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公会計1.いままでは単式簿記 (小遣い帳と同じ)

いままでの地方自治体の会計(公会計)は、企業会計とは違います。
(都知事選でも話題になっていますね)

簿記は大きく、単式簿記と複式簿記があります。
企業会計は複式簿記、いままでの公会計は単式簿記です。

単式簿記は、
現金の入金と出金を基準にして処理します。

期間の中で、収入があれば 何に+何円
支出があれば       何に-何円
となります。

借金をすれば、現金が増えるので 予算は+何円
返済すると、現金は減るので   予算は-何円
となります。

例えば
病院や校舎を建てると
その年に払った分だけ  -何円
借金ができると     +何円余分に使える
次の年以降の返済分   その年度は不問

病院や校舎が
火事で焼けてしまったり、廃止して使わなくなったとしても
何もしなければ(そのことでだけでは)
現金の出入りがないので ±0円

修理や建て替えをすると -何円

おおざっぱにいうと、こういう感じと思います。

夕張市は、「財政再建団体」として再出発した。
残された借金(負債)の約540億円(自転車操業のための利子も含む)を
返済するために
夕張市に残った市民(地域を愛する、または、転居もままならない)により
苦しい再出発の道のりがはじまった。
(夕張市民の皆様を心から応援しています。頑張ってください)

ところで
第2回長生郡市合併協議準備会(H18.11.30)の資料によると
http://www.town.ichinomiya.chiba.jp/news/kaigisidai2.pdf
長生・茂原の負債(一人あたりの負債)は
茂原市 839.1億円(88.7万円)
一宮町  77.9億円(56.9万円)
睦沢町  62.8億円(66.5万円)
長生村 113.7億円(69.3万円)
白子町  62.5億円(40.8万円)
長柄町  78.4億円(85.0万円)
長南町 114.9億円(91.9万円)
と膨れあがっている。
(これだけでは中身がわからない、隠れ借金があるのではないか、という噂がある)

市町村合併の協議にあたっては
新合併特例法の第6条の4により
「財政計画」も作成するものとされている。
この際、単式簿記の発想をやめ、
新たな公会計の方法を研究し、
明朗堅実な財政運営ができるシステムを取り入れて
自立した総合自治体にふさわしいスタートができるように
なりたいものである。
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