カキが高騰

今年はカキが高騰しています、去年までの２倍近い価格になっています。
私はサラリーマン時代、水産会社に勤務していて、カキの担当をしていました。
広島では毎年１０月頃にカキの生出荷が始まり、今年の出来はどうだ、サイズはどうだと価格について打ち合わせるのです。
私たち水産会社が取り扱うのは主に冷凍カキとカキフライです。
毎年結果としてやっていることは大して変わらないのです、結果としてです。
生産者は毎年今年は量が少ない・サイズが小さい・サイズが大きいのばかりだと言って、値上げを臭わせてきます。
こちらからは価格が上がればそれに応じて需要も減ってしまう、だから何とか抑えて欲しいと。
それに私が担当していた頃から韓国産・中国産の原料やカキフライ製品が入ってくる様になりました、現に私も中国産のカキフライとカキの冷凍原料を輸入していました。
この輸入品が広島の生産者からは驚異で、結局毎年前年と大して変わらない価格に落ち着くのです、毎年同じ結果なのです、少なくとも去年までは。
ですから今年の高騰には驚いています、今までにこんな事はなかったのですから。
ネットで調べたのですが、広島の生産量は大幅に減産、大不漁のようです。
カキというのは一部を除きほぼ１００％養殖です、そして生育に２～３年を要します、その稚貝が激減していた様なのです、従って今年の高騰は数年にわたり影響するかもしれません。
さて、ウチの店でも人気メニュー、カキのオーブン焼きを始める時期になってきました。
ですが現在原料価格の確認と原価計算をしています、去年までの価格という訳にはいきません。
おそらく来週位からになるでしょう。
今年はカキの価格と原料在庫に要注意です。

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