どぶがいの屋外アクア

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続・ヤリタナゴ天国!

2020-10-12 18:00:52 | 野外採集

2日目は前日から100km程移動しました。https://blog.goo.ne.jp/gai6969/e/a183cab302b44f9f481a37c239c0ffdd
こちらでもヤリタナゴの楽園を見つけました。



オイカワも混じってますが、ひと掬いでこれだけのヤリタナゴが網に入りました!フナっぽい体型の魚は全部ヤリタナゴです。

ヤリタナゴは在来タナゴの中ではまだまだ野生下での個体数は多い方だとは思いますが…それでも全国各地で減少し、群馬県等では天然記念物に指定され、保護が急務なレベルで少なくなっています。タナゴの仲間にはいつ野生絶滅してもおかしくない種類が多いと言えます…

生息地の開発による産卵母貝の減少・地域絶滅…乱獲も勿論ですが、放流による外来タナゴとの競合がかなり大きい…面白半分に出所のわからないタナゴや外国産の魚を河川に放流して、自慢気にSNSにアップしているタナゴ釣り師がいましたが、単なる自然破壊行為なんです。人間たるもの、知識と経験のアップデートは必須です!

だいぶ話が逸れましたが、それだけ在来タナゴだけがいる環境は尊いと言えます!






2㎝程の幼魚サイズも確認!







プラケの大きさが15㎝なので、このオイカワはMAXサイズです。




キレイなアブラハヤです。観察ケースが無いのが残念です…










マツカサガイ
昨日のイシガイとは殻の形が異なりますよね。こちらはずんぐりしてます。










マツカサガイ水管。生きた個体を見ることが出来て誇張抜きで感無量です…!

恥ずかしながら興奮し過ぎして、この貝はヨコハマシジラガイであるという誤同定ツイートを垂れ流す程度には気が動転してしまいました(笑)画像のマツカサガイは水管のひだが控えめなんですが、ヨコハマシジラガイという貝は殻の形こそマツカサガイと瓜二つですが、水管がイシガイ同様かなりふさふさなんですよね…僕は野生のイシガイ目二枚貝類を生で見る機会が少ないので、すっかり舞い上がってしまいました(笑)

農家のおじさんに声かけて頂き、この二枚貝は全国的にかなり希少な生き物になってしまっていることをお伝えしました。昔は味噌汁に入れて食べていたんだそうです。

淡水二枚貝は未だにタナゴ繁殖の使い捨て道具にされてしまっているのが現状で…本当はこのブログに風景写真付きでどこどこの川で採れましたと書きたいのが本音ですが、乱獲が怖いので書きません。とは言え、生息地の消失や気候変動等でイシガイ目二枚貝類は居場所を無くし続け、絶滅に向かう一方ですので、その存在を周知することも必要だと思います。タナゴは人工授精で簡単に殖やせますし、飼育自体が簡単ですが、イシガイ類を守るのは本当に難しいと思います…





カワシンジュガイみたくへの字に湾曲している個体もいました。




今回の旅で採集したイシガイ達はこのような流れのある小さな水路にいました。

どこにでも居る訳では決して無く、局所的に高密度で生息していました。生息地に共通しているのは茶ゴケ(珪藻類)が豊富に生えていることと砂地であることでした。止水種のカラスガイ族の一種は多少、泥が溜まった場所にもいましたが、流水性のイシガイとマツカサガイは流れのある砂地のみで見かけました。

イシガイ類自体が尊いのは云うまでもありませんが、非常にデリケートなイシガイ類が繁栄することが出来る環境が尊いですし、現代の日本においてはかなり貴重です。イシガイ類は生物多様性の象徴といっても過言では無いと思います。自身の繁殖にはグロキディウムが寄生して成長するためにヨシノボリ等の宿主の存在が必要不可欠で、イシガイ類自体も野生のタナゴの卵稚魚のゆりかごとして代えの利かない存在である…色んな魚と持ちつ持たれつでかつ、適応力が低すぎてデリケートで…こんな面白い生態で放っておけない感じの生き物は他にいません!(笑)

個人的に流水性のイシガイ類の生息地は、様々な生き物のゆりかごとなっているで有ろうアマゾンの熱帯雨林やグレートバリアリーフ等のサンゴ礁に匹敵する位に後世に残していきたい自然環境です。















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