ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

熊野三山巡り

2008年02月18日 | Weblog
今日から4泊5日で熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)をめぐる旅。
8:30羽田発のJALで南紀白浜へ。日産レンタカーで車を調達、先日降った雪が心配だったのでスタッドレスタイヤの車を用意してもらう。
311号線で本宮へ移動。中辺路の「牛馬童子」を撮影。逢坂トンネルを越えてすぐの道の駅に車を駐車して歩く。ハイキングコース程度の軽い勾配の道を15分程歩くと到着。まだ地表にうっすら雪が残っている。明治に作られた比較的新しいものらしいが、その表情はあどけなくかわいらしい。牛の部分から童子の右手にかけてヒビが入っているのはちょっと心配。となりに鎮座する役行者、後ろに控えるお不動さんの石仏も表情がほんわりしていて一見の価値あり。
午後1時、熊野本宮大社へ。昼過ぎだけに、団体バスツアーの客で境内はしばしばごった返す賑わい。陽射しが強過ぎて撮影は翌朝へ繰り上げ、大斎原へ。大神神社の鳥居と比べるとやや小さく感じるのだが、きっとそれは周辺にその高さを比較出来るような人工物がないからだろう。畑の中ののどかな参道を歩き、鳥居をくぐると程なく大斎原。ここに本宮大社があったなんて想像出来ないが、洪水に耐えた大木の姿が往時を物語る。今となっては原っぱだが、ここは一遍上人が悟りを開いた場所でもある。当時は時宗、密教、修験者、さらには上皇、庶民までもがここを目指して来たわけだから、宗教的・階級的な制約を越えた純粋な祈りの場所として、特別な磁場が働いていたに違いない。きっと感じる人は感じるパワースポットなのだろう。
本宮大社前、「B&Bカフェ本宮」で一休み。景観にマッチしながらもこじゃれた雰囲気。お料理のメニューも充実している。個人旅行に利用してみたい宿泊施設。
そして本日のお宿、「農家民宿はる」へ。昨年の7月にも宿泊したのだが、家庭的な雰囲気で親戚の家に遊びに来たような気分。音無茶の畑に囲まれた1軒屋、1日1組限定で、お部屋は2つ、食事は囲炉裏を囲んでいただく。ここの名物はなんといっても宿を切り盛りするおじいちゃんなのだが、数日前から入院されたそうで再会は果たせなかった。しかしおばあちゃんと息子さんが真心こもったサービスをしっかり引き継いでいるので安心。今日の献立は鴨鍋を囲んで小皿が十数品。とても食べ尽くせない。そしてここのもう一つの楽しみがお風呂。ハードはごく普通の過程風呂なのだが、水がいい。おじいちゃんが8キロ先から自力で水をひいてきた、その甲斐あって水質抜群。ぽかぽかの体でぐっすり就寝。