文系のSEについて当blogのお得意様のbird氏が書かれていたので、ちょっと思うことを。
TB先でいわく、
「先日、我が大学のチュータのある先生に、就職活動のことで相談にいった。そこで、「なぜ、SEに文系が多いのか?」って聞いたら、返答は「彼らは、いわば文系の中では「負け組み」です。」とのことだ。なぜならば、文系の場合の勝ちパターンは、「国一、弁護士・司法書士・金融・損保・商社・・・」ってことで、そこにもれた人間が、ほかに行くところがないので、SEに来る。まさか、文系の人間にハードウェア等の設計は、無理だし、パソコンなら、何とかなる、って考えているとのことだ。
勝ち組が人口の数%しかいないなら、このチューターの仰るとおりでしょうね。
しかし、法学部を出て弁護士になれる人なんて本当に1%程度以下だと思われるので、それ以外は負け組みだというチューターって、25歳ぐらいでドクターを取った超エリートなのかと思ってしまったりして
ただ、後半についてはその通りだと思います。
自分も業界が長いと、輸入品のセキュリティデバイスのSEをやっていてマニュアルの翻訳やレクチャーまでこなす、文系女性や、芸術系出身のIBMのR&Dスタッフの女性なんて方とも話をしたりしたので、一部に例外はあるということは重々承知の上で、
「文系のIT系の人って何のプロなの?」と営業支店にいたときには思いました。
優秀な人材はどこの企業も中央本社に集めるので、自社も他社もあまりできるリソースではない人たちが多かったからだと思うので、ある程度は間引いて読んでください。
見てきたダメ営業の例:(他社含む)
・自分が文系で営業職だということで、技術はSEに聞けばいいと、技術の勉強しないし、業界での常識でもわからないと顧客にも平気で言う。(プロ意識の無いバカ)
・理系の範囲ではない分野、たとえば顧客の会社の数年の営業収支や投資余力など案件に関わることについて把握しているかというと、そうではない。(自分の範囲を広げようとしないバカ)
・提案で、ERPなどの業務改善系のシステムをやりたがるが、投資対効果で、「この投資金額を回収するのにかかると思われる年数はどれくらい?」と僕が聞くと、「考えてませんでした」これもよくわからないらしい(もはや自分が何を提案しているかすら理解できていないバカ)
・システムなどに不具合があったときに、営業がかけつけるとお客が「まぁ仕方ないね。○○さんに免じて今回は多めに見よう」なんて関係をつくっているかというと、そうでもないケースもあり。(通常の営業のプロでもなし)
無論、IT系にありがちな、「会計システムを提案できるほどの会計のプロです」、という営業も稀有でしたね。
で、結局、おまえらは何のプロなのか?と。
理系のSEであれば、技術のプロとして自己のアイデンティティを磨けばいいのですが、文系の場合はそういう場所を見つけにくいのかもしれません。
文系がコンサル系に行くとしても、システムのわからないコン猿なんて、猿以下の仕事しかしないですし、
接待要員として文系を雇うというほど、接待で案件がとれるわけでもなく、顧客とのパイプ作りのために正社員として営業を大量にかかえるような時代はそろそろ終焉するでしょう。
だいたい技術のわからない人と、億単位の案件の話をする覚悟のあるシステム部門なんてこの世にないでしょう。
競争が激化する中では、文理とわず、非技術畑としてIT業界でやっていこうと思うなら、基本情報ぐらいの知識レベルを入社後三年以内程度で取得するぐらいに知識を蓄えて(試験勉強無しで受かる程度に業務で知識を蓄える)自らがITシステムとして構築したい分野の業界動向やビジネスについて理解し、というなら、十分に優秀な営業マンになれると思います。
IT業界で就職活動をする人は IT業界で具体的にどういう仕事をしたいのか、さらに突っ込んで考えて欲しいなって思います。
お客のいったことを後方部隊のSEに伝えるだけなら、内容を理解できずに情報が欠落してしまう文系営業より、テープレコーダーの方が優秀です。
そういうレベルの営業マンもけっこういるんですよね。
結局、あなたがいることの付加価値はなんですか?という問いに答えられるだけの文系SEってあまり見ませんでした。
逆に、そういう問いがあったときに
「私の付加価値は○○です」と答えられる人が増えてくると、この業界もより良くなるだろうと思います。
まぁ、別の業界も同様ですけどね。(ファイナンスのわからない現場の銀行マンなど、別に他の業界にもいますよね?)
TB先でいわく、
「先日、我が大学のチュータのある先生に、就職活動のことで相談にいった。そこで、「なぜ、SEに文系が多いのか?」って聞いたら、返答は「彼らは、いわば文系の中では「負け組み」です。」とのことだ。なぜならば、文系の場合の勝ちパターンは、「国一、弁護士・司法書士・金融・損保・商社・・・」ってことで、そこにもれた人間が、ほかに行くところがないので、SEに来る。まさか、文系の人間にハードウェア等の設計は、無理だし、パソコンなら、何とかなる、って考えているとのことだ。
勝ち組が人口の数%しかいないなら、このチューターの仰るとおりでしょうね。
しかし、法学部を出て弁護士になれる人なんて本当に1%程度以下だと思われるので、それ以外は負け組みだというチューターって、25歳ぐらいでドクターを取った超エリートなのかと思ってしまったりして
ただ、後半についてはその通りだと思います。
自分も業界が長いと、輸入品のセキュリティデバイスのSEをやっていてマニュアルの翻訳やレクチャーまでこなす、文系女性や、芸術系出身のIBMのR&Dスタッフの女性なんて方とも話をしたりしたので、一部に例外はあるということは重々承知の上で、
「文系のIT系の人って何のプロなの?」と営業支店にいたときには思いました。
優秀な人材はどこの企業も中央本社に集めるので、自社も他社もあまりできるリソースではない人たちが多かったからだと思うので、ある程度は間引いて読んでください。
見てきたダメ営業の例:(他社含む)
・自分が文系で営業職だということで、技術はSEに聞けばいいと、技術の勉強しないし、業界での常識でもわからないと顧客にも平気で言う。(プロ意識の無いバカ)
・理系の範囲ではない分野、たとえば顧客の会社の数年の営業収支や投資余力など案件に関わることについて把握しているかというと、そうではない。(自分の範囲を広げようとしないバカ)
・提案で、ERPなどの業務改善系のシステムをやりたがるが、投資対効果で、「この投資金額を回収するのにかかると思われる年数はどれくらい?」と僕が聞くと、「考えてませんでした」これもよくわからないらしい(もはや自分が何を提案しているかすら理解できていないバカ)
・システムなどに不具合があったときに、営業がかけつけるとお客が「まぁ仕方ないね。○○さんに免じて今回は多めに見よう」なんて関係をつくっているかというと、そうでもないケースもあり。(通常の営業のプロでもなし)
無論、IT系にありがちな、「会計システムを提案できるほどの会計のプロです」、という営業も稀有でしたね。
で、結局、おまえらは何のプロなのか?と。
理系のSEであれば、技術のプロとして自己のアイデンティティを磨けばいいのですが、文系の場合はそういう場所を見つけにくいのかもしれません。
文系がコンサル系に行くとしても、システムのわからないコン猿なんて、猿以下の仕事しかしないですし、
接待要員として文系を雇うというほど、接待で案件がとれるわけでもなく、顧客とのパイプ作りのために正社員として営業を大量にかかえるような時代はそろそろ終焉するでしょう。
だいたい技術のわからない人と、億単位の案件の話をする覚悟のあるシステム部門なんてこの世にないでしょう。
競争が激化する中では、文理とわず、非技術畑としてIT業界でやっていこうと思うなら、基本情報ぐらいの知識レベルを入社後三年以内程度で取得するぐらいに知識を蓄えて(試験勉強無しで受かる程度に業務で知識を蓄える)自らがITシステムとして構築したい分野の業界動向やビジネスについて理解し、というなら、十分に優秀な営業マンになれると思います。
IT業界で就職活動をする人は IT業界で具体的にどういう仕事をしたいのか、さらに突っ込んで考えて欲しいなって思います。
お客のいったことを後方部隊のSEに伝えるだけなら、内容を理解できずに情報が欠落してしまう文系営業より、テープレコーダーの方が優秀です。
そういうレベルの営業マンもけっこういるんですよね。
結局、あなたがいることの付加価値はなんですか?という問いに答えられるだけの文系SEってあまり見ませんでした。
逆に、そういう問いがあったときに
「私の付加価値は○○です」と答えられる人が増えてくると、この業界もより良くなるだろうと思います。
まぁ、別の業界も同様ですけどね。(ファイナンスのわからない現場の銀行マンなど、別に他の業界にもいますよね?)