・。
 僕はオバさんを触り損ねたのに、トホホ・・・。”

後ろの席に隠れていたキムさんは思いました。
“ 間違ってクリントンをひっぱたいてしまった・・!
 またトンネルが来ないかなァ・・・・。”




















トンネル嫌い







知り合いのHさんの話です。


私は昔やっていたTV番組の「あなたの知らない世界」でトンネルにまつわる怪談を見て以来、不気味で仕方有りません。

因みにどう言う話かと言うと、

ある山村に幽霊が出ると噂の有るトンネルが有り、
ある日、一人の女性がどうしてもそこを通らなければ目的地に行く事が出来ず、
でも、恐いので近くの駐在所のお巡りさんに声を掛け、一緒に行って貰う事になったのですが‥

怖いのでお巡りさんの手をギュッと握って、しっかり目を閉じてトンネルに入って行きました‥‥‥

暫く行った所でお巡りさんが
「そんなに目を閉じていなくても大丈夫ですよ。僕がちゃんと手を握っててあげますから」
と言うので少しホッとして目を開けると‥

なんと!
お巡りさんの姿はどこにも無く、トンネルの壁から無数の腕が伸びており、その中のひとつをしっかり握っていた‥。

と言う内容でした。

もう10年位前だったと思いますが、今でもその場面しっかり憶えています。

怪談大好きなんですけどね‥正直怖いです。




















地下鉄






 ニューヨークの地下鉄を私はよく利用する。
毎朝通勤の度に、地下鉄構内で何やらぶつぶつ言ってる一人のホームレスの男がいた。
男の近くの壁に寄り掛かり、内容を盗み聞きした。

目の前をおばさんが通る。すると男は、
「豚」
と呟いた。
私は思った。

“ なんだただの悪口か、動物に例えているだけか・・・。”

次に普通のビジネスマンが通る。すると男は、
「人」
と呟いた。
“ あぁ、まさに普遍的人間って感じの人だな…。”

 別の日、暇潰しにまた盗み聞きしてみる。
男の目の前をやつれた男が通る。すると男は、
「牛」
と呟いた。
“ 牛?どちらかと言うと痩せた鳥だが・・・?”

次に典型的な肥満の男が通る、すると男は、
「野菜」
と呟いた。

“ 野菜?豚の間違いだろ・・・?”

私は家に帰り考えた。

“ もしや、次に生まれ変わる生き物、すなわち転生を言い当てるのか!?”

 その後、何度もホームレスを観察しているうちに、疑問も確信に変わった。
ある日思い切ってホームレスに疑問をぶつけ、能力を身につける方法を教えてくれと懇願した。
ホームレスは淀んだ目で私を見つめた後、私の頭に手をかざした。

次の日からホームレスはいなくなった。

“ 仙人だったのだろうか?はたまた神か?”

 私は能力を身につけた。
それは期待するものとは違っていた。
ただ単に、その人が直前に食べたものだった
私はあまりのくだらなさに笑ってしまった。

















トンネル







 あれは私が18歳の頃、地元でも有名な心霊スポットへ行った時のことでした。
当時私は同じ学年の男子と付き合っており、その他のカップル達とグループ交際をしていました。
 3組のカップル計6人で、山の中にある古いトンネルに向かいました。
トンネルの前にあるスペースに車を止め、静かに中へ。
中は驚くほど静かでした。
私はあまりにも恐かったので、彼の腕にしがみ付き眼を閉じていました。
私たちの前では他のカップルが、(仮にAとBとします)

A「 やだ~B、恐いよー。」
B「 大丈夫だって、いざって時は俺が守ってやるから・・・。」
A「 B・・・私Bがいれば恐くない!」

などとバカップル振りを発揮し、ずっとイチャイチャしていました。

A「 んーBがキスしてくれれば恐くなくなるかも・・・。」
B「 えーしょうがねーなー・・・。」

Bがキスしようとしたその時、

「 オエエェェェ!!」

誰かが吐くような声が聞こえて来ました。
みんながシン・・・としていると、今度は明らかに私たちの後ろから、

「 チッ!」

と舌打ちする音が聞こえてきたのです。
私たちはすっかりパニックになってしまい、急いで車に飛び乗り家に帰りました。
 その後、霊感の強い知り合いに話を聞くと、

「 あそこは危ない。
特に女性を連れてると、その人は大体不幸な目にあうから、『雌殺しトンネル』って呼ばれてるんだ。」

と教えてくれました。
 幸い私たちは全員男だったので事無きを得ましたが、もし私が女性だったら・・・、と今でも鳥肌が立ちます。



















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