満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

頑張った。

2006-11-20 02:18:24 | 雑記

(人差し指と中指・薬指と小指をそれぞれくっつけつつ)長寿と繁栄を!
皆様ごきげんよう、黒猫でございます。

いきなりバルカン星人の挨拶(スタートレック参照)から始めてすみません。寒くてテンションが上がらないんですもの・・・。日曜日に雨とか降られるともうI原良純に責任を問いたくなりますよね(なんで名指しなの)。

てなわけで、全然雨が止まないもので終日テンションが低かったんですが、今日は図書館に予約本を取りに行かないと権利が流れてしまう!と思い、重装備に身を包んで出かけて参りました。
『犬神家~』が思いがけず文庫だったので嬉しいな。持ち運びやすいので。
あと、新着コーナーに思いがけずジョージ・R・R・マーティンの『炎と氷の歌』の新刊が出ていて、偶然借りられました!ワーイ!!新刊は『炎と氷の歌3 剣嵐の大地1』というタイトルです。楽しみだなー!!
しかし現時点で限度数の10冊まで借りているので、頑張って色々読まなければ。先述の『いつまでも、鰐』含め、3冊は読み終わりましたが・・・。明日中にあと1冊は読み終えたいです。

あとついでにジムに行きました(ついでか)。皆さん雨の中よく来るなあ、という感じです。混んでました。
今週?というか月曜からは、現時点で火曜水曜は行けないことが確定しているので、その分頑張ってきました。なんか変な所が靴擦れしやすくなってきたので、そろそろ新しい靴を買いたいな。


ところでわたし、勤労感謝の日がらみの休みを三連休だと思い込んでました。違った。金曜行かなきゃいけないようです。え~~。
でも今週は楽しみにしていた漫画の新刊やらバンプの新譜やら飲み会やらがあるので、頑張って乗り切りたいと思います。

とりあえず数時間後に確実に目覚めたい。それが一番の望み。(またえらいささやかな望みだな)


『いつまでも、鰐』(ネタバレ気味)

2006-11-20 01:58:08 | 

皆様ごきげんよう。黒猫でございます。

今日はここでレビューするのはもしかしたら初めてのジャンルかもしれない本のレビューを。絵本です。内容はともかく体裁は絵本です、ええ。

『いつまでも、鰐』(レオポルド・ショヴォー著、高丘由宇訳、文遊社)

※今回半ば以上内容に触れるネタバレとなっておりますので、知りたくない方はここまでにして下さい。以下、多めに改行して続きます。













ナイル河に暮らす、ひどく年をとった鰐がいた。
寄る年波のせいで、節々はリューマチで痛み、獲物をうまく獲ることもままならなくなっていた。
あるとき、年をとった鰐はすぐそばで寝ていた曾孫を食べた。
それに気づいた一族は大いに怒り、年とった鰐を殺そうと一丸となって喰らいついたが、年を経て厚くなった年とった鰐の外皮はびくともしない。
一族の鼻つまみ者となった鰐は紅海へと泳いでいき、そこで一匹の蛸と出会う。蛸は鰐のために餌をとってくれ、ふたりは親しく付き合うようになる。
しかし鰐は眠る蛸の足を食べるという誘惑に打ち勝てず、毎晩一本ずつ足を食べる。
そして幾晩かののち、愛しい蛸を喰らい尽くした鰐は故郷のナイル河に戻るが、何故か鰐の姿を見ただけで皆が逃げだす。
すべてが馬鹿馬鹿しくなった鰐は、陸に上がってじっと動かず、飢え死にしようとするが・・・?

というようなお話。

これ、いつも拝見させて頂いている書評のブログの方が言及されていたので、興味が沸いて読んでみたのですが。その方は内容には触れていなかったので、2ページ目でいきなり度肝を抜かれました。

喰ったァァーーーー!!(ガビーン)と。いや、ビックリした。

絵本の体裁なので、子ども向けの話だと思っていたせいでとにかくビックリしました。
挿画つきの本編のあとにテクスト版(日本語・原語)が載っていたり、いくつかの書評コラムの抜粋が載っていたりするので、大人向けにつくられた本なんだと思いますが、内容自体は作者のショヴォー氏がご子息に語り聞かせたお話だそうです。シュールだなあ・・・。

もともとは『年を経た鰐の話』というタイトルで日本に紹介されたものらしいんですが、それを今回敢えて『いつまでも、鰐』という、挑戦的で思わせぶりなタイトルに変更したのも何だかすごいなと思いました。全部読んでみるとタイトルの意味もわかるのですが、だからってタイトルに句読点を入れたりするのもなんかすごいなあと思いました。

でもまあ、子どもは倫理観もまだ会得していないでしょうから、いきなり曾爺さん鰐が曾孫鰐を喰ってもガビーンとはならないのかもしれません。童話には残酷なものも多いですしね。

でも何だか・・・何だかなあ、というしかないような、微妙な結末でした・・・。

奇妙な味わいをたまには味わってみたい方にはお薦め。