というような質問が当時少しばかり支えてくれた女性が私に電話で尋ねたことがあった。
その時に、「できるだけ遠くに行く」と答えただろう。あれやこれや鬱々としている状態が交通機関に乗っているうちに心の状態が
変化してくるからだった。
というように、旅の記録を綴るうちに日常の些細なことから、大きな気晴らしにはなるけれど、問題意識もすり替えられることもある。
旅路では、ただ掴んだ自分の内の変化をスナップにしているにすぎないけれど、分からないことも後で解決できる材料になりうるだろう。
それとは逆に、写真から新たに発見できるものもある。