for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

茶碗か桶か

2014年10月10日 19時31分53秒 | my 徒然

どこにいったのだろうか、いくつかに砕けてしまった欠片をひっくり返しては探してみた。

欠けたご飯茶碗には確か、「夢」という文字が書かれていたのだけれど・・・・朝の食卓時に、茶碗を持ちきれず、テーブルから

落としてしまい、木の床で砕けてしまったのだった。

朝方からの粗相に嫌な気持ちに発展させるよりも、まだ握力がつかないのだから、用心せよ、と受け止めていた。

8月の下旬に負傷した人差し指の先は、5針の傷跡が回復するまでに右手首さえもダメージを受けていた。

器をつかめなかったのも、まだ十分に力が入らず、左手で支える力がなかったから、するりと落ちてしまったのだろう。

白い表面にはピンクの花と淡い緑の葉が描かれ、同じ一輪が内側の底にもあって、8,9年は愛用しただろう。当時の心境がこの茶碗を私に選ばせていた。

割れた陶磁器の厚みは、土壁色を覗かせている。

中国庭園で見かけた通路が、旅先の映像になって湧き上がっていた。

バンクーバーの中山庭園だっただろうか、材料不足からの発想だったらしいが、欠けた陶器がところどころに埋められ、風情良くあしらわれていた。

孫文が外遊に初めて訪れたのがカナダだったのをその時初めて知った。

中山庭園 - Vancouver Attractions

と、たったひとつの茶碗だけれど、そのままゴミに出さずにしようと、小さな楽しみを思いついていた。

茶碗の高台内(表底面)には確かに青い色文字で「夢」と書かれていた。

ハンドルを滑らずに握り、安全を心掛け、湯桶に行ったらば、と受け止めることにしよう。

 


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