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涼しくなってきた。

2005年09月28日 | 日々の生活
季節の変わり目、
特に秋冬に向けては物欲がふつふつと沸いてくる。
全体にかなり痩せているので、
自分ではT-シャツがあまり似合わないと思っている。
夏は夏のファッションで好きだけども、
やはりルーズフィットになりがちで、気合が入らない。
なんと言っても秋冬はレイヤーが楽しめること、
それからベロアやコーデュロイ等の美しい素材が楽しめる事、
濃いめの色使いが楽しめる事が嬉しい。
とは言っても、そんなに服が買えるわけでもなく、
今年も服の購入は1点程度、小物1点程度で、
あとはもう何年も着ている服だと思うけど(笑)。


そんな中、ほしいなーと思ったブーツがこれ
とても手が出る値段じゃないけど、
色使いといい、フォルムといいかなり美しい。
ヨーロッパテイストでブランド系のジーンズでも、
ラフなジーンズでも良く似合いそう。

興味が湧いてきた。

2005年09月25日 | 

【C.H.E.】

リベルタの旅行会社にある老女がやってきた。
金に目がくらんだオーナーのヨシヒコ・ヤザワと居候の大友彰は、
老女と共に国境を目指すが警察軍が行く手を阻む。
老女の正体とは。

リベルタとは架空の国だが、素晴らしくリアリティーがあって、
ラテンアメリカを象徴する国として描かれる。
そして革命の英雄チェ・ゲバラが現代に残す影響力。
失踪した国民的歌手シルビオ(もちろん架空)の未発表曲の謎をもとに、
物語が進んでいくのも音楽の国らしくて良い感じ。
追いつ追われつしながら、密かに進行する野望。
主人公は日本人ながら、
ハリウッド映画を見ているような感覚で楽しめた。

しかし、チェ・ゲバラは何故そんなに人を惹きつけてやまないのか。
この本の中で、世界でもっとも有名な肖像として書かれる、
あの少し上を見ている顔。意志の強そうな、色々な歴史を刻んだ顔。
それに引き換え笑顔の写真は本当に優しい。
笑顔にこそ本質が現れていて、
愛される理由を物語っている。
もう少し、その生涯について勉強してみようと思う。

喧々諤々。

2005年09月24日 | 日々の生活
【ホワイトバンド】について、
売上金に寄付金が含まれていないと言う報道で、
かなり議論が紛糾してるけど、
これは収支の“結果”をハッキリさせていなかった、
事務局の責任だろう。

最初から、活動の“趣旨”としては、
寄付よりも意思表示という事は明確にされていたし、
寄付が目的でない事も明示されていた。
救済に対して、寄付では追いつかないことも示されていた。
いま2億円を寄付しても、恒常的な解決にはならず、
砂漠に水を一滴たらすようなものだということも。
ただ、ホームページだけでなく、
マスコミやCMでもそれを明確に発表しておく必要があったかも。
もっと言えば袋にわかり易く書いておくべきだったか。

僕は最初から、意識改革という新しいアプローチに賛同して、
ホワイトバンドをつけている。
例えば【世界がもし100人の村だったら】は非常に売れた本だが、
もともとそういう意識のある人でないと手に取らない。
それに対し、ホワイトバンドが有名人を広告塔とし、
ファッションや流行の波に乗せて広まったことは、
その何割かがホームページを見て、
貧困の現状について考えたと言うだけで、
これまでの活動には無い効果があると思う。
マイナスの面なんて何も無いんじゃないかな。

こういう世論(誹謗中傷も含む)が広がると、
意識改革という目的自体が危うくなってくる。
なので、収益で私腹を肥やしているわけではない事、
しょうも無い政治団体に流れている訳ではない事を
(これらが本当に管理されてる事を祈るが)
はっきりさせていないのは事務局の責任なので、
そこをはっきりさせなければならないのでは。
試みとしては良いと思うので、
このバッシングを今後どの様に反映させていくかで、
本当に適当な活動で終わってしまうかどうかが決まる。

