職場の秘書さんが、職場の共有雑誌の東洋経済が届いたら僕に声をかけてくれました。
9/16号の特集は日本版ワーキングプアでした。
「ふうてんの猫さんこういうの好きでしょ?」と聞かれましたが、この特集を読むのを楽しみにして、職場に届くのを待っていたのです(なぜか販売日より遅い、あ、図書館経由だからか??)
記事はワーキングプアーという働いても貧しい人たち
という記事でした。
シャープの亀山工場(アクオスを製造)では、研究開発部門を含む2200人の正社員と請負労働者1100人、派遣労働者700人が働いているそうです。
そして亀山の工場では多くのブラジル人が働いているそうです
シャープは問題意識を持っていて、ブラジル人の社会保険の加入徹底を請負会社に通知したり、工場内の請負作業も50年の取引のある協力会社2社だけを使っているそうです。「低賃金と安易な解雇だけの請負会社に任せる他の国内企業メーカーとは明確に違う」(シャープ広報部)といっています。おそらくシャープはそのつもりなのでしょうが、東洋経済で取材を進めていくと、シャープの知らないところで3次請けまでいたそうです。記事の小タイトルでは「シャープも知らない「アクオス」の生産者」
と言っています。
自社の工場で働いている人の実態すらわからなくなってしまった製造業の現場。必ずしもシャープが悪いとはいえない事例だと思いますが、その先で働く請負の人々は、退職届を事前に強要されたり、職場でのセクハラを訴えて解雇されたりと大変なようです。
でも、松下の工場はより壮絶なようです。
記事によれば
松下プラズマディスプレイは大阪労働局に偽装請負を指摘されるました。
派遣先の社員から指揮を受けても良い派遣とちがって、請負は業務を請け負っているので、その業務の進め方などには発注元は指揮する権利がありません。行った場合は、偽装請負となり違法行為になります。
そのため、いったんは派遣に変更するも、その後請け負いに戻し、その請負会社に松下プラズマディスプレイ(以下松下PDP)の社員を出向させるというウルトラCに出たそうです。本籍が松下PDPの社員が、請負会社の社員として請負会社の従業員を指揮するのだから、違法ではないというのが松下の主張です(これは赤旗にも載ってますね)
また記事中に、実名と写真がででている吉岡力さんという方は、松下PDPが使っている請負会社で働いていて、時給が下がる会社への転属を求められため、移籍を拒否しました。そして松下PDPが直接雇用したそうです。
どう社内で唯一の期間工として5ヶ月雇われ、孤独な作業をさせられて雇用期間満了で雇い止められたそうです。
吉岡さんは請負労働者時代に鉛の粘度調整を行っていたそうですが、同じ工程の正社員は特殊健康診断を受けたところ、血中鉛濃度が高まっているということで担当から外れましたが、吉岡さんは健康診断すら受けられなかったそうです。
ご家族がなくなれて「これほど理不尽な身分があっていいのか。親も家族もいない、しがらみのない自分しか、松下と争うようなまねはできない。徹底的にやる」
と吉岡さんは語っています。
このような今の日本で働く人々の話がごろごろ載っています。ぜひ皆さん読んでみてください
この巨大企業松下は、もちろん日本を代表する企業であり、その創業者の松下幸之助は経営の神様として尊敬されています。
松下幸之助の逸話としては、
「松下はどのような会社ですか?」という問に対し「松下電器は人を作る会社です。あわせて家電を作っています。」と答えたそうです。
また松下幸之助の哲学では有名な水道哲学があります。
パナソニックのサイトには
「産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには物資の生産に次ぐ生産をもって、富を増大しなければならない。水道の水は、通行人がこれを飲んでもとがめられない。それは量が多く、価格があまりにも安いからである。産業人の使命も、水道の水のごとく、物資を安価無尽蔵たらしめ、楽土を建設することである」
今の松下を見たときに、松下幸之助は何を思うのでしょうか
確かに国際競争は激しさを増し、世界の工場中国では、田舎からはだしで職をもとめて歩いてきた人々を酷使しています。企業が共産党に賄賂を渡せば、最低賃金以下でも査察は来ないそうです。
そんな連中と戦っていくには、一円単位のコスト切り下げが必要なのもわかります。
しかし、日本人は徳を重んじる国民であり、松下は高い志をもった企業であったはずだと思うのだが、松下は隣国のまねをして外道に落ちています。
いまや松下の水道哲学は、「労働者を水のごとく無尽蔵に安価に使う」ことなのかもしれません。
パナソニックは日本の経済を支える重要な会社です。日本から雇用が消えるよりも安い給与でも仕事があるほうがいいに決まっています。
個人の能力や貢献が乏しければ給与が安いのも当然です。
しかし、給与が安い人だろうが外国人だろうが、日本で働くのであれば、働くなかでも健康と生命を守られ、人間としての尊厳と公正さを享受する権利があるはずです。
人は松下の工場での中で時給1350円で血の中に鉛をにためながら働いていかなければいけないのでしょうか?
あなたの家のビエラは大丈夫ですか??
夜中に人のすすり泣く声やうめき声が聞こえてきませんか
僕は自分が贅沢な品を買うときにも、贅沢なレジャーをするときにも、それを提供してくれる人も幸せであって欲しいと思います。
いくら安くても、人の血で作られたものはいやです。
9/16号の特集は日本版ワーキングプアでした。
「ふうてんの猫さんこういうの好きでしょ?」と聞かれましたが、この特集を読むのを楽しみにして、職場に届くのを待っていたのです(なぜか販売日より遅い、あ、図書館経由だからか??)
記事はワーキングプアーという働いても貧しい人たち
という記事でした。
シャープの亀山工場(アクオスを製造)では、研究開発部門を含む2200人の正社員と請負労働者1100人、派遣労働者700人が働いているそうです。
そして亀山の工場では多くのブラジル人が働いているそうです
シャープは問題意識を持っていて、ブラジル人の社会保険の加入徹底を請負会社に通知したり、工場内の請負作業も50年の取引のある協力会社2社だけを使っているそうです。「低賃金と安易な解雇だけの請負会社に任せる他の国内企業メーカーとは明確に違う」(シャープ広報部)といっています。おそらくシャープはそのつもりなのでしょうが、東洋経済で取材を進めていくと、シャープの知らないところで3次請けまでいたそうです。記事の小タイトルでは「シャープも知らない「アクオス」の生産者」
と言っています。
自社の工場で働いている人の実態すらわからなくなってしまった製造業の現場。必ずしもシャープが悪いとはいえない事例だと思いますが、その先で働く請負の人々は、退職届を事前に強要されたり、職場でのセクハラを訴えて解雇されたりと大変なようです。
でも、松下の工場はより壮絶なようです。
記事によれば
松下プラズマディスプレイは大阪労働局に偽装請負を指摘されるました。
派遣先の社員から指揮を受けても良い派遣とちがって、請負は業務を請け負っているので、その業務の進め方などには発注元は指揮する権利がありません。行った場合は、偽装請負となり違法行為になります。
そのため、いったんは派遣に変更するも、その後請け負いに戻し、その請負会社に松下プラズマディスプレイ(以下松下PDP)の社員を出向させるというウルトラCに出たそうです。本籍が松下PDPの社員が、請負会社の社員として請負会社の従業員を指揮するのだから、違法ではないというのが松下の主張です(これは赤旗にも載ってますね)
また記事中に、実名と写真がででている吉岡力さんという方は、松下PDPが使っている請負会社で働いていて、時給が下がる会社への転属を求められため、移籍を拒否しました。そして松下PDPが直接雇用したそうです。
どう社内で唯一の期間工として5ヶ月雇われ、孤独な作業をさせられて雇用期間満了で雇い止められたそうです。
吉岡さんは請負労働者時代に鉛の粘度調整を行っていたそうですが、同じ工程の正社員は特殊健康診断を受けたところ、血中鉛濃度が高まっているということで担当から外れましたが、吉岡さんは健康診断すら受けられなかったそうです。
ご家族がなくなれて「これほど理不尽な身分があっていいのか。親も家族もいない、しがらみのない自分しか、松下と争うようなまねはできない。徹底的にやる」
と吉岡さんは語っています。
このような今の日本で働く人々の話がごろごろ載っています。ぜひ皆さん読んでみてください
この巨大企業松下は、もちろん日本を代表する企業であり、その創業者の松下幸之助は経営の神様として尊敬されています。
松下幸之助の逸話としては、
「松下はどのような会社ですか?」という問に対し「松下電器は人を作る会社です。あわせて家電を作っています。」と答えたそうです。
また松下幸之助の哲学では有名な水道哲学があります。
パナソニックのサイトには
「産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには物資の生産に次ぐ生産をもって、富を増大しなければならない。水道の水は、通行人がこれを飲んでもとがめられない。それは量が多く、価格があまりにも安いからである。産業人の使命も、水道の水のごとく、物資を安価無尽蔵たらしめ、楽土を建設することである」
今の松下を見たときに、松下幸之助は何を思うのでしょうか
確かに国際競争は激しさを増し、世界の工場中国では、田舎からはだしで職をもとめて歩いてきた人々を酷使しています。企業が共産党に賄賂を渡せば、最低賃金以下でも査察は来ないそうです。
そんな連中と戦っていくには、一円単位のコスト切り下げが必要なのもわかります。
しかし、日本人は徳を重んじる国民であり、松下は高い志をもった企業であったはずだと思うのだが、松下は隣国のまねをして外道に落ちています。
いまや松下の水道哲学は、「労働者を水のごとく無尽蔵に安価に使う」ことなのかもしれません。
パナソニックは日本の経済を支える重要な会社です。日本から雇用が消えるよりも安い給与でも仕事があるほうがいいに決まっています。
個人の能力や貢献が乏しければ給与が安いのも当然です。
しかし、給与が安い人だろうが外国人だろうが、日本で働くのであれば、働くなかでも健康と生命を守られ、人間としての尊厳と公正さを享受する権利があるはずです。
人は松下の工場での中で時給1350円で血の中に鉛をにためながら働いていかなければいけないのでしょうか?
あなたの家のビエラは大丈夫ですか??
夜中に人のすすり泣く声やうめき声が聞こえてきませんか
僕は自分が贅沢な品を買うときにも、贅沢なレジャーをするときにも、それを提供してくれる人も幸せであって欲しいと思います。
いくら安くても、人の血で作られたものはいやです。
ワーキングプア
自分の代名詞のようですが、
外国人労働者という問題も以前から深刻。
外国人犯罪者という問題は次に深刻。
ふむ。
経済の発展と、雇用状況の発展は、かくも
伴わず「こころの発展」にほど遠いものか。
むしろ経済の発展にともない、ヒトのこころ
は迷宮入り。「神経症の時代」ですものねー
「徳のある国」という言葉をいろんな場面で思い出していきたいものです。