邦題が最悪だけど。

2005年09月24日 | 映画
邦題だけで観たくなくなる人いるだろうね(笑)。


【炎のメモリアル】

消防士のジャックは救出活動中に床の崩落に会い、
ビルの中に閉じ込められていた。
頭をよぎる家族のこと、そして消防士としての日々。

僕らの世代で消防士物といえば【バックドラフト】。
あの映画が消防士と生き物のような炎との戦いと、
サスペンス的な内容に重点を置いていたのに対し、
この映画は新米消防士からの成長、仲間とのふれあい、
そして出会いと家族についての回想がメインだ。
常に危険と隣り合わせの仕事、家族の負担、
だが人の命を救うために仕事に誇りをもって立ち向かう。
日ごろは仲間ととことん楽しみ、
ひとたび災害が発生すると男の顔になる。
そのギャップがカッコよく、そして切ない。
少し途中で失速するが、なかなか良い映画で、
久しぶりに泣けた。

しかし、主演のホアキン・フェニックスは【グラディエーター】の
皇帝(なかなか素晴らしかった)のイメージが強くて、
ちょっと気持ち悪いけど、充分主役をはれる俳優だなぁ。
そして、この映画のジョン・トラボルタはほんとカッコイイ。


書くのもめんどくさいくらい。

2005年09月23日 | 映画

【シャークテイル】

いくら子供向けと言ってもひどいシナリオ。
何のひねりも感動もメッセージも無い。
サメは魚食わなくてどうやって生きていくんだ?
別にいいんだけど、
豪華な声優陣ももうちょっと仕事を選んでは。

魚がブラックカルチャーしてるってところが、
まぁ大目に見て良いところか。


生命

2005年09月20日 | 日々の生活


先週の土曜日になるが、
【太陽の塔】の中に入ってきた。
20人以上の人を集めると、35,000円で入る事ができるらしい。

僕はてっきり上の方まで行けるものと思っていたが、
現在は消防法の関係から、上る事はできない。
著作権の関係から当然撮影も禁止である。

つまり、一階のフロアから見上げる+ビデオだけなので、
なんだよーと思っていたがこれが結構すごい。
太陽の塔って、それ自体がパビリオンだったのね(笑)。
なにせ、僕が生まれる5年前の事なので。
塔の内壁は動物の体内を思わせる真っ赤な凹凸。
中心に生命の樹ともいえるカラフルな樹が最上部まで伸びており、
上へエスカレータで上っていくにつれ
生命の進化がわかるようにオブジェがくくりつけられている。
当時は300体あったものが現在は30体程度になったそうだ。
実際にはその後、太陽の塔の右手を通って空中フロアに出られ、
空中フロアは世界の様々な人々を写した写真や、
宇宙の乗り物などが展示されていたらしい。
人間性の回復と平和がテーマとなっていて、
今と比べれば手法がアナログな分だけ、
なかなか心に訴えるものがある。

すごーい。

2005年09月19日 | 映画

【クローサー】

ロンドンの記者ダンはある日アメリカ人のアリスと出会う。
写真家のアンナにも惹かれるダン。
ダンがチャットでアンナの名前をかたり、
からかった医師ラリーとアンナが偶然出会い、四角関係はもつれていく。

いやー、この映画はすごい。4人しか出てこない会話劇だが、
なんというか男と女の本質みたいなものがぎゅっと詰まってる。
ちょっと正直者が多すぎるが、久々に感心した。
展開も非常に斬新で、月日がポンポン飛ぶのが素晴らしい手法だ。
ドライな展開で、登場人物の感情だけがぐっと浮き出てくる。

セックスシーンは全く出てこないが、
会話のかなりの割合をセックスが占める。
男は浮気をされると、
その相手の男とのセックスがどうだったかばかりが気になる。
女を愛しているかよりも、
他の男に負けたくないというバカなプライドの方が先に立つ。
終いには、別れ際にもセックスしようとする。
ひどい男だと思いながらも、
もう一度抱きたいのは男の本心だろう。
別れてからもいつまでも引きずり、うじうじする。
女は内面とは裏腹に、ドライになりきれる。
こんな状態で、お互いを分かり合うなんてことがあるんだろうか。
分かり合えないから愛し合うのか。


手堅い。

2005年09月16日 | 音楽

m-flo【BEAT SPACE NINE】

やっと落ち着いて聴けたよー、m-floの新譜。
LISAが抜けてから2枚目かな?
今回も、豪華なシンガーをフィーチャーして、
全体を通しては、m-flo独特のレトロフューチャー感で貫きながら
アコースティックな物からレゲエフレーバーまで、
盛りだくさんの一枚。
その中でも、まず強烈なのは和田アキ子とコラボした【HEY!】。
これは初めてラジオで聴いた時はかなりショックを受けた。
和田アキ子はシンガーとしてはソウルフルで
なかなか素晴らしいと思ってるんだけど、
すごい存在感。まさにエタ・ジェイムスばり。
その良い部分をうまーく抽出して、
ハイテンションナンバーに仕上げてしまう
m-floの遊び心センス。

それからMONDAY満ちるの【A.D.D.P.】がすごく良い。
あーこれクラブで流れたらすげー気持ち良いって感じで、
自然に体が動くクラブナンバー。
広がりのあるアレンジと伸びやかな声。
頭ン中を細かい光がぐるぐる回る。

殺人物が続いたな。

2005年09月14日 | 映画

【サスペクト・ゼロ】

まぶたを切り取られた死体が連続して見つかる。
体には奇妙な“ゼロ”の文字が。
FBI捜査官のもとに届く謎のFAX。
だれが、何の為に送りつけたものなのか。そして犯人は。

連続殺人犯を追うサスペンスだが、超能力者の悲哀がテーマ。
前半ぐぐぐっと惹きつけておきながら、
後半の失速がすさまじい。
殺された人たちの謎が解けた時点で終わった感じで、
最終の犯人の部分がいまいち盛り上がらない。
真犯人の有能さが描かれていないからか。

いたい。

2005年09月13日 | 

大石 圭【死人を恋う】

石原は自殺しようと入った山の中で、
偶然、集団自殺の場面に出くわす。
死人たちの中で一人の女子高生に惹かれた石原は、
その死体を連れ帰り、犯し続ける。
欲望を抑えきれなくなった石原は、その後も次々と女性を…。

ネクロフィリアという言葉がある。
ネクロは“死”、フィリアは“愛”。
つまりは死体への愛や死姦を表す言葉だ。
そういった感情や性欲が世の中にある事は、
歴史を見ても事実だ。
しかし、僕はそれに甘美で淫猥な感情を抱く事は無い。
美しさも切なさも感じない。
この小説は、
倒錯者の犯罪を描き続けているだけなので、
嫌悪感しか覚えない。

先日、実際に起こった殺人事件と同じように、
この小説でも自殺サイトが使われる。
死にたいと思っている人が集まる場所が現代にはある。
他人の死に魅力を感じる人間にとって、
そんな都合のいい場所は無いだろう。恐怖だ。

自殺は特に若い世代~中年では死因のトップだ。
生きてても辛い事ばかりの人に、
生きていれば良い事も…なんて言うつもりは、
サラサラ無い(知り合いだったら必死で止めるが)。
しかし、思春期には時に厭世観を持つこともある。
自分の存在意義に疑問を持つこともある。
成績や恋で悩み、死の魅力に取り付かれることもある。
そういう、思春期の自殺願望と、
現実的に追い込まれているのでは根本的に違うと思う。
自殺サイトは本来なら自分で抜け道を探せた人の背中も、
ポンっと押しているはずだ。
これまで、一緒に自殺してくれる人なんていなかったのに、
今は、それを探すのがそんなに難しくない。
ネットが普及して光が強くなっただけ、
闇の濃さが増したようなものだ